2022年10月5日水曜日

痛風 運動

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◆ 痛風改善のために歩く

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痛風改善法といえば、

「プリン体の多い食品の制限」が有名です。


いわゆる、食事療法というやつ。


痛風といえば、厳しい食事制限や節制、

というイメージがありますが、いえいえ、

「運動も重要」ですよ。


でも、ねえ・・

運動といっても、仕事が忙しくてジムに通う時間もないよ。

毎夜、仕事が終わってから1時間とか、

運動に割く時間なんか、ないよ。


いえ、そんな本格的な運動じゃなくてもいいんです。


お勧めの運動は「歩く」こと、です。


「歩く人」と「歩かない人」では、

長い年月の間に相当な差が出ます。


現代は車や電車があるので、一昔前の人に比べたら

歩く距離や時間は減っているのでは?


「歩く」ことが痛風改善法の一つだ、といっても

つまんないとか、軽くみる人も多いかもしれません。


歩くのに、お金もかかりませんし、

そもそも、費用がかからないものを

軽視する傾向があるのかも。


人間の体の中で「太腿の筋肉」と「ふくらはぎの筋肉」は

自分の財産なんです。

これは頭の片隅にでも覚えておいたほうがいいです。


人間の体の中で、筋肉量の70パーセント程度は、

下肢に集中しています。


筋肉、というと、腕の筋肉・・というイメージがありますが、

上半身の筋肉量は、下半身より遥かに少ないのが普通です。

(プロレスラーとかは、太腿みたいな腕をしていますが)


でね。

体の中で筋肉量が多いと、ジッとしていても

筋肉が熱量を消費する(いわゆる、基礎代謝)も多いので、

太りにくい体になります。


人間の体は、女性は皮下脂肪、男性は内臓脂肪として

余分な脂肪が蓄積されやすいので、若い頃は代謝が良いので

いいですが、中高年になってくると、だんだん

(体質にもよりますが)肥満傾向になってくる場合が多いです。


特に、尿酸値の高い、痛風になりやすい高吸収体質(痛風体質)

の人は、体が筋肉質であったり、油断していると

すぐに太ってしまう体質の人が多いようです。


で・・

内臓脂肪が増えてしまうと、内臓脂肪が

尿酸値をあげる原因となる

ホルモンのような物質を分泌するので、

内臓脂肪が増加すると、尿酸値が上がってしまうので。


食事や運動に気をつけて、いつも痩せているくらいの体形で

いればいいのですが、痛風の人で痩せている人は

少ないでしょう。

太っていなくても、痩せてもいない、という感じ。


気をつけていてもコレなのですから、ちょっと

おいしいものをいただきすぎたり、

ビールをいつも以上に飲んでしまうと、

気がつくと・・・内臓脂肪が!


なかなか、おいしいものを止めてしまうのは難しいです。

(食べるという行為が生存に繋がる本能のため)


食べたいモノを我慢!

飲みたいモノも我慢!


あまり我慢しすぎて、その「我慢」がストレスに

ならなきゃ、いいけど。

(強いストレスは尿酸値をあげるのです)


で・・

そこで、歩きましょう、となるのです。


歩くことはカロリーを消費するし、

肥満解消にもなるだけじゃなく、

他にもたくさんの効果・効用があるのですよ。


人間の体には血液が流れて巡っています。


血液は心臓からポンプのような働きで送り出され、

体の隅々まで「酸素と栄養分」を届けて、

その帰り道に「老廃物」を受け取って戻ってくるのです。


ところが、心臓の働きは、送り出すだけで、

血液を戻す働きはありません。


一方通行ってこと??


じゃあ、どうやって血液が心臓に戻るのかというと、

筋肉運動なんです。


「ふくらはぎは第2の心臓」とか言うでしょ?


歩くと、下肢の筋肉は発熱し、その発熱で

血液は温められて、そのときの筋肉運動で

血液は心臓へと送り出されます。


歩くことによって、運動することによって、

「酸素と栄養分」の配達と「老廃物」の処理が

スムーズに促進されます。


下半身の筋肉って、意外と重要なんですよ。


よく、下半身デブ(?)には

なりたくない、とか、ジーパンをはけなくなるから、

とか言って、脚が太くならないように

極力、脚を鍛えないようにしている人も稀にいますが、

外見的には良くても、健康的には駄目。


特に痛風の人は、全身の筋肉量を確保するために、

下半身の筋肉量の確保は必須。


さっき、歩くと筋肉が「発熱し・・・・うんぬん」が

ありましたが、『歩くと血液も温められる』のです。


痛風に関係のある尿酸ですが、

尿酸値 7.0mg/dl以上で血液中に溶けなくなります。

(これが高尿酸血症)


じゃあ、溶けなくなった尿酸はどうなるのか、

というと、結晶化して体内の関節などに

蓄積するようになって、

これが長年の間に痛風の原因になるのですが。


で。

痛風なんですから、なんとかして

尿酸値を下げたい。

少しでも尿酸値を下げたい。


じゃあ、どうするか・・ということですが、

「尿酸を体内で作り過ぎないようにする」か、

「尿酸の排泄を促進する」か、となってきます。


この「尿酸を体内で作り過ぎないようにする」の方は、

痛風になるような人は、持って生まれた

“生まれつきの体質”(いわゆる、痛風体質)

の要因が大きく

(東洋医学でいうところの先天の気)

なかなか・・ね。


難しいですよ、尿酸値を下げるのは。


厳しくツライ食事制限を何十年も続けてみるのも、

なかなか・・・難しいですよ。

実際に、やってみると そのことを痛感します。


ということで、

現在の痛風治療の主流は、

患者に厳しい食事制限を強いるよりも

尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)を飲むことが一般的。


フェブリクとか、ザイロリックのことですね。


特にフェブリクは、40年ぶりは

発売された痛風新薬ですので、

副作用が少なめで尿酸値を下げる効果は大きい、

と考えられてます。


それから、「尿酸の排泄を促進する」方ですが、

尿酸はね。

体温が高いほうが溶けやすいのですよ。


体温が高いほうが溶けやすい?


ほら、尿酸は体内の体温の低い部分で

結晶化しやすいでしょ?

人間の体内の体温は、全部同じじゃないです。


つまり、手先とか手足とは低体温になりやすいのですよ。

耳たぶ、とかもそうですが。


足先 (足の親指の付け根の関節、足の甲、アキレス腱、

かかと、くるぶし など) が痛風発作の好発部位なのは、

それは冷たい箇所だから。


人間の体は、内臓や脳を重視していて、

内臓や脳への血流を最優先しているのです。

つまり、手足などの末端は、二の次、という感じ。


だって、内臓や脳に

血液が巡らなくなった死んじゃいますが、

手足がどうこうなっても、簡単に死にはしませんからね。


で・・

尿酸の話。


尿酸は「体温37度で溶けやすくなる」のですよ。


体温37℃?

風邪ですか??


なかなか、普通の健康な状態では37度には

なりにくいですが、歩くことによって

(一時的ですが) 体温を (多少は)

あげることが可能です。


だから、歩きましょう、と。


痛風の人はね。

ドッチかというと、低体温の人が多いらしいですから、

歩くことで (積み重ねですが)

低体温から脱出しましょう、という話。


低体温の人はね。

体内の筋肉量が少ない人が多いです。


高齢者は、低体温の人が多いでしょ?

筋肉は年々、減少しますからね。


しっかり歩いて、下半身の筋肉をしっかり確保して、

体温をあげましょう、ということ。


まとめると、「歩くことの痛風の効果」は、

以下のような感じ。


●歩くと下半身の筋肉量が増えて太りにくい体に。

●歩くと血流が良くなり

「酸素と栄養分」の配達「老廃物」の処理がスムーズに。

●歩くと筋肉が発熱して体温が上がり、尿酸が溶けやすくなる。

●歩くと筋肉量と発熱量が増えて、低体温予防に。


あと、「尿酸の排泄を促進する」の話の続きですが、

尿をアルカリ性に傾ける、という方法もあります。


これは、何か・・というと。

尿酸は大半が尿と一緒に排泄されます。


「尿と一緒に・・」といっても、

“尿に溶けて”尿と一緒に排せつされるわけですが、

この尿酸が困ったことに「水に溶けにくい」

という性質があるので。


尿だって、水なんだから、

水に溶けにくい、とか言われましても、非常に困る。


でも、そういう性質なんだから、しょうがない、でも、

少しでも尿酸を尿に溶けやすくましょう、ということで、

尿をアルカリ性に傾けるわけです。


○尿酸はアルカリ性の尿には溶けやすい

○尿酸は酸性の尿には溶けにくい


・・・という性質を利用(?)するわけで。


で、このアルカリ尿、酸性尿というのは

何かというと、一般的に

「肉や魚ばかり食べている→酸性尿に傾く」

「野菜や海藻を多く食べる→アルカリ尿に傾く」

と言われてます。


つまり、ひらたく言えば、

肉や魚など、おいしいものを食べるのを極力減らして、

あまりおいしくない野菜や海藻をたっぷり食べろよ、と。

(野菜が大好きな人も、モチロンいます)


この「肉や魚を減らして野菜や海藻を食べろ」

というのは、大昔から言われ続けてきた、

「プリン体の多い食事を制限しましょう」という手法と

どこかシンクロしますね。


肉や魚ってのは、

プリン体が多い食事の王様みたいな感じでしたから。


実は、プリン体の多い食事を食べ過ぎることは、

結果として、尿の酸性化にも一役買っていた、わけで。


ダブルの意味で、プリン体の多い食品は

痛風の人には、あまり良くなかった、ということでしょうかね。


だから、といって!


1日、仕事を頑張って疲れて帰宅してきて、

お腹をすかして食卓に座ったら


「さあ、野菜と海藻だけ、

 たっぷり食べてね」


とか言われましても。

明日から、頑張れません。

元気、出ません。


で・・・・

そんな人のために(?)

尿をアルカリ化する一助になるのが、クエン酸です。

クエン酸は尿をアルカリ化に傾ける働きがあるので。


クエン酸だけ飲んでいれば痛風対策は完璧!

というわけでもないでしょうが、

厳しい食事制限の長期継続は困難を伴いますし、

クエン酸が尿のアルカリ化の

大きな助けになるかもしれませんね。


2022年10月4日火曜日

痛風サプリ ガウトアウト

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◆ ガウト・アウトは痛風に効果があるのか

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ガウト・アウト(Gout・Out) というのは、

サプリメントのことです。


「Gout」というのは、英語で「痛風」という意味ですから、

それが「Out」なんですから、

「痛風さん、バイバイ~」ってことですかね?


世にあるサプリメントは、無数にありますが、

この「Gout Out」ってのは、痛風専用のサプリメント。


つまり、痛風の人をターゲットに開発されたサプリ、

ということです。


で、この「ガウトアウト」ですが、実際のところ、

ホントに効果があるのか。

この「がうとあうと」で尿酸値が下がるのか。


製品の「注意事項」には、

「本品はいかなる疾病をも予防したり、

治癒するものではありません」

などと書かれているようですが・・・


そんなこと言ったって

「ガウトアウト」を購入する人は、みんな

痛風予防とか、尿酸値を下がることを期待して買うんですよ。


発売元が、そんなこと書いちゃあ、ダメじゃん・・

と思ったりもするのですが、

まあ、お約束、というヤツです。


サプリメントの説明書きには、みんな、

そういう感じの説明文が明記されています。

薬事法の絡み、ってヤツですかね。


つまり、医薬品じゃないもの (健康食品) を

「効果がある」とか

「疾病を予防 (あるいは治癒) できる」とか、

うたっては

いけないことになっているので。


・・・ってことは、自分で試してみるしか ないわけか。


で、肝心の「ガウトアウト」の成分は、

どうなっているのか。


主成分は、こんな感じ↓

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「ビタミンB1」

「ビタミンB5」

「ビタミンB6」

「ビタミンB12」

「葉酸」

「ビタミンC」

「ブラックチエリーエキス」

「セロリ種抽出物」

「アルファルファ」

「ボスウェリア」

「デビルズクロー」

「ターメリック」

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このうち、

ビタミンB群(「ビタミンB1」「ビタミンB5」

「ビタミンB6」「ビタミンB12」)は、

痛風に どうこう・・というより、

どのビタミン剤にも入っている、体に必要な、というか、

元気が出る成分、というか、

まあ、なんていうか、メジャーなビタミン群です。

とりあえず、これらの成分を

サプリの成分として入れておけば安泰、

というか、間違いなし、というか・・・

まあ、そんな感じです。


「葉酸」は、尿酸値を下げる、とか言われていますからね。

ただ、下げるといっても、どの程度 下がるのか。

もしかしたら、気休め程度の効果なのかもしれませんが、

「葉酸は尿酸値を下げる効果がある」と言われているので、

この「ガウトアウト」にも採用されているのでしょう。


「ビタミンC」も尿酸値を下げる効果がある、

と言われていますが、

その効果が期待できる摂取量は、1日に(最低)2,000mg以上、

推奨摂取量は、4,000mgと考えられているようです。


この「がうとあうと」のビタミンC含有量は、たった60mg。

まったく足りませんね。

これでは期待薄でしょう。


ですが、ビタミンCは尿酸値を下げる効果がある、

と言われているので、「ガウトアウト」に成分として

含有されているのだ、と思います。


「ブラックチエリーエキス」は、

アメリカの民間療法で「尿酸値を下げる」方法として有名です。


「民間療法」というのは、医学的に何の根拠もありませんが、

誰かが使ってみて、実際に効果があって、口コミで

「これ、いいよ、やってみなよ」とドンドン広がって定着した

“民間で広く使用されている療法” のこと。


ただね。

本物の「ブラックチェリー」の果実は、いわゆる、

アメリカ版のサクランボ。

フルーツなんです。


だから、甘い。

果糖も多いのです。


この果糖がね、あれなんですよ。

体内に食物として入ってきて分解されたときに、

尿酸を生成してしまうのですよ。


果糖に限らず、砂糖などの甘み成分は、みんな

そうなんですけどね。


「ブラックチェリー」が痛風に良い効果 (尿酸値改善)

があるのは、ブラックチェリーに含有されている

ポリフェノールに抗酸化作用があるから、なのですが、

いくらポリフェノールを豊富に含んでいてもね。

ブラックチェリーの果糖が尿酸値を上げてしまうので、

互いの効果を相殺してしまうのです。


だから、「ブラックチェリー」の尿酸値改善効果を

疑問視する説もあります。


ただね。

この「Gout Out」に含有されているのは、

「ブラックチェリー」ではなく、

「ブラックチエリー “エキス”」なんですよ。


つまり、果糖とか、そういう不必要なものを精製して

カットして、効果が期待できる成分だけを抽出したもの、

が含有されている、ということ。


それから・・・

「セロリ種抽出物」「アルファルファ」「ボスウェリア」


この3種類は、どれも尿酸値を下げる効果が期待できる、

などと言われている植物です。

けど、あまり有名じゃありませんね?


もし、効果絶大ならば、世の中、

もっと大騒ぎしているでしょうから、

尿酸値改善とか言ってみても、そんな 

たいした効果でもないのかも。

民間療法の域を出ないもの、なのかもしれませんね。


あと、「デビルズクロー」。


和訳すると「悪魔の爪」で凄い名前ですが、

アフリカ原産のハーブです。


医学が今ほど発達していない時代の頃から、

炎症を抑える薬の代替品として使用されていたそうで、

尿酸値改善、というより、どっちかというと、

これは「痛風発作対策」ですね。


「ガウトアウト」の成分が尿酸値を下げる

(と言われている)ものばかりを集めている中で、

この「デビルズクロー」だけは、

少し毛色が違います。


で、「ターメリック」。


「ターメリック」ってのは、ひらたく言うと、

「ウコン」のことです。

肝臓に良い、と言われています。

痛風に効くのかどうかは、よく知りません。

でも、体に良いことは間違いなさそうな気がします。

ウコンですからね。


・・・・・・・・・というわけで。


痛風に良い、尿酸値改善が期待できる成分ばかりを

集めた「究極の痛風サプリ(?)」とも

言えなくもない「Gout Out」。


ビールを飲みまくって焼肉食いまくって運動もしないで

太りに太って生活不規則でストレス満載で

毎日イライラしてるけど、

この「ガウトアウト」さえ飲んでいれば、大丈夫!

・・・・なんてことは、決してありません。


やっぱり、サプリメントは健康食品ですからね。

栄養補助食品、あくまで、サポートするもの、です。


痛風改善の基本は、今も昔も「生活習慣の改善」です。


痛風の場合、生まれつきの体質(尿酸を作り過ぎる体質など)が

大きな影響を与えますが、それでもね。

自分のできる範囲でもいいから、少しでも

日常生活に気をつけた方がいいです。


ビールを毎日、3本ずつ飲んでるけど、

もうちょっと減らそうか、とか。

昨日は食べ過ぎたから、今日は

食事は軽いものにしよう、とか。

忙しくてスポーツする暇はないから、

せめて通勤のとき、早足で歩こう、とか。

そんな程度でも いいですから。

自分の できることから、

やってみることが大切なように思います。


「生活習慣の改善」+「ガウトアウト」ですね。

もし、試してみるなら。


ガウトアウトさえ、飲んでいれば、少々、

荒っぽい生活を続けていても

大丈夫、というものでも ないです。


あくまで、サプリメントは日常生活のサポート、

という立ち位置だと思います。


2022年10月3日月曜日

痛風 治りかけにコルヒチンを飲む

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◆ 痛風 コルヒチン 時期

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基本的に「コルヒチン」というのは、

「痛風発作が起こりそうな直前に飲むと、

痛風発作を起こさせない (封じ込める) 作用がある」薬なので、

いったん、痛風発作が起こってしまった後に服用しても、

全く効果はありません。


ですので。

痛風発作が起こって→激痛化して→次第に激痛が終息→

治りかけに、もっと早く治そう、と思ってコルヒチンを飲む→

→→無意味、となります。


まあ、無意味と言い切ってしまうと、身も蓋もないですが、

期待した効果は望めない、ということ。


コルヒチンを試してみるなら、

痛風の「治りかけ」の時期ではなくて、

今にも痛風発作が起こりそうな「直前」に飲むことを

推奨したいです。


同様に。

コルヒチンは痛み止めの薬 (消炎鎮痛薬) ではないので、

痛風発作の真っ最中に飲んでも、やっぱり、

効果は期待できません。


むしろ、痛み止めとして服用するならば、

ロキソニンやボルタレンなどの

痛み止めの薬を飲むほうが妥当です。


じゃあ、この、コルヒチン。

飲むのが早ければ早いほど良いのか。


・・・・・・・と、言っても、ねえ。

痛風発作が出てもいないのに、

足が痛いわけでもないのに、

薬を飲みたくはないですし・・・。


難しいところです。


飲むタイミングが遅れてしまったら

効果が見込めないのが、コルヒチン。

でも、飲むのが早すぎて、

痛風かどうかもわからないうちから、

飲みたくないのがコルヒチン。


じゃあ、どうすりゃいいのか。


一番ベストなのは、いわゆる

「痛風の予兆」のときです。


この「痛風の予兆」というのは、

「痛風の前兆」とも呼ばれていて、

痛風発作が起こりそうな直前に、

痛風発作がこれから起こる場所に

違和感を感じることがあるのですよ。


たいていは、足先なのですが、

たとえば「左足の親指の付け根の関節」に、

これから痛風発作が起こるとしたら、

その「左足の親指の付け根の関節」がウズウズしたり、

妙な感じ、気持ち悪い感じ、しくしく・・というか、

なにか関節の中に「虫」でも

入り込んでいるような奇妙な感覚が起こるのです。


それは自分にしかわからない感覚、痛風の人にしか

わからない違和感なんです。


なんだろう、この妙な、足の感覚はナンなんだろう・・・とか

考えているうちに、刻一刻とドンドン足が腫れ上がってきたり、

赤みを帯びて赤黒く足が変色してきたりするので、

そのタイミングで「コルヒチンを飲む」わけです。


ところが、誰しも、これから痛風が起こる、

なんて考えたくない。

いや、きっと捻挫だろう。

知らないうちに、きっと足を挫いたんだよ、

そうに決まっている。


・・・・な~んて、考えているうちに、

本格的な痛風発作がやってくるのです。


これは間違いない。

間違いなく、痛風発作だ、と自分が確信できる頃には、

たいてい手遅れになっている場合が多いです。


で・・

慌ててコルヒチンを飲むわけですが、

だいたいね。

もう、間に合わないです。


何回か、失敗して、覚える。

何度も失敗して、コルヒチンを飲むタイミングを覚える。


・・・・そんな感じです。


もっとも、手元にコルヒチンがないことには、

どうしようもないわけですが。

いつ、起こるかわからないのが痛風発作ですしね。


2022年10月2日日曜日

痛風 腎臓病

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◆ 痛風と腎臓の関係

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痛風だからといって、関係ないよ、

病院なんて行かないよ、という人もいるかもしれませんが、

「尿酸値検査」など、定期的な検査をするために

通院することが推奨されています。


まあ、誰が推奨しているかといえば

「病院」なんですが。


病院に行くのは、なんとなく うっとおしいし、

病院によっては、やたらと偉そうな先生もおられますし、

とにかく病院の雰囲気が気に入らない。

って、病院を好きな人は少ないでしょうけど、

病気なんで、しょうがないです。


で。

なんで、病院が嫌なのか。


それはね。

自分の体が悪いから、なんです。

病気だから、なんです。


もし、自分が健康そのもので、体もドコも悪くない。

そんな人は、別に病院が嫌いとか苦手とか、

そういうことは ないのではないでしょうか。

って、そもそも、そういう人は病院なんて行きませんが。


検査の結果が良くなかったら、どうしよう、とか。

尿酸値が前よりも高くなっていたら、どうしよう、とか。


ついつい、あれこれ、心配してしまいそうになりますが、

それは、もう、心配しないほうがいいです。

まだ検査の結果が出ていないことを心配しても、

埒があきません。


結果が (もしも) 悪くなっていたら、

その結果を見てから、明らかになってから、

また考えればいいことです。


結果が出てもいないうちから心配するなんて、

そして不安になったり、嫌な気持ちになったりするなら、

そんなことは、やめたほうがいいです。


ちょっと考え方を変えるだけで、

自分が (精神的に) ラクになります。


痛風というのはね。

長期的にみると、だんだんと

腎臓が弱ってくる傾向がある病気です。

尿酸が結晶化して、少しずつ、当人も気がつかないうちに

腎臓の糸球体という、濾過のフィルターのようなところに

尿酸結晶が溜まってしまい、

目詰まりを起こしてしまうわけです。


腎臓の糸球体が目詰まりを起こしてしまうと、

いわゆる、腎機能低下の傾向がでてきます。


本当に腎臓が悪くなってしまうと、腎不全

(いわゆる痛風腎) になってしまい、いずれは

透析治療を検討せざるをえなくなったり・・


現代医学は進歩していますので、透析治療を受け始めても

そう簡単に死んだりしませんが

(昔は尿毒症で命を落としていた)

それでも、当人にも家族にも治療は負担になってきます。


東洋医学では、腎臓に負担がかかってくると、

「不安・恐れ」を感じるようになる、

と考えられています。


つまり、やたらと

ネガティブなことばかり言うようになったりね。

考え方が悲観的になる、ということです。


内臓と精神は別物のように思うかもしれませんが、

そうじゃないってこと。


前は、そうでもなかったのに、最近、やたらと

「後ろ向きな考え方」ばかりになってきたなあ、とか。

クヨクヨしてばかりいる、とか。


それって、もしかしたら、

腎臓に負担がかかっているのかもね。


この「ネガティブ発言」ですが、

案外、自分では気がつかなくて、周囲の

(自分のことを良く知ってくれている) 人からの指摘で

気がついたり、とかね。

最近、後ろ向きの内容の話ばかりする、とか。

話す内容が暗い、とか。


それから「心配」「恐れ」は、

腎臓に負担をかけると考えているので、

心配ばかりしていると、痛風にも良くないです。


もしかしたら、自分は生まれつき、

否定的な考え方をする人間なんだ、

悲観的なことを口にすると落ち着くんだ、

ネガティブじゃない自分なんて自分じゃない、とか。


もし、そんなふうに思っているなら、

それは生まれつきの性質・性格などではなく、

「腎臓の弱り」から来る、精神的な影響かもしれませんよ。


2022年10月1日土曜日

痛風 寝不足

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◆ 痛風と睡眠不足は関係ある!

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痛風といえば、一昔前まで、

「プリン体の多い食事の摂り過ぎ」な人が罹病するもの、

と思われていました。


今でも、そう考えている人もいるんじゃないですか?


たしかに、プリン体は体内で最終的には老廃物としての

尿酸になりますが、でも、食事由来のプリン体は、

全体の2割程度の過ぎません。


2割?


じゃあ・・あとの8割は、何?


残りの8割というのは、

体内の栄養分をエネルギーに変換できるときにできるプリン体。


そして、細胞が新陳代謝をするときに

「細胞が壊れては、新たに作られ・・」

という工程を繰り返すのですが、

その細胞が壊れるときに核酸というものを吐き出すため、

そのときにできるプリン体。

それらが、全体のプリン体のうちの、8割を占める、

ということ。


でも、これって・・・

エネルギー変換にしろ、新陳代謝にしろ、

人間が生きていく上で、どうしても必要なものですよね。


だから、これらは制限したり、はしょったりすることは

できないもの、なのです。


尿酸値の高い人というのは、血液中の尿酸の濃度が高い、

すなわち、尿酸が多く作られすぎる、もしくは

尿酸の排泄する力が弱い、ということなので、

これは、もう・・体質なんですよ。


持って生まれた「生まれつきの体質」です。

これが、痛風の最大の原因。


「プリン体の多い食事の摂り過ぎ」もモチロン、

原因の一つなのですが、あくまで、

多くある要因のうちの、原因の一つ、ということ。


痛風というのは、生まれつきの体質を基軸に、それ以外の

“さまざまな要因”、いわゆる「生活習慣」ってのが

入り込んできて、痛風という要素を構成しているって感じ。

だから、生活習慣病だなんて、言われているのですね。


で。

“さまざまな要因”な要因ってのは、いろいろあるから、

「さまざまな」要因なわけですが、そのうちの一つに

「寝不足」、すなわち「睡眠不足」があります。


痛風と寝不足って、いっけん、何の関係もなさそうでしょ?


寝てりゃ、尿酸値が下がるのか。

寝てると、痛風が治るのか。


いえ、そういうのじゃなくて。


仕事で忙しかったり、あるいは夜更かしで

することがあったり(ゲームとか)寝不足が続くと、

痛風発作のリスクが増えるのですよ。


寝不足、睡眠不足は、体にとって、いわば

休息不足のストレス状態なわけで。


人間の体は、寝ていても心臓が動いていたり

血液が流れていたり、など、自律神経で制御されています。


その自律神経には、交感神経と副交感神経があって、

交感神経というのは、いわゆる緊張。

副交感神経というのは、リラックス(緩和)です。


昼間は、人間が活動しなきゃならないので、

交感神経優位(緊張)となっているのですが、

夜になると、休息が必要となり、

副交感神経優位(リラックス)となるのです。


人間は、この、緊張と緩和の繰り返しで、

うまく成り立っています。


ところが。

睡眠不足、寝不足が続いていると、

常に、体が緊張状態、すなわち、

交感神経優位の状態が長く続く・・という、

(体にとって)非常事態みたいな感じになってしまいます。


交感神経優位が長く続くと、血管が収縮して

血流が悪くなります。


腎臓は血液から尿を作り出すので、血流が悪くなって、

腎臓への血液供給量が減少すると、

作り出す尿量も減ってしまうので。


尿というのは、尿酸を排泄するための最大の排出方法なので、

水に溶けにくい性質がある尿酸を、なんとか体外に排泄する

最良の方法が「尿をたくさん出す」ということ。


それには、

寝不足、睡眠不足は、あまり芳しくない。

すくなくとも、痛風にとってプラスに働くことはない、

という話。


で、尿酸値を下げるために尿をたくさん出しましょう、

などと よく言われています。


たしかに、その通りなのですが、

だからといって、カバのように水を飲みまくるのも、

どうなんでしょ?


一説には、水を1日に2リットル以上飲みましょう、

なんて言いますが、まあ、夏場は汗ばむ季節ですから、

それもいいですけど、秋冬には、なかなか

2リットルも飲めないでしょう。


あまり水を飲みすぎると、腎臓に負担がかかりますし、

お腹も気持ち悪くなります

(もう飲むなよ、という体のサイン)。


だから、水をやや多めに飲む、程度がいいんじゃないか、

と思いますが、それから、

尿の酸性・アルカリ性も影響してきますからね。


つまり、尿酸は酸性尿には溶けにくく、アルカリ性に

傾いた尿には溶けやすいという性質があるんです。


限りある(?)1日の尿量を有効的に、尿酸をできるだけ多く

排泄させるためには、酸性に傾いた尿でいるよりも、

アルカリ性に傾いた尿が良いでしょう、ということ。


ところがね。

痛風の人ってのは、酸性尿の人が多い傾向があるようです。


この酸性尿、アルカリ尿ってのは、

どうしてできるか、というと。


肉・魚ばかり食べている→酸性尿

野菜・海藻を多く食べている→アルカリ尿


・・・になるわけじゃなくて、上記のように

「なりやすい」という話なんです。


じゃあ、アルカリ性の尿に傾けるのがいいのなら、

野菜や海藻ばかり食べて、肉や魚はきっぱり止めればいいのね、

というのは、また、違うんです。


食事のキモはバランスですからね。

肉や魚を食べちゃダメ、食べない方が良い、というわけでも

ないんです。


子供の頃、なんでも食べなさい、って言われてたでしょ?

それはバランス良く食べるってこと。


もう、大きくならないから(成長しないから)いいや、じゃなくて、

背が伸びなくても、大人になっていても、

それでも、食事はバランス良く食べましょうよ、と。


寝不足の話をするつもりが、食事の話になってしまいましたが、

まあ、いいや。


一昔前の痛風改善法といえば、

「プリン体の多い食事の制限」でしたが、

それをキビシクすればするほど、食べるものがなくなってきて、

それって、すなわち、栄養のバランスを

偏らせることになるんです。


良かれと思って、やっていることが

違う不具合が起こってきた・・みたいな。


おまけに、それで痛風が治るんなら、ともかく、

プリン体の全体の2割に過ぎない、というんですから、

「もう、そんなこと、やめちゃえ!」

というのが、今の世の中の(痛風治療法の)風潮です。


というわけで、睡眠不足、寝不足は

痛風に良くない、という話です。


あれ?

そんな話だっけ?


2022年9月30日金曜日

痛風 尿酸値下げたい

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◆ 痛風 食生活の改善

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痛風の人は尿酸値が高めなので、なんとかして

尿酸値を下げたいところです。


ところがねえ。

尿酸値が高いってことは、血液中の尿酸が多すぎるのか、

あるいは、尿酸を体外に排せつする力が弱め、だとか、

つまり、遺伝と言うか、体質的な要因が大きいわけで。


巷では、痛風といえば、

「プリン体の多い食品の食べ過ぎ」というのが

定番というか、世間の一般的な認識ですが、

いやあ、実は、そうでもないのですよ。


痛風は遺伝!

痛風は体質!

生まれつきの「体質」!


ですが、だからといって、

どうしようもないよ、と、あきらめてしまっても

尿酸値は下がってくれません。

なんとか・・・したいところなのですが。


で、どうするか、ということになってきますが、

さあ、どうすればいいんでしょうか。


一番、一般的な痛風対策といえば、

痛風の薬を飲むことです。


この場合の「痛風の薬」というのは、

尿酸値を下げる薬のこと。

フェブリクとか、ザイロリックとか。


っていうか、普通に「痛風です」と病院に行ったら、

処方されるのが、これらの尿酸降下薬。

薬で尿酸値を下げましょうね、というのが、

現在の痛風治療の主流です。


で、このフェブリクの場合なんかは、

なんと40年ぶりに発売された痛風新薬!

ということで、鳴り物入りで世の中に出てきて

痛風薬市場を席巻しているわけですが・・・・


効果絶大!

と、うたわれているフェブリクですが、実は

良い面も悪い面もあります。

っていうか、全ての医薬品には

メリットとデメリットがあるんですけどね。


メリットは、もちろん、尿酸値が下がること。

それも、びっくりするほど大きな効果があります。

それでいて、「ザイロリック→腎排泄」なのに対して、

「フェブリク→多経路排泄」と腎臓だけじゃなくて、

胆汁からも排泄できるので、腎臓の負担が少ない。

つまり、副作用が少なめ、ということ。


デメリットは、やっぱり副作用。

いくら副作用が少なめ、といっても、

「少なめ」ということは、少ないけど「ある」ということ。


よくある副作用は、肝機能な低下。

具体的な症状は

「だるい、眠い、いらいらする、元気がなくなる」など。


それから、これもデメリットでしょう、というのは、

毎日、そして、いつまでも飲み続けなきゃならないこと。


つまり、フェブリクは痛風を治してくれる薬ではなくて、

「飲んでいる間だけ」尿酸値を下げてくれる薬なんです。


がっかりする人もいるかもしれませんが、逆に考えれば、

「飲み続けている限りは」

尿酸値がずっと低い水準で安定できます。


痛風発作に苦しめられる人生とも、

さようなら、です。


ああ、自分の足で普通に歩けるって、

なんて素晴らしいの!


で・・・

痛風の薬を飲まない方法を選択する人の場合、

一番初めにすることは、やはり「生活習慣の改善」。


主に食生活の改善と禁酒ですね。

ビールに限らず、お酒関係は、

体内のアルコール分解の際に尿酸を生成しますので、

尿酸値が上がります。


それから、運動。

(無酸素運動は尿酸値を上げる、と言われているので、

ゆったりとした有酸素運動が、お勧め)


そして、ストレスをためないように。

(強いストレスは尿酸値を上げるので)


あ、そうそう。

食事は、プリン体の多い食品を控えめにして、

甘いもの(砂糖や果糖)も尿酸値を上げます。


肉や魚は食べちゃ駄目・・なんてことはなくて

(タンパク質不足は、怖いです)

食べてもいいけど、

それ以上に「野菜・海藻」も食べる。


ところがねえ・・

野菜が嫌いな人って、結構、多いんですよ。


野菜が苦手な人は、ドレッシングをかけてもいいから、食べる。

生野菜が嫌いなら、焼いたりした野菜でもいいから、食べる。

それも、無理なら、ベジタブルカレーでもいいから、食べる。


いや、どれもダメだ・・・という人は、う~ん・・どうしよう。


あ、そうそう。

それも駄目なら、野菜ジュースでもいいから、飲む。


えっ!?

野菜ジュースも苦手?

あの、独特のニオイがダメって?


ええと・・どうしよう。


そういう人には「クエン酸カリウム」を飲む、

という方法もあります。


クエン酸?

カリウム?


なに、それ。


「クエン酸カリウム」は、尿をアルカリ性に傾ける効果がある、

と考えられているのですが、「酸性尿の改善」対策ですね。


この酸性尿というのは何か、というと、

尿酸は「水に溶けにくい」という性質があるのに、

大半の尿酸の排泄は「尿に溶けて尿と一緒に排泄」されることに

頼っているわけです。


「水に溶けにくい」のに、

「尿と一緒に・・・」って、尿だって「水」でしょ!?


つまり、あまり溶けにくい尿酸が「少しだけ」溶けて

尿と一緒に体外に排出される、ということ。


もっと、尿酸が尿に溶けてくれたら、

どばあっ!

と、尿酸が排出できるのに・・・


ところがね。

現実には、尿から尿酸が排泄されにくくなっているのです。


原因は、古来、日本は和食でしたが、ここ数十年、

日本人の食生活が劇的に改善し、

おいしい欧米食にシフトしつつあるから。


つまり、欧米食といえば、聞こえがいいですが、要するに

「肉食」になってきてるってこと。

おいしい料理には、必ず肉が 多少なり とも入っているでしょ?


痛風だから肉を食べちゃいけない、なんてことはないのですが、

肉や魚を多く食べて、野菜や海藻を少なく食べていると、

「尿が酸性尿」に傾くのですよ。


野菜や海藻を多く食べましょう、というのは、

そこなんです。


●野菜・海藻→アルカリ尿に傾ける

●肉・魚→酸性尿に傾ける


痛風だから・・ということはないのですが、

ほら、たいていの人は肉が好きじゃないですか。


肉より野菜が好き、という人もいるでしょうけど、

少ないんじゃないか、と。


そこで「クエン酸カリウム」の出番。

クエン酸カリウムは、

尿のアルカリ度を高めてくれる作用がある、ってこと。


ただね。

「クエン酸カリウム」さえ飲んでいれば、痛風対策は万全って

わけでもないです。


たしかに酸性尿は改善する可能性が高いですが、

だからといって、ばんばん肉を食べまくって

ビールを飲みまくって、

いや、クエン酸カリウムを飲んでいるから大丈夫、

というわけでもないです。


でも、日本人は、一昔前のように

あまり粗末な食事を食べなくなりましたから(飽食の時代)

油断していると、すぐに酸性尿になってしまうかもね。


っていうか、アルカリ尿の人のほうが少ないかも。


普通の人(?)なら、尿が酸性でもアルカリ性でも

そんなに気にしなくてもいいのかもしれませんが、

痛風の人は、できるだけ・・それも、少しでも多く、

体内の尿酸を体外に排出して、血液中の尿酸を減らして

尿酸値を下げたいですからね!


2022年9月29日木曜日

田七人参は痛風に効果があるの?

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◆ 痛風 田七人参

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「田七人参」ってのは、サプリメントです。


「でんしちにんじん」と読みます。

「たななにんじん」じゃありません。


なんで、こんな・・言いにくい、というか、

妙な名前なのか、というと、

日本古来のものではなくて、

中国で古くから、生薬・漢方薬として

使用されてきた植物だから。


まあ、朝鮮人参とか、高麗人参みたいもの、です。


中国では、

“お金にも換えがたい高貴な秘薬”という意味で

「金不換」などと呼ばれていたそうですが、まあ・・

今ほど医学の進歩していない時代の話ですけどね。


それでも、貴重で効果の大きい生薬、

という立ち位置だったのでしょう。


で。

この「田七人参」は痛風に効果があるのか。

「田七人参」を飲めば尿酸値が下がるのか。


で、実際に試してみました。

といっても、2瓶くらいですけど。


「田七人参」が2瓶、

空になるまで続けて飲んでみた結果、

尿酸値が下がったのか、というと・・・・・・


う~~~ん・・・・


微妙です。


っていうか、あくまで私の場合ですけど、

あまり下がらなかったような気がします。


下がった、といえば、下がったような・・・

う~ん・・やっぱり、これでは、この程度では

下がった気が・・・。


「田七人参」のサプリはね。

高いのですよ。

平気で、1瓶「1万円」なんてザラです。


私は予算がなかったので、

一番安価なクラスのものにしました。


やっぱり、安物では、ダメってこと?


高価な「田七人参」と、

お手ごろ価格の「田七人参」ではね。

やはり、含有成分が違うのですよ。


「田七人参」は“サポニン”。


このサポニンという成分が、

さまざまな良い効果がある、と考えられていて。


血流改善作用、免疫力の強化、肝機能を良くするとか、

活性酸素を除去するとか、中性脂肪を減らすとか、

血圧を調整するとか・・・・う~ん、

いいことばかり強調されていますが。


痛風に効果があるとか、ないとか言われているのは、

田七人参に含まれているサポニンに、関節炎の炎症を抑える、

著しい効果があった、という発表があったからですが、

よくよく聞いてみれば、それって

「ラットでの実験結果」じゃないですか。


人間には、どうなの。

人間には。


体の大きさが全然違うでしょうが。

人間とラットでは。


痛風の人に、痛風発作に効果はあるの?

飲んだら尿酸値は下がるの?


一時期、毎日、かかさず

田七人参を飲んでいた時期もあったのですが、

結局、やめちゃいました。


もっと1万円クラスの、高価な田七人参を飲んでいたなら、

サポニンなどの成分の含有量も違ったでしょうし、

違う結果になったのかも。


仮に痛風には効果が期待できなくても、

中国の秘薬とまで言われた生薬なので、それなりに

健康増進には効果を発揮してくれたんでしょうけど。


それにしても・・・


田七人参は、高いなあ。


2022年9月28日水曜日

コルヒチンカバーで痛風発作を防ぐ

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◆ フェブリクで痛風発作

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痛風で尿酸値が高いと、

フェブリクやフェブタズ(フェブリクのジェネリック)

を飲んで尿酸値を下げる・・という薬物療法が一般的です。


●尿酸値 7.0mg/dl以上~8.0mg/dl で、

生活習慣の改善(食事・運動など)


●尿酸値 8.0mg/dl以上~9.0mg/dl で、

薬物治療を検討する


●尿酸値 9.0mg/dl以上 で、

即、薬物治療を開始


・・・と、こんな感じになります。


で、フェブリク(フェブキソスタット)、

ザイロリックなどの

尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)を飲むのはいいですが、

それらの薬を飲むような人は、長年、

尿酸値がずっと高かったので、

体内に結晶化した尿酸がたくさん蓄積している、

と考えられます。


そこへ、尿酸値を下げることに関しては効果絶大な

フェブリク錠の投入。


効果てきめんで尿酸値は大きく下がって、

あっという間に、尿酸値 6.0mg/dl以下に!


あな、嬉しや!


・・・と喜んでいると、飲み始めて半年もたたずに

痛風発作に見舞われることになります

(出ない場合もありますが、たいていは

出るケースが多いです)。


なんで!?

尿酸値が、こんなに下がったのになんで!?


・・・と思いますが、尿酸値が高いときだけではなく、

急に下がったときも痛風発作が起こるので。


もちろん、体内に尿酸結晶がたくさん溜まっている人のみ、

に起こる体の現象ですが。


痛風発作が嫌だから、痛いのはイヤだから

フェブリクやザイロリックを飲んでいるのに、

痛風発作が発症するなんて、本末転倒。


そんなの、聞いてないよ!?


これは体が起こす現象

(フェブリクを飲んでいるのに痛風発作)

なので、仕方がないといえばそうなのですが、

この「フェブリクを飲んでいるときに起こる痛風発作」を

防ぐ方法があります。


それが、いわゆる「コルヒチンカバー」。


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◇ 痛風 コルヒチンカバーとは!?

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「コルヒチンカバー」というのは、フェブリクなどの

尿酸値を下げる薬を飲みながらも

痛風発作を起こさせない方法。


フェブリクを飲み続けながらも、

尿酸値の変動(っていうか、下がる)で

痛風発作が起こらないように、

同時に、コルヒチンを毎日1錠ずつ飲み続ける、

という手法です。


コルヒチン(colchicine)は

痛風発作を封じ込める作用がある、

強力な薬ですが、きつい薬ですので、

副作用もあるので要注意です。


コルヒチンには、

胃腸障害などの副作用も報告されていますが、

整腸剤と一緒にコルヒチンを飲むと副作用を減らせる、

という裏技も。


でもね。

この「コルヒチンカバー」という方法は

良い方法だ、とは考えられていないようです。

古い手法、というか。


たしかにコルヒチンを飲み続ける

「コルヒチンカバー」の効果は

大きいでしょう。

痛風発作は起こらないでしょう。


けど、よほど注意しないと、毎日1錠ずつでも

何日も何日も継続してコルヒチンを飲むと・・・

あっという間に

1ヶ月で約30錠。

3ヶ月で約90錠・・と、たちまちのうちに

100錠近いコルヒチンを飲むことになってしまうのです。


自分でも知らないうちに、気がつかないうちに

(錠剤の)量を飲んでしまっている、というのが怖いです。


効果絶大・・ともいえる、コルヒチンカバーですが、

コルヒチンの長期使用、常用は、副作用が心配なので要注意。

いくら効果は大きくても、副作用も強力でしたら、

怖くて飲めません。


コルヒチンと違って、

フェブリクの方は毎日飲む薬ですが、従来の痛風の薬よりは

効果が大きく、副作用は少ない、と考えられています。


ですが、

コルヒチンの大量摂取、長期常用は、できれば

止めておいたほうが良いと思います。


2022年9月27日火曜日

痛風 ストレス解消

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◆ ストレスで尿酸値があがる?

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仕事や職場などで、嫌なことがあったり

強いストレスを受けていると感じたら、どうすればいいのか。


その日の終わり、1日の終わりに、

今日あった、その嫌な出来事を


「紙に書く」


・・・と良いそうです。


今日は、こんな嫌なことがあったぞ。

めっちゃ腹立たしいぞ。

ブチ切れそうになったぞ!

てめえ! こんにゃろ!


・・・・とか、なんとか、かんとか。


そして、書いたら、その紙をすぐに丸めて、

(あるいは破り捨てて) ゴミ箱へポイ。


この、ゴミ箱にすぐ捨てる、というのが

ミソなんだそうで。


ノートなどに書いて、日記などのように

残しておかないほうがいいそうです。

嫌なことは、書くだけ書いたら忘れましょ、と。


紙に書いたくらいで、ストレス解消に なるかよ!

と思うかもしれませんが、心に留めておくのではなくて、

紙に書くことによって、心の中にある“嫌なもの”

を吐き出す作用があるようです。


そんな面倒くさいこと、やってられるか。


・・・そう思うかもしれませんが、

まあ、騙されたと思って、試してみるのも

悪くないかもしれませんよ。


嫌なことがあると、他の人に

しゃべって聞いてもらうとストレス発散になりますが、

相手によっては「愚痴を聞かされた」というふうに

受け取って、その人が嫌な気持ちになるかもしれません。

(相手によりますが)


また、その話した相手が、

その話の内容をべらべら

他人にしゃべってしまうかもしれません。

(これも相手によりますが)


すると、噂に尾ひれがついて、

いつの間にか、自分にとって不利な展開にならないとも

限らない。

(まあ、話す相手を選べばいいだけの話ですが)


・・・・と、やり方は

なんでもいいですが、とにかく、生きている以上、

ストレスは避けられません。


仕事でも家庭でも、とにかく

現代社会はストレスが多いです。


ストレスは、なるべく溜めないよう、自分なりの

ストレス発散の方法を腐心しなければ なりません。

痛風の人なら、特にね。


なんでか?


「強いストレスは尿酸値をあげる」

のですよ。


これは、どういうことかというと、

人間の体は、大昔・・それこそ、原始時代から続いている

体内の反応のようなもの(遺伝子レベル?)があって、

強いストレスを受けると

「戦うか、逃げるか」という感じで、

敵に対して、戦うか逃げるか、とっさに反応するそうです。


今は現代社会なので、

原始時代のような、人間の命を狙うような猛獣は 

いませんが、強いストレスを受けると、人間の体は、

交感神経優位といって、“血管を収縮”させて、

体が軽い緊張状態になって、そのストレスに対して

身構えるのです。


で・・・この、

「血管が収縮する」とは、どういうことか。


血管が収縮すると、血管とは血液が流れる管ですから、

血液の通り道が狭くなって、血の流れ、すなわち、

血流が悪くなるのです。


血流が悪くなるということは、内臓への血液の

供給量も減り、ということは、必然的に

腎臓への血液の流れも減少。


腎臓は血液から尿を作り出す臓器ですが、

入ってくる血液量が少ないと、

作り出す尿に影響が出ます。


尿酸は、尿に溶けて尿と一緒に体外に排泄されるのが

大半なので (便からも少し出ます)

尿量が少ないと、体外への尿酸排出も減少するので

血中尿酸濃度が上がってしまう、ということ。

結果的に、尿酸値も上がってしまう、ということです。


あと、強いストレスを受けると、

「足の裏が痛くなったり」ね。


足の裏には「腎のツボ」が集まっているのですよ。


「腎 (じん) のツボ」というのは、

腎 (腎臓&副腎) の経絡のことです。


腎臓の上のあたりに

「副腎」という小さな臓器があるのですが、

その副腎が、ストレスを受けると

抗ストレスホルモン (副腎皮質ホルモン) を分泌。


この、抗ストレスホルモンが分泌されるおかげで、

強いストレスを受けても内蔵がダメージを受けずに

済んでいるのです。


ですが、あまり強いストレスが続くと、さすがの

副腎も疲労してしまいます。


ついでにいうと、副腎が

副腎皮質ホルモンを作り出すときに、ビタミンCを

消費するので、タバコをよく吸う人は要注意ですよ。


ビタミンCが喫煙によって消費されやすいので、

錠剤でもビタミンドリンクでも何でもいいですから、

積極的にビタミンCを補給したほうがいいかも。


・・・・というわけで。

痛風とストレスって、いっけん、何も関係なさそうですが、

実は微妙に関係があるのです。


「すべての病気の原因はストレスである!」


・・・・なんて喝破する人もいますが、

まあ、どうなんでしょうね。


病気の原因なのかどうかは わかりませんが、本当はね。

ストレスは全く悪者、というわけでも ないのです。


どういうことなの?


1日が「朝・昼と夕・夜」の繰り返しで構成されているように、

「朝昼が仕事→緊張」

「夕夜が帰宅→リラックス」

この繰り返しで、毎日が成り立っているのです。


つまり、「緊張と緩和」の連続、ってヤツです。


緊張は嫌だから、といって、

毎日が「日曜日ばかり」だと、どうなるか。


そりゃあ、最初の半年くらいは嬉しいでしょうよ。


でも、今まで元気一杯だった人が、

定年後にガックリと急に年をとった・・・とか、

よく聞く話でしょ?


つまり、

「緊張← →緩和」だった人生が、

急に「緩和だけ」になってしまったわけで。


“緩みっぱなし” ではダメだ、ということ。

緊張も時には、必要なんですよ。


でも、痛風にとってはね。

やっぱりね。

強いストレスは尿酸値をあげる、と言いますし。


痛風のストレス解消、痛風のストレス対策として、

一番良いのは、

「自分の好きなことをする時間を作る」

ことかな、と思います。


趣味とか、何でもいいから。


2022年9月26日月曜日

リンパドレナージュと痛風治療

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◆ リンパドレナージュ 痛風

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「リンパドレナージュ」というのは、

リンパマッサージのことです。


リンパマッサージとは、

リンパ液の流れを良くするための

マッサージのこと。


・・・といっても、そもそも「リンパ液」ってのが

ピンと来ませんよね?


ええと。

人間の体には、多くの血液が流れていて、

全身を巡っています。


でも、ただ流れているのではなくて、

血液には働きがあって、酸素と栄養分を

全身の隅々の細胞まで送り届けているのです。


で、送り届ければ、それでオシマイなのではなく、

その帰り道というか、その、酸素と栄養分を

届けたときに、今度は

老廃物を受け取って帰ってくるわけです。


運送屋で言えば、商品を配達して、その配達先で

荷物の梱包の空箱を受け取って帰ってくる、

みたいな感じでしょうか。


実際の運送屋は、そんなこと、してくれませんが。


ところが、心臓にはポンプの働きがあって、

血液を送り出すところまではいいのですが、

血液を呼び戻す働きなんか、ないんです。


つまり、血液を送り込んだら、それだけ。

一方通行なわけです。


じゃあ、どうするの?

どうやって、受け取った老廃物は心臓へ戻ってくるの?


それが、リンパ液なんですよ。

受け取った老廃物はリンパ液が運ぶのです。


リンパ液は、心臓のポンプの力ではなくて、

筋肉運動や自律神経の働きによって流れていくのです。


ところが、このリンパ液というのは、案外、

デリケートなものらしくて、

ストレスの影響を受けたり、とか、疲れが溜まっていると、

スムーズに行かなかったり、とか、いつも

順調でもないらしい。


そこで、リンパマッサージで、

リンパ液の流れを良くしましょう、というわけで。


いえ、それは、まあ・・・いいのですが、

そのリンパマッサージと痛風が何の関係があるの?


痛風というと、尿酸値が高いから罹病するものですが、

尿酸値が高くなってしまう理由の最大のものは、

「生まれつきの体質」です。


つまり、尿酸を作り過ぎる体質、とか。

尿酸の排泄が弱い体質、とか。

その両方の性質を兼ね備えた体質、とか。


でも、それ以外にも、

ストレスでも尿酸値は上がりますし、

肥満 (内臓脂肪の増加) や睡眠不足も

尿酸値上昇に関係がある、と考えられています。


もちろん、プリン体の多い食事の摂り過ぎとか、

飲酒とか、痛風に関係する要因は、たくさんあります。


痛風が生活習慣病と言われる所以は、

その辺りなのかも。


で、

リンパドレナージュ (リンパマッサージ) が

痛風改善に効果があるかもしれない、という話。


私は、今のところ、

実際に自分が施術してもらった経験がないので、

こんな効果があったよ!

・・みたいな体験談はないのですが、

通える範囲に住んでおられる方は、

試してみるのも一興かも。


リンパドレナージュ(リンパマッサージ)は、

手指による、マッサージ。

圧迫と弛緩を有効に繰り返すことで、

リンパの流れを良くする技術です。


老廃物の排泄を促進させる、いわゆる、

デトックス効果がある、と考えられてます。


体の痛みの緩和や糖尿病の改善にも効果がある、

という説もあるので、

代替医療 (病院以外の医療) の範疇に入る、

とも言われているようです。


マッサージといえば、肩こり改善とか、美容・・・

というイメージがありますが、

リンパドレナージュ (リンパマッサージ) は

高い技術によって、

その一歩先を行く存在なのかもしれません。


リンパドレナージュ(リンパマッサージ)が

痛風に効果があるのかどうかはわかりませんが、

そもそも「痛風は代謝の病気」ですので、

老廃物の排泄の促進作用があることや、

リンパの流れを良くすることから、

一定の改善効果はあるんじゃないか、と考えています。


私の場合、

問題は、通える範囲に施術してくるところが

「ない」ことですかね。


今後、数年経過して、もっと世の中に

リンパドレナージュ(リンパマッサージ)の施術を

してくれるところが増えてくれれば、

試してみる機会があるかもしれません。


2022年9月25日日曜日

痛風になったら長生きできない?

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◆ 痛風 寿命

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「痛風になったら長生きできない?」→

いや、そんなことはないです。


痛風になる体質の人は、血液中の尿酸が多めなので。


「尿酸」と言えば、痛風の要因となるものなので、

良くないイメージがありますが、実は

血液中に なくてはならない成分で

「尿酸には “抗酸化作用がある”」のです。


尿酸は血管の若さを保つ成分であり、

老化を防ぐ働きがある、と考えられています。


尿酸は、

人間の体に無くてはならない成分だ、ってこと。


逆に、血液中の尿酸が少なすぎると、

パーキンソン病などにも なりやすい、

と考えられているので「尿酸=悪」ではありません。


というわけで、昔から

痛風になる体質の人は「長寿の体質」なのです。


ところが。

世間一般での認識は「痛風=早死」なんですよね。


このギャップは、どこから来るのか。


ただ、血液中の尿酸が少し多めで、ときたま

痛風発作を起こす・・・程度ならばいいのですが、

痛風を長年、患っていると

「合併症」を起こしやすいのですよ。


そして、腎臓、心臓などに負担がかかりやすく、

糖尿病、高血圧、脳梗塞などのリスクが

高くなってしまいます。


このような視点からだけ見て、保険会社などでは

「痛風の人は保険に入らせない」

保険会社もあるようです。

入れても、掛け金を割高にしたりね。


「アンタ、痛風なんでしょ? 早く死ぬんでしょ」

って言われているみたいで、気分悪いですね。

そんな、クソみたいな保険会社には

蹴りを入れてやりましょう。


でも、本当はね。

痛風だから早く死ぬわけじゃないんですよ。


私の知り合いで、80歳を超えていますが、

その人、痛風ですが、

ピンピンしている人もいるんです。

まだまだ死にませんよ、この人は。


まあ、今の時代、80歳程度じゃ、全然

長生き、とは言えないのかもしれませんが。


で・・

この、痛風なのに80歳超えの人は、

なんで、こんなに元気なのか、健康なのか。


まあ、見かけが健康でも中身がどうかは

他人からは、わかりませんが、

どうみても元気そうに見えるので・・

それは、なんでか。


薬を飲んでいるだけ、だそうです。

痛風対策としては。


この薬というのは、尿酸値を下げる薬。


今の時代はフェブリクがありますが、

この人の時代には

ザイロリックしかなかったので。


ザイロリックのおかげで

元気だとか、健康だとか、

そういうのは関係ないでしょうけど、

とにかく、尿酸値だけは低いのだそうで。


尿酸値が高くなってしまう体質なのにね。

まあ、それが薬の力、威力なんでしょ。


ザイロリックが体に良い、とか

そういう意味じゃないです。


薬なんか、飲まなくてもいいなら、

そのほうがいいでしょ。

お金もかかりますし、毎日、

飲み続けるのは面倒ですし。

病院に行く暇も時間もないですし。


ただ、この人の場合、

ザイロリックを飲み続けたことで

尿酸値はずっと低い水準のままだったので、


「痛風による合併症は、起こさなかった」


・・・というだけ、のことです。



だから、80歳超えても

車を運転してる。

仕事している。

杖無しで自分の足で歩いてる。

毎日、楽しそうにしている。


奥様の方が、早くに逝ってしまったので、

ちょっと寂しいですけど、当人は

まだまだ くたばりそうにないです。


100歳まで、生きそうな勢いです。


痛風の薬(尿酸値を下げる薬)といえば、

副作用ばかりが脚光を浴びて、

ザイロリックは体に悪い、

痛風の薬は飲んではいけない、などと

言われ続けていますが、

薬のおかげで、痛風の合併症も起こさずに

元気で長生きしている人もいる、という話。