痛風は中高年の男性に多い病気とされています。
痛風の原因となる物質は尿酸という物質で、
これが体内の関節部分の軟骨に損傷を与える事で
症状が引き起こされます。
この尿酸の物質を作る元になっているのが
食べ物に含まれるプリン体と呼ばれる物質です。
体内でエネルギーの元になる物質ですが、
エネルギーになる際に副産物として尿酸を生じるのです。
プリン体は身の回りにある様々な食べ物に
含まれていますが、
多く含まれている物とそうでない物があります。
多く含まれている食べ物の代表例が
ビールとお酒のおつまみです。
ビールは男性の方は飲む機会が多いという方も多く、
またそれに合わせておつまみを食べる事も多くあります。
おつまみは特に肝類に多くプリン体が含まれており、
あんこうの肝や白子などが代表例です。
お酒のつまみとして好きな方も多いですが、
多く摂りすぎてしまうとプリン体が
過剰になってしまいます。
若い方でもビールやおつまみは食べますが、
中高年の方は摂る量が変わらないのに対して
体の代謝機能は衰え始めます。
体内の尿酸も排出されにくくなり、
尿酸値が高まってしまうのです。
このような仕組みで起こる痛風ですが、
女性の方にも
最近は見られるようになってきています。
痛風の初期症状として
関節にしびれや炎症を感じる事が多くありますが、
こうした症状が出るという女性の方は増えています。
以前は中高年の男性の病気と言われた痛風が
なぜ女性にも起こるようになってきたかと言うと、
生活習慣の変化が大きな原因として挙げられています。
尿酸は体内で作られる量も問題ですが、
上手く体外に排出されるという面も大切になります。
生活習慣の変化により、この機能が低下する事が
多くの女性にも見られるようになってきています。
女性は男性よりもビールを飲むという方は少なく、
プリン体を摂る量も少ないので
痛風のリスクは低いとされてきていました。
しかし女性も最近は仕事などで
食事や睡眠が不規則になったり、
ストレスを大きく感じるという方も増えてきています。
食事はビールは飲まないものの肉類が多くなったり、
糖分が多い物もプリン体を多く含んでいる物があります。
間食などで多く摂っている女性の方も多いため、
初期症状や痛風の本格的な症状の発生を助長しています。
睡眠も不規則になると体が十分に休まらず、
代謝機能などが低下しやすくなり
尿酸の排出が上手く行かなくなってしまいます。
また、ストレスを感じる方も増えています。
ストレスは体に大きな負担をかけますが、
エネルギーを多く消費します。
プリン体もエネルギーに変えられますが、
尿酸が多く生じるという事になります。
ストレスは血管も細くなり尿酸の排出が
上手くいかなくなるため、
痛風になりやすくなるのです。
このように、痛風は男性だけでなく
女性の問題にもなっているのです。
痛風のリスクは心配ですので、
健康に気を使った生活習慣に改善していきましょう。