2022年4月21日木曜日

クエン酸と尿酸値

 尿酸値とは

血液中に含まれる尿酸の濃度を表す値ですが、

この尿酸値が高い状態が続くと

痛風を発症することになります。

通常、一定量の尿酸は体に存在していますが、

尿酸がたくさん生成されたり、

排出が上手くいかなくなることで

体に尿酸がたまってしまうと高尿酸血症となります。


基準は7.0mg/dlで、これを超えると

高尿酸血症と判断されます。


尿酸値が高いまま放っておくと

尿酸が結晶化して関節に溜まり、

剥がれ落ちるときに強い痛みを伴う関節炎を引き起こします。

これが痛風発作といい、足の指などの下半身を中心に

激しい痛みを起こし、時には歩行困難になることもあります。

10日ほどで痛みは治まりますが、痛風が治ったわけではなく

放置すれば症状は進行していきます。


痛風の改善には尿酸値のコントロールは欠かせないもので、

病院では尿酸の生成を抑える薬や

尿酸の排出を促進させる薬などが処方されます。

ただし、これらの薬は飲み続けなければ意味はなく、

飲むのを止めると元の尿酸値に戻ってしまいます。


そのため、そもそもの体質を改善する必要があるのです。

高尿酸血症になると必ず

痛風を発症するというわけではありませんから、

発症する前に尿酸値を正常に保つことが大切です。


尿酸値が高くなるのは主に

生活習慣が要因であると言われています。

特に重要なのが食生活で、

欧米化した近年の食事は

尿酸値が高くなりやすいと言えるでしょう。

肉や魚や油もの、いわゆるおいしいものやアルコールは

尿酸値が高い人には厳禁です。


尿酸値を下げるには

野菜や海藻中心の食生活が望ましいのですが、

いきなり食生活を変えるとストレスで

逆に尿酸値が上がりかねません。

尿酸値はストレスによっても左右されるのです。


そこで取り入れたいのが黒酢やクエン酸です。

クエン酸は尿をアルカリ化する作用があり、

アルカリ尿は尿酸を良く溶かしてくれるのです。

増えすぎた尿酸もスムーズに体外に排出されるので、

尿酸値の改善に役立ちます。

黒酢にも多くのクエン酸が含まれています。


尿酸値が高い高尿酸血症の人は酸性尿の人が多く、

尿酸が溶けにくい状態にあります。

日々の食生活の改善に合わせて

クエン酸を取り入れることで、

尿酸値を下げることが期待できるのです。


ただ、クエン酸を毎日飲み続けるのは

なかなか大変ですから、

簡単に摂れるサプリメントがおすすめです。

もちろんクエン酸だけに頼るのではなく、

生活習慣の改善も行う必要があります。

薬ではなく、できるだけ自然な方法で

尿酸値の改善に取り組みたいという人は、

黒酢やクエン酸を試してみてもいいかもしれません。