痛風とは激しい痛みを伴う
関節炎を発症する病気です。
生活習慣と密接に関係しており、
食べ過ぎてしまう人、お酒が好きな人、
血液がドロドロになっている人などが
なりやすいといいます。
また、ストレスも痛風の要因の一つ。
そもそもの原因は、
血液中の尿酸値が高い状態である高尿酸血症と
呼ばれるもので、尿酸がたくさん作られる、あるいは
尿酸の排出が上手くいかないことで
尿酸値が上がることが原因です。
尿酸値が高いまま放置しておくと
尿酸が結晶化して体の中に溜まり、ある日
突然激しい痛みに襲われるのです。
痛みは発作的に突如起こることから
痛風発作と呼ばれています。
痛風発作は、足の指先や関節などの
下半身を中心に痛みが出ますが、
進行していくにつれ、手の指先や関節、肩などの
体のあちこちに痛みが出ます。
痛みの出る箇所は赤黒く腫れあがり熱を伴い、
初めての痛風発作は足の親指から始まることが多い
と言われています。
風が吹いても痛いと言われるほどの激痛ですが、
そのまま放っておいても10日ほどで治まります。
しかし治癒したわけではないので、しばらくすると
また痛風発作が現れます。
発作を繰り返すたびに症状はしだいに悪化し、
発作の周期も徐々に狭まっていきます。
痛風の痛みは鎮痛剤で抑えられますが、
自己判断で鎮痛剤を使用すると
より痛みが増す場合があるので注意しましょう。
また、鎮痛剤もすぐに効くわけではなく、
薬の効果がでるまで痛みは治まりません。
痛風発作が治まるまで痛む箇所に冷温シップを貼るなど、
患部を冷やして安静にしていると良いでしょう。
本当は、痛風発作のときこそ、歩きまわって動き回って、
血流を良くして体内に蓄積している尿酸結晶を
(発熱で)溶かしたほうが体のためなのですが、
そんなことは、痛さのあまり、痛風発作の最中には
スッカリ忘れていたりします。
痛風発作を起こさないためには、
尿酸値をコントロールする必要があります。
病院で処方された薬で
コントロールすることもできますが、
中には薬に頼りたくないという人もいます。
そういう人は食事療法など、
生活習慣を見直して改善を目指していくのですが、
その際サプリメントを利用しているという人も
少なくありません。
痛風改善に効果的と言われているのがクエン酸。
クエン酸とはレモンやオレンジなどといった柑橘類や
梅干しや酢などに含まれる
酸っぱい成分ことです。
疲労回復に良いと言われていますが、
クエン酸は尿酸値の改善にも効果が期待できるのです。
クエン酸は体内で分解されると
アルカリ性になり尿のアルカリ化を促します。
尿酸はアルカリ性に溶けやすいという性質があるため、
体に溜まった尿酸を体外に排出してくれるのです。
病院の薬にも尿をアルカリ化する目的で
クエン酸塩を処方しているので、
クエン酸の効果のほどが分かります。