関節穿刺法(かんせつせんしほう)というものがあります。
知っていますか?
知らなくていいです、こんなもの。
関節穿刺法とは、何か。
痛風発作で苦しんでいる患者の患部、つまり
腫れている患部の関節に
注射針を突き刺し、関節液を摂取する、
という鬼のような手法です。
触るのも痛い痛風発作の患部に、ぶすっ・・と
注射針を突き刺すだなんて。
あなた、それでも人間ですか?
患者さんの、うぎゃああああ!
という声が今にも聞こえてきそうです。
これは、べつにイジワルでやっているわけではなく、
「尿酸値が正常なのに痛風発作が起こった」ような場合に
する検査なのだそうです。
つまり、本当に痛風なのか、ということ。
通常、尿酸値が正常値、7.0mg/dl以下ならば、
まず痛風発作は起こることはないですから。
で。
摂取した関節液を顕微鏡で見てみて、その中に
尿酸結晶なんかがあったら、
ああ、アナタは やっぱり痛風ですよ、と。
痛風だと、わかんなくてもいいですから、
そんな非人道的な検査は止めて欲しいものです。
お医者の先生が、
自分が痛風発作で苦しんだ経験がないから
デキる検査のような気もしますが。
でも、まあ、こういう検査は非常に稀な例であって、
通常、痛風発作を発症させるような人は尿酸値が高いです。
そして、その痛風発作の症状は独特で、
多くの場合、共通事項があります。
体の片側にだけ起こる(たいてい、左足)炎症である、とか。
一箇所だけが激しく痛む、とか。
足の親指の付け根の関節に激痛がある、とか。
患部が赤黒く腫れている、とか。
患部に違和感を感じてから、あっという間(24時間くらい?)で
痛みの極期になる、とか。
これらが痛風の発作の、よくある症状です。
でも、まあ、尿酸値が正常範囲内でも
痛風発作が起こることもあるのですね。
ただの関節炎かもしれませんけど。