2023年6月19日月曜日

痛風 関節穿刺法

関節穿刺法(かんせつせんしほう)というものがあります。


知っていますか?

知らなくていいです、こんなもの。


関節穿刺法とは、何か。


痛風発作で苦しんでいる患者の患部、つまり

腫れている患部の関節に

注射針を突き刺し、関節液を摂取する、

という鬼のような手法です。


触るのも痛い痛風発作の患部に、ぶすっ・・と

注射針を突き刺すだなんて。

あなた、それでも人間ですか?


患者さんの、うぎゃああああ!

という声が今にも聞こえてきそうです。


これは、べつにイジワルでやっているわけではなく、

「尿酸値が正常なのに痛風発作が起こった」ような場合に

する検査なのだそうです。


つまり、本当に痛風なのか、ということ。

通常、尿酸値が正常値、7.0mg/dl以下ならば、

まず痛風発作は起こることはないですから。


で。

摂取した関節液を顕微鏡で見てみて、その中に

尿酸結晶なんかがあったら、

ああ、アナタは やっぱり痛風ですよ、と。


痛風だと、わかんなくてもいいですから、

そんな非人道的な検査は止めて欲しいものです。

お医者の先生が、

自分が痛風発作で苦しんだ経験がないから

デキる検査のような気もしますが。


でも、まあ、こういう検査は非常に稀な例であって、

通常、痛風発作を発症させるような人は尿酸値が高いです。

そして、その痛風発作の症状は独特で、

多くの場合、共通事項があります。


体の片側にだけ起こる(たいてい、左足)炎症である、とか。

一箇所だけが激しく痛む、とか。

足の親指の付け根の関節に激痛がある、とか。

患部が赤黒く腫れている、とか。

患部に違和感を感じてから、あっという間(24時間くらい?)で

痛みの極期になる、とか。


これらが痛風の発作の、よくある症状です。


でも、まあ、尿酸値が正常範囲内でも

痛風発作が起こることもあるのですね。

ただの関節炎かもしれませんけど。