2023年8月9日水曜日

痛風 尿酸 排出

痛風発作といえば、足などの関節が

腫れあがったり激痛をともなったりして、

誰しも似たような症状です。


ですが、その痛風になる人には、

3つのパターンがあるそうです。


●尿酸を体内で作り過ぎる体質の人

●尿酸の排泄がうまくいかない体質の人

●上記の両方を兼ね備えた体質の人


で、痛風に苦しんでいる人の中での内訳というか、

パーセンテージは、


「尿酸を体内で作り過ぎるタイプ」約20パーセント

「尿酸の排泄がうまくいかないタイプ」約60パーセント

「上記の両方のタイプ」約20パーセント


・・・なのだそうです。

圧倒的に多いのが、尿酸の排泄がうまくいかない、

というパターン。


意外ですねえ。

尿酸を作り過ぎる体質の人が

圧倒的に多いのかと思っていたのに。


ちなみに、私はどのタイプかというと・・・

実は「知らない」のですよ。


な、なんじゃ、そりゃあ。


なんじゃ、そりゃ、とか言われても、

いつも行く病院の医師の先生は、

そんなこと調べようともしませんでしたし。


あ、そういう検査があるのですよ。

誰でも検査を受ければ、自分の痛風のタイプがわかります。


で、そういう私も、先生に

その検査をしてくれ、とも言いませんでしたしね。


まあ、なんでかというと・・・う~ん。

知るのが、ちょっと嫌というか、

怖かったのかもしれません。


私は父親も痛風で、もろに遺伝。

さらに20歳代から発病した

筋金入りの痛風体質なので、

なんとなく、3つ目のタイプ

(両方を兼ね備えている)ような気がするのです。


いえ、わかりませんけど、あくまで、

私の勝手な推測で。


でね。

本当はね。


患者の私がこんなことをいうのもナンですが、

病院では、痛風患者がどのタイプの痛風なのか、

排泄に問題を抱えているのか、

体内で尿酸を作り過ぎることが問題なのか。

それをリサーチして、その患者の体質、

タイプに合った薬を処方すべきだと

思うのです。


まあ、プロ野球選手が監督に、

こうすべきだと意見するようなもので、

患者の立場の者が言うべき内容じゃないので、

先生には言いませんでしたけど。


病院の話は、もういいや。

そんなことを書こうと思ったのじゃないので。


で。

尿酸の排泄がうまくいかない、あるいは

作り出す尿酸の量よりも、排泄する尿酸が少ない。


これが痛風、もしくは痛風発作の主たる要因ならば、

尿酸の排泄を促す手助けをしてやれば、少しは

痛風も改善すると思うのです。


つまり、尿のアルカリ化。


尿酸は尿が酸性のときは溶けにくく(少ししか溶けない)、

尿がアルカリのときにはよく溶ける(たくさん溶ける)。


で、尿を酸性にするには、どうすればいいのか?


持って生まれた体質とかもありますが、

肉とか、魚とか、いわゆる、

プリン体の多めの食事ばかりしていると

酸性尿になりやすいです。


逆に、野菜・海藻・酢のもの・・なんかを

多めに食べていると、アルカリ尿になりやすいです。


体質は、なかなか変えにくいですが、とどのつまり、

野菜・海藻・酢のもの・梅干し・・・なんかを

シッカリ食べましょう、という話です。


肉・魚を減らして、野菜・海藻を増やす。

カンタンなことじゃないですか?


ただ、野菜や海藻は、あまりおいしくなくて、

牛丼やカツ丼は、おいしい・・・というだけのことです。


肉・魚をゼロにして、

野菜・海藻オンリーの食事ばかりしていると、

ある日、突然、駅前の繁華街で刃物を持って、

うおおおおおおおおおおおおおおおお、

とか言いながら暴れたくなるので、肉・魚はゼロじゃなくて、

少し食べる。

でも、肉・魚以上に、野菜・海藻をたっぷり食べる。


・・・そんな感じでいいと思います。


めざすは、尿のアルカリ化です。

尿路結石の予防にもなりますしね。


2023年8月4日金曜日

痛風発作の効用

痛風発作に効用なんて、ありません。

痛風発作が発症して何もいいことなど、

ございません。


とにかく、いったん、発作が起こってしまうと、

この病気の、この症状は痛すぎます。

病名の中に「“痛”風」と、「痛い」という文字が

入っているくらいですからね。


よく、痛風のことを

「通風 (つうふう)」と書く人がいますが、

正しくは「痛風」です。

「痛い」という文字なんか、使いたくないというか

思い出したくないというか、気持ちはわかるのですが。


さて、このように

当人を苦しめるだけ苦しめる痛風、まったく

ロクなことがない痛風ですが、

しいて効用を考えてみると、

以下のようなものがあげられます。


○『痛風発作が出ることにより、

体内に蓄積している尿酸結晶が発熱により溶ける』


○『あまりにも痛いので、コリゴリとなり、今後、

自分で体に気をつけるようになる』


・・・ぐらいですかね。


で。

この『体内に蓄積している尿酸結晶が溶ける』について。


通常、痛風発作の起こる箇所は

体内の比較的冷たい関節などに起こりやすいです。

つまり、この箇所に尿酸結晶がたまりすぎている、

ということ。

それを発作の腫れと痛みを伴う発熱で、

その溜まりすぎた尿酸結晶を「体が」溶かそうとするのです。

もちろん、自分の体を守るために、です。


そこから考えると、痛風発作は体のために良いのか、

と思えなくもないですが、

そんなハズもなく、

内臓や関節にダメージがある場合もあります。

関節などは繰り返し繰り返し発作を起こし続けると、

破壊される場合もあるそうです。


私の場合、最近、血流を良くするためにストレッチを

毎日のように実践しているのですが、

少し気がついたことがあります。

「左の足首」と「左の足の親指の付け根の関節」

が少し硬いのです。

曲がる角度が少ない、というか。


昔はそんなことはなかったので、やはり

これは痛風発作のダメージが残っていると

考えられます。

私は痛風歴が長いので、

右足に発作が出たりすることもありましたが、

圧倒的に多いのは左足です。

ですので、その影響だと思うのです。

今後、ストレッチを続けていくことによって、

硬くなってしまった関節が

また軟らかくなるのかどうかは、

もう少し時間が経過してみないとわかりませんが。


とにかく、なるべく、というか可能な限り、

痛風発作は起こさないようにするのが一番です。

それには、やはり尿酸値を下げるのがベストです。



あと『自分で体に気をつけるようになる』について。


これは、ねえ・・

痛風発作があまりにも痛すぎて、

こんな痛い思いをするくらいなら、もっと体に気をつけよう、

とそのときは思うのですが・・・

半年で忘れちゃいます(私の場合)。


でも、尿酸値が高い(高尿酸血症)のにも関わらず、

痛風発作が出ない体質の人も、かなりの数の人が

おられるようなのです。

そういう人は、ときどき

発作で痛いめをみることがないので、

自分の体に気をつかう、気をつける人は

少ないんじゃないかと思うのです。


で、気がついたら、

内臓が大変なことになっている・・となる前に、

やはり普段から

生活に気をつけるようにしていきたいですね。


・・・てなワケで、痛風発作に効用なんてありません。

出ないに越したことはないです。


痛風 マラソン

痛風の人にとっては、マラソンは

望ましくない運動です・・・って、

アレはダメ、コレは するなって、これ以上、

私から何を取り上げるつもりですか?


痛風のために、人生の限りある時間の中で、

どんどん選択肢を狭くされているようで

気が滅入ってきそうですね。


・・・なんていうと、

マラソン大好きな人間のように聞こえますが、

実は今の私には、とうてい

マラソンする体力なんか、ないです。

っていうか、たぶん、

近所のコンビニまでも走れません。


マラソンというのは、通常、

42.195キロメートルを走りきる

陸上競技のことを差しますが、一般的には

ある程度の長距離を走ることを狭義の意味で、

マラソンと呼んだりもします。


で、これの何が駄目なのか?


マラソンとか、ジョギングって

健康に良いイメージがあるでしょう?

体に良いのでは ないの?


痛風体質の人

(生まれつき、体内で尿酸を作り過ぎる体質、

もしくは 尿酸を体外に排泄するチカラの弱い体質の人)

にとっては、激しい運動は 

さらなる尿酸を大量に作り出すことになるので、

あまり芳しくないと考えられています。


ウォーキングなどの、ゆっくりとした有酸素運動が良い

と言われているのですが・・

でもね。

マラソンでも しようと思うような屈強な人が、

ウォーキングのような

ヌルイ 運動ともいえないような運動をして

喜ぶと思いますか?


まったく、もう・・

あれをするな。これをするな、ばかりです。


たしかに足へのダメージはありますね。

これは長距離走に限らず、登山とかでも同じですが、

足首、アキレス腱、くるぶし、足の親指の付け根の関節・・

これらは体重がかかる箇所であり、

同時に痛風発作の起こりやすい箇所でもあるのです。


普段以上の長い距離を歩いて足を酷使した、

その明朝に痛風発作が出る、

というのも聞いたことがあります・・っていうか、

私もそういう苦い経験があります。


ちょっと、たくさん歩いたくらいで頑張れよ、私の足。

と、叫びたくなります。


もちろん、たくさん歩いたり走ったりしても、

体内の関節に尿酸が結晶化して沈着していなかったら、

いくら痛風体質の人でも痛風発作が発症したりはしません。

体内に たまっているモノがあるから、

足の酷使が刺激となり、

結果として痛風発作が出たりするんです。


私は選手じゃありませんでしたが、

昔から走るのが好きだったので、

毎日のように走っていました。

でも、これは、どうやら痛風発作の対策としては、

あまり良くなかったようで。


前述の足の酷使、ダメージというのもありますが、

激しい運動による発汗で、脱水症状になりやすい、

ということ。

もちろん、走行中にも水分補給とかするのが、

今の世の中ではセオリーかも

しれませんが、私は昭和の人間ですので、

走っている間は水を飲んだりしませんでした。

ペットボトルに水をいれて、腰にでもぶら下げて走るのが

体のためには良い方法なのかもしれませんね。


発汗がなぜ駄目なのかというと、いえ、

ダメなことはないのですが・・

発汗により、血中濃度が高くなり、

どの程度なのかは わかりませんが、

尿酸値が上がると考えられます。


それから、痛風体質の人は、なるべく

体外に尿酸を排泄したいのですが、

尿酸は汗からは、ほとんど排泄されないということです。


大半が尿に溶けて、尿と一緒に排泄されます。

(便からも少し排泄されますが)


ですので、発汗はいいのですが、

充分な水分補給をしないと、トイレの回数が減ったりすると、

必然的に尿酸を排泄する回数も減ります。

よって、体内に尿酸が増えて、尿酸値が上がってしまう、

ということ。


それと、まあ、ジョギングもそうですが、

マラソンなど“走ること”は健康に良い、

体に良いと考えられていますが、

走り終わった後、どうしていますか?


つまり、何を飲んでいますか?


一番、おいしいのは、

走り終わった後のビール・・という人も

結構、多いのではないでしょうか。


気持ちは、ものすご~く、よくわかるのですが、

これは肝臓にとって最悪の飲み方なので、

可能ならば、止めた方がカラダのためには良いです。


人生の楽しみのコレまでも、取ってしまうのか!?


・・と いわれてしまえば、もう何も言えないのですが。


痛風 腎臓 腎機能障害

痛風と腎臓が、どうして関係があるのか?


痛風って足が痛くなる病気じゃないの?


たしかに、痛風発作が発症すると、

足などの関節が腫れあがり、

激痛を伴いますが、もともと、代謝の病気ですからね。

足が腫れるよりも、もっと怖いものがあります。

それが腎機能障害。

どういうことか?


カンタンに言うと、

尿酸値が高いまま放置しておくと、

血液中の尿酸の濃度が高いので、

体内の比較的温度の低い、足などの末端の

関節・腱などに結晶化した尿酸が沈着するのです。

これが、じわじわと増えて、溜まり過ぎてしまうと、

激しい炎症、つまり痛風発作の原因となります。


痛風発作は、患部を発熱させることによって、

関節などに沈着した尿酸結晶を溶かそう、とする、

体が身を守るために行う行動です。


ですが、それでも、どんどん

体内に尿酸結晶が蓄積していくと、どうなるのか?


上へ あがっていきます。

うえ?


具体的に言うと、手足のなどの末端に出ていた痛風発作が

だんだん、「膝から上へ」と出るようになります。

これは、尿酸結晶の量が増えてきている、

ということを意味しています。


体内に蓄積している尿酸結晶は、いずれ

内臓へと沈着しはじめます。

特に腎臓。


腎臓は血液の濾過(ろか)を担当しますが、

そのフィルターの部分に尿酸結晶が溜まり始めます。

はじめは、わずかです。

わからないくらい。


でも、年月が経過してくと、じわじわと増えていって、

腎臓のフィルターに目詰まりを起こしたりします。

すると、腎臓の機能が落ちていきます。


腎臓の機能が落ちてくると、

「薄い尿」しか作れなくなってきます。


うすいニョウ?


つまり、尿酸をたくさん体外に排泄したいのに、

尿酸を排泄する能力が落ちるのです。

おしっこが出なくなるわけではありません。


で、尿酸の排泄が減るわけですから、ますます

血液中の尿酸の濃度は高くなり、

尿酸値は上がってしまいます。


う~ん、悪循環ですね。

対策は、ないの?


「尿酸値を下げる」ことです。

それに尽きます。


具体的には、「尿酸値 7.0mg/dl以上」で

高尿酸血症(発作があれば、痛風)と

診断されてしまいますが、

「尿酸値 6.0mg/dl以下」が目標です。


尿酸値 6.0mg/dl以下ならば、だんだん

体内に沈着した尿酸結晶が溶けていくのです。

1~2年、かかりますけどね。


痛風の場合、生まれつきの体質の要素が大きく、

持って生まれた体質が、かなり症状を左右します。

つまり、

生まれつき尿酸を多く作り過ぎる体質の人、生まれつき

尿酸を排泄するチカラが弱い体質の人、というのが

存在するのです。

これが、痛風体質。

私もそうです。


生まれつきの体質を嘆いてもはじまりませんが、

とにかく、尿酸値を下げる方向へ持って行く。

それ以外に、方法はないと思います。


2023年7月25日火曜日

痛風 歩くと悪化

生活習慣病の予防、そして改善に“歩く”ことが、

良い影響をもたらす、と言われていますが、

痛風改善にも効果的です。


歩くということは、ゆったりとした有酸素運動ですからね。

体力的にキツイ無酸素運動と違って、

ほとんど尿酸値を上げてしまうこともありません。


そして、体の中に筋肉量では、もっとも多いといってもいいのが

太腿の筋肉です。

習慣として歩くことは、ふともも や ふくらはぎ 

の筋肉が自然についてきます。


体の筋肉の量は、悲しいことに年々、落ちてきます。

私も昔は、筋肉隆々だったのに、今となっては、

誰もそのことを信じちゃくれません。

ホラ吹きだと思われています。


で、年齢を重ねるにつれて、少しは意識しないと

筋肉は落ちていく一方だ、ということ。

筋肉がないとなぜ望ましくないのかというと、

代謝に関係してくるのです。

つまり・・

筋肉は熱量を消費しますから、筋肉が少ないと

一日に使うカロリーが少ない。


そのわりには、食事量というのは、

そんなに減りませんので、結局、

あまったエネルギーは体の内部に蓄えられます。

つまり、肥満・・内臓脂肪。

これが良くない。


内臓脂肪は、あんまりありがたくないホルモンのような物質を

分泌するので、それが原因で

尿酸値が上昇することがわかっています。

まあ、逆に言えば、太っている人が肥満を解消して、

内臓脂肪を減らすことに成功すれば、尿酸値は下がる、

ということです。


で・・歩きましょう、となるのですが。


ところで、注意点というか、ちょっと気になることがあります。


それは、痛風発作が発症して、そして時期が過ぎて、

痛みや腫れが治まった頃のことです。


痛風発作の最中は痛くて歩けないので(足の場合)、

ああ、歩けるようになったら、どんなにいいだろう、なんて

思ったりします。

そして、こんな痛い目には、もう遭いたくないので、

なんとか痛風体質を改善しよう、と固く決心したりします。

目がメラメラと燃えている頃です。


ところが。

足の痛みが治まって、せっせと歩き出すと、数日後には、

せっかく治まって終息したハズの痛風発作が

再発することがあるのです。


どうして?

なんで?

もう、痛風発作は治まったハズでしょ!?


これは、長らくマトモに歩いていなかった足が、急に歩き出して

足への刺激もありますが、足の血行が良くなって

“熱” を持ったということです。


ねつ?


なんのこと?


筋肉には、たくさんの毛細血管が流れているので、

脚の場合ですと、歩くことによって

多くの血液の巡りが良くなるということです。

血液は、あたたかいので、筋肉もあたたまります。

冷えていた体内の関節もあたたまり、結晶化した尿酸が

まだ残っている場合は、痛風発作が再発したりするんです。


じゃあ「もう、歩くな」ってこと?

歩くと、痛風発作が再発するってこと?


再発するかどうかは、個々の状態により違うので、

なんともいえませんが、再発リスクがあるとしても、

『歩いたほうが良い』です。


痛風発作は誰でも嫌ですが、それを心配して歩かなくなって

筋肉や関節を冷やすより、歩くことによって

温めたほうがいいです。


もし、それによって、痛風発作が再発してしまったら、

まだ大掃除(関節にたまった尿酸結晶の)が残っていたんだ、

ということです。


この時期に再発する、ということは、

体内に尿酸結晶が残っている、ということなので、

遠かれ遅かれ、再発することは間違いないです。


体が痛風発作の腫れと痛みをともなう発熱で、

関節にたまった尿酸結晶を溶かそうとするなら、それが

カラダにとって必要だからなのでしょう。


痛いのは、もうコリゴリですが、

尿酸結晶をためたままにしているより良い、と考えて、

やっぱり、歩いたほうが良いです。


もっとも、一番大切なのは、

食生活とか、もろもろのことに気をつけて、

尿酸値が上がらないように、そして

体内に尿酸結晶をためないようにすることなのですけどね。


痛風 ビール プリン体カット

 痛風になりやすい体質の人、つまり痛風体質の人が

「ビールを飲んでもいいのか、良くないか?」


あるいは、

「プリン体ゼロのビール、もしくは プリン体オフのビール。

さらにいうと、

プリン体カットのビールなら、飲んでも良いのか、どうか?」


で。

正解は・・・

そんなもの、ありません。


飲むか、飲まないか、自分で決めればいいだけのことです。


んなことは、わかってるよ!

飲んでも痛風発作が出ないかどうか、聞いてるんだろ!?


プリン体がカットであろうが、オフであろうが、

ゼロであろうが、あまり関係ありません。

そりゃ、プリン体が少ないほうが尿酸の原料が少ないので、

多いよりはマシですけど、気にするほど関連はありません。


尿酸は代謝のときにできる、細胞が核を吐き出すときにできる

いわば「老廃物」です。

その、老廃物である尿酸が体内で生成されるのが

80パーセント。

ビールを含む、食事から生成される尿酸が20パーセントです。

つまり、体内で生産される尿酸が大半を占める、ということ。


なんで、ビールを飲めば尿酸値が上がるのかというと、

ビールに限らずですが、アルコール飲料が体内に入ってくると、

肝臓がアルコールの分解を始めます。

そのとき、大量の尿酸が作り出されるのです。

つまり、ビールを飲めば飲むほど、尿酸が血液中に溢れる、

ということです。


ついでにいうと、ビールには利尿作用があって、

体内が水分不足になりますので、

血液中の尿酸濃度が高まってしまい、

さらに尿酸値が上がります。


ですので。

尿酸値を上げたくなければ、ビールは

キッパリやめるのがいいです。


ですが!

人間はロボットじゃありません。


体に良いことは全て実践して、体に悪いことは全て止める!


・・・そんな人、いますか?

(いや、捜せば いるかもしれませんが・・)


特に夏場。

仕事が終わった後の一杯。

これが人生の楽しみのひとつ!


・・・そんなふうに考えている人に、ビールをやめましょう、

とか言えますか?


ですが、ビールを飲んだために

痛風発作が頻発するような事態は、

なるべく避けたいものです。


そこで、落としどころとなってくるのですが・・

「飲む本数(量)を減らす」

「飲まない日(休肝日)を作る」

・・などに落ち着いてきます。


人生、長く生きて、長く楽しむためには、

浴びるように飲むような飲み方はやめて、

細く長く・・飲み続ける、というほうが(体のためには)

良いように思います。


ところで、プリン体オフのビールって、おいしいのですか?

私は一度も飲んだことがないので、よくわからないのですが・・

最近のことですから、ある程度は

おいしく作ってあるのでしょうけど、

どうなんでしょうねえ?


カフェイン抜きのコーヒーとか、

ニコチン抜きのタバコのようなもので、

そんなもの、おいしいようには思えないのですが・・・

私なら、飲むなら、普通のビールを飲みますけどね。


で。

まとめると、

ビールは体内で肝臓が分解するときに、

たくさんの尿酸を作り出すので、尿酸値を上げてしまいます。


ビールが尿酸値を上げてしまう原因は、

ビールにプリン体が多く含まれるせい「だけ」ではないので、

プリン体カットのビール(プリン体ゼロのビール)を飲んでも

あまり意味はありません。

プリン体オフのビールなら、

尿酸値が上がらないわけではありません。


でも、痛風のために

大好きなビールを断腸の思いで断酒するよりも、

量や飲む日数を減らしてでも、

人生を楽しむほうが良いような気もします。


どっちにしろ、どうするか決めるのは自分です。


2023年7月3日月曜日

痛風発作 湿布薬

痛風発作の痛みは、

他人には理解不能な強烈な痛みです。


ですが、毎回同じように痛いわけではなく、

微妙に痛みの度合いは違ったりします。

他の人の場合はどうなのかはわかりませんが、

私の場合は、以下のような感じです。


○じっとしていても痛い

○じっとしていたら痛くないが、歩くと痛い

○じっとしていても歩いても痛くないが、腫れている


この「じっとしていても痛い」状態のときは、

痛風発作が発症して数日、痛みの出始めからピークまで。


この「じっとしていたら痛くないが、

歩くと痛い」状態のときは、

いわゆる極期を過ぎて、回復期へ向かう頃。

もう、痛みの山は越えた、という感じ。


この「じっとしていても歩いても痛くないが、

腫れている」状態のときは、

回復期、つまり治りかけのときです。


痛風発作がいったん起こってしまうと、毎日、

症状が変わってきます。

治りかけの頃に無理をすると、再発もありますので、

おとなしくしておいたほうがいいです。

でも、仕事とかあって、なかなか そうもいきませんが。


痛風発作の痛みは、基本的に炎症ですから、

患部は冷やすほうがいいです。

氷や保冷剤でもいいですが、冷湿布とかも効果的です。


ただ、冷湿布の場合は、

経皮吸収型鎮痛消炎剤ってヤツですから、

貼り付けた皮膚から薬効成分が

体内に吸収されることになります。

ですので、薬を飲んでいると、ほぼ同じことになりますので、

いつまでも貼り続けないほうが良いかもしれませんね。

私は、ある程度、痛みが治まったら、

もう貼るのを止めることにしています。


ですが、ただ単に氷などで患部を冷やした場合と比べて、

鎮痛消炎剤の冷湿布の効果は抜群です。

段違いに、腫れや痛みの度合いは違ってきます。


いくら冷湿布が

皮膚から薬効成分が吸収されてしまうといっても、

痛風発作の場合は一年中痛いわけじゃないですから、

本当に痛いときは、冷湿布を貼ってでも

痛みを緩和させたほうが良いように思います。


痛風発作 ロキソニンの効果は抜群

普段、ほとんどクスリは飲まない私ですが、

それには理由があるんです。


理由 → クスリがキライだから。


なんじゃ、そりゃ。

薬の好きな人は、そりゃあ 少ないでしょうよ。


ですが、自分があまり薬好きじゃないからといって、

薬の存在そのものを否定しているわけでもなく、

特に痛風発作の激痛のときに、

痛み止めの薬がなければ、全く歩けないこともあります。


私が痛風発作で苦しんでいるときの飲むのは、

ロキソニン錠(60mg)。

ボルタレンなどと同様、非ステロイド抗炎症薬です。

ついでにいうと、ロキソニン錠には

「ロキソプロフェン錠(60mg)」という後発薬(ジェネリック)

が存在しますが、内容は同じものだそうです。

(正確には、主成分が同じですが、混ぜている副成分が多少違う)


で・・

この薬がおススメだから飲んでいるわけでもなく、

近所の病院がコレを飲みなさい、と処方してくださるので、

何も考えずに、ずっとこればかり飲んでいます。


こればかり、なんて書き方をすると、

この薬を飲みまくっているイメージがありますが、

いえいえ、よっぽどの痛みじゃないと飲まないです。

限界を超えるまでは痛みは我慢します。


でも、たくさん歩かなきゃならない、とか、

重い荷物を持って歩かなきゃならない、

なんて日があるので、そういうときは仕方なく、

この薬を飲むのです。

足が痛くて、とてもじゃないけど歩けませんから。


効果抜群ですよ、この薬。


飲んで、たった15分間くらいで、

あれだけ痛かった痛風発作の痛みが

嘘のように和らいでいきます。


これは、普段、私があまり薬を飲まないので、

たまに飲むと効果倍増ってこと?

いえいえ、そんなことはないでしょう。

この、ロキソニンという薬のチカラなのでしょう。


すごいです・・・が。

これ、逆に大丈夫なの?

と思ってしまいます。


いえ、足が痛いので、足の痛みを抑えようとして

痛み止めの薬を飲んで、その結果、

痛みが大幅に和らいで・・

なんの不満も文句もないのですけどね。


あまりにも効きすぎて、逆に心配になってしまいます。


本当は神経が少し麻痺する成分が入っていて、

痛いことには何らかわりがなくて、

ただ痛みを感じなくなっているだけじゃないのか、

って思ったりして。

まあ、いやなら、飲まなきゃいいだけなんですけどね。


でも、あまりにも効果抜群すぎて、

ちょっと気になったもので。


というわけで、ロキソニンの効果は強力です。


お風呂上り だるい 疲れる

もしかしたら、誰でもそうなのかもしれませんが、

私は(仕事などで)強いストレスを受けると、

体の調子が悪くなるときがあります。

体質的に、ストレスに弱いのかも。


ストレスというのは、現代社会に切っても切れない存在ですが、

もちろん、痛風にも悪影響。

まだ全てを解明されたわけでもない、

痛風になる要因の一つと考えられているくらいです。


で。

強いストレスを受けると、具体的にどうなるのか。

どういう症状か?


私の場合、お風呂上りに、とても疲れる・・

というか、だるい感じ。

しんどい、というか。


朝は元気で、昼間も元気なのですが、

夕方も夜も元気なのですが、

風呂に入ると、お風呂をあがってから(入っている間は平気)

30分後くらいから、だんだんと体がだるく感じるのです。

なんとなく、気分が悪い。

でも、吐きそう・・って感じじゃない。


眠ると、治ります。

夜中に苦しくて目が覚めたりすることはありません。

朝になったら、すっかり元気になっています。


あれれ?

いったい、あれは何だったんだろう。


毎日、そうなるわけではなく、

全然なんともない日もあります。

っていうか、なんともない日の方が多いですが。


でも、ときどきなるのです。

お風呂上りが気分悪い、疲れる、だるい・・みたいな。


これは、なんなのか?

もしかしたら、何か、大きな病気の兆候?


・・というわけで、心配なので、

長年、体を診てもらっている鍼灸(しんきゅう)院の先生に

相談してみました。


すると、以下のような診断でした。


人間は、交感神経と副交感神経が

交互に優位になるようになっている。

交感神経とは、活動的。

副交感神経は、どちらかというと、休養。


人間は昼間は交感神経が優位になっていて、

夜になってくると休むので、

副交感神経が優位になるのが通常の状態。


ところが。

強いストレスや重篤な心配事があったりすると、

夜になっても、副交感神経が優位にならずに、

交感神経が優位になったりすることがある。


いわば、自律神経のバランスが少し崩れている、

ってところでしょうか。


大丈夫、それほど心配することはない、と思いますが、

どうしても心配だったら、病院に行って

診察してもらってきてはどうですか?


・・・てな、ことでした。


う~ん・・病院ですか。

病院ねえ。


私の場合、痛風なので尿酸値が高く、おまけに血圧も少し高め。

病院に行ったら、即、検査しましょうってなりますからね。

検査、検査、検査・・

ああっ、あなた、尿酸値高いですよ、痛風ですよ、

薬飲まなきゃ、ああっ!? 

血圧も高いじゃありませんか、ダメじゃないですか、

今までナニをシテいたんですか、

クスリ飲まなきゃ・・あ、そうそう。

クスリ増えましたから、胃薬も出しておきましょうね。

キチンと飲むのですよ? 

なくなったら、また来院してください。

クスリ、出しますから。

バンバン出しますから。じゃんじゃん、飲めよ、

おい、こら、聞いてるのか、おまえ。


・・・・ってことになるでしょうね。

あっというまに、食卓には 薬が山のように。

マチガイなく。


しかし、なんで、病院ってところは、あんなに

クスリばかり出すんでしょうね?

東洋医学とか、免疫力とか、自然治癒力とかは無視ですか?

って、そりゃあ、病院は、検査と薬が商売ですから。

まあ、しょうがないのかも。


話が それました。


で。

結局は、病院には行かず、様子をみることに。


副交感神経を優位にする薬は、今の現代医学では皆無で、

唯一といっていい方法が、鍼灸治療だそうです。


ふ~ん・・・そうですか。


でも、強いストレスの件ですが、

自分でも思い当たる節はあるんです。

さいきん、仕事とかでもいろいろあって

(まあ、誰だって、色々あるでしょうが)

ちょっと参っていたしね。


なるべくストレスをためないで、

発散することに注力しようかと思います。

こんなにストレスが多いから、

痛風になったりするのかもしれませんね。


2023年6月28日水曜日

痛風 ポン酢

 なるべく、サラダには

「ポン酢」をかけたりするようにしています。

あ、最近、私が気をつけていることの一つなのですが。


これって、どういうこと?


人間の体というものは、突き詰めて考えてみると、

自分が食事として食べたモノから構成されているわけです。


で・・自分の食事の嗜好はどうなのかというと、

肉や魚が好きで、あと、から揚げとか、トンカツとか、

カレーとか・・そういう、こってり系が好きなわけで。


最近でこそ、これらはあまり食べなくなって、野菜をなるべく

多く食べるようにしていますが、あんまり

おいしいとは思いませんね、野菜。

体のためだから、と思って食べているだけ、という気もします。


それから、苦手なのは「すっぱいもの」。

酢の物、キュウリもみ、とか。


でね。

これは、どう考えても・・・私の体は、たぶん

「酸性に偏っている」

と思うのです。


どう考えても、弱アルカリ性じゃないでしょう。

食べ物が、そっち寄りですからね。

こんな感じだから、痛風になってしまうのかもしれません。

尿酸値が高くなるのかもしれません。

遺伝だけではない、何か自分の中に、

痛風になってしまう理由があるのでしょう。


酸性に偏っていも、死んだりしません。


ですが、血液中の尿酸は、

尿と一緒に大部分が排泄されます。

そのときに、酸性よりも

弱アルカリ性の方が尿に溶けやすいんですよ。


尿に多く尿酸が溶ける・・ということは、すなわち、

尿酸が多く溶けている尿を排泄できる、ということで。

つまり、尿酸をたくさん体外に排泄できるので、

血液中の尿酸が減って、結果として

「尿酸値が下がる」となります。


この「弱アルカリ性」というのは何かというと、

とにかくアルカリなら良い、というものではなくて、

あまりにアルカリ度が強いと、かえって

芳しくなかったりするのです。

ですので、やや弱い程度のアルカリ性で。


サラダにポン酢をかけたくらいで、痛風改善とか、

体が弱アルカリ性になるとは思っちゃいませんが、

まあ、何ごとも積み重ねなので、少しずつ、

前に進もうと思います。


2023年6月19日月曜日

痛風 関節穿刺法

関節穿刺法(かんせつせんしほう)というものがあります。


知っていますか?

知らなくていいです、こんなもの。


関節穿刺法とは、何か。


痛風発作で苦しんでいる患者の患部、つまり

腫れている患部の関節に

注射針を突き刺し、関節液を摂取する、

という鬼のような手法です。


触るのも痛い痛風発作の患部に、ぶすっ・・と

注射針を突き刺すだなんて。

あなた、それでも人間ですか?


患者さんの、うぎゃああああ!

という声が今にも聞こえてきそうです。


これは、べつにイジワルでやっているわけではなく、

「尿酸値が正常なのに痛風発作が起こった」ような場合に

する検査なのだそうです。


つまり、本当に痛風なのか、ということ。

通常、尿酸値が正常値、7.0mg/dl以下ならば、

まず痛風発作は起こることはないですから。


で。

摂取した関節液を顕微鏡で見てみて、その中に

尿酸結晶なんかがあったら、

ああ、アナタは やっぱり痛風ですよ、と。


痛風だと、わかんなくてもいいですから、

そんな非人道的な検査は止めて欲しいものです。

お医者の先生が、

自分が痛風発作で苦しんだ経験がないから

デキる検査のような気もしますが。


でも、まあ、こういう検査は非常に稀な例であって、

通常、痛風発作を発症させるような人は尿酸値が高いです。

そして、その痛風発作の症状は独特で、

多くの場合、共通事項があります。


体の片側にだけ起こる(たいてい、左足)炎症である、とか。

一箇所だけが激しく痛む、とか。

足の親指の付け根の関節に激痛がある、とか。

患部が赤黒く腫れている、とか。

患部に違和感を感じてから、あっという間(24時間くらい?)で

痛みの極期になる、とか。


これらが痛風の発作の、よくある症状です。


でも、まあ、尿酸値が正常範囲内でも

痛風発作が起こることもあるのですね。

ただの関節炎かもしれませんけど。