2022年9月30日金曜日

痛風 尿酸値下げたい

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◆ 痛風 食生活の改善

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痛風の人は尿酸値が高めなので、なんとかして

尿酸値を下げたいところです。


ところがねえ。

尿酸値が高いってことは、血液中の尿酸が多すぎるのか、

あるいは、尿酸を体外に排せつする力が弱め、だとか、

つまり、遺伝と言うか、体質的な要因が大きいわけで。


巷では、痛風といえば、

「プリン体の多い食品の食べ過ぎ」というのが

定番というか、世間の一般的な認識ですが、

いやあ、実は、そうでもないのですよ。


痛風は遺伝!

痛風は体質!

生まれつきの「体質」!


ですが、だからといって、

どうしようもないよ、と、あきらめてしまっても

尿酸値は下がってくれません。

なんとか・・・したいところなのですが。


で、どうするか、ということになってきますが、

さあ、どうすればいいんでしょうか。


一番、一般的な痛風対策といえば、

痛風の薬を飲むことです。


この場合の「痛風の薬」というのは、

尿酸値を下げる薬のこと。

フェブリクとか、ザイロリックとか。


っていうか、普通に「痛風です」と病院に行ったら、

処方されるのが、これらの尿酸降下薬。

薬で尿酸値を下げましょうね、というのが、

現在の痛風治療の主流です。


で、このフェブリクの場合なんかは、

なんと40年ぶりに発売された痛風新薬!

ということで、鳴り物入りで世の中に出てきて

痛風薬市場を席巻しているわけですが・・・・


効果絶大!

と、うたわれているフェブリクですが、実は

良い面も悪い面もあります。

っていうか、全ての医薬品には

メリットとデメリットがあるんですけどね。


メリットは、もちろん、尿酸値が下がること。

それも、びっくりするほど大きな効果があります。

それでいて、「ザイロリック→腎排泄」なのに対して、

「フェブリク→多経路排泄」と腎臓だけじゃなくて、

胆汁からも排泄できるので、腎臓の負担が少ない。

つまり、副作用が少なめ、ということ。


デメリットは、やっぱり副作用。

いくら副作用が少なめ、といっても、

「少なめ」ということは、少ないけど「ある」ということ。


よくある副作用は、肝機能な低下。

具体的な症状は

「だるい、眠い、いらいらする、元気がなくなる」など。


それから、これもデメリットでしょう、というのは、

毎日、そして、いつまでも飲み続けなきゃならないこと。


つまり、フェブリクは痛風を治してくれる薬ではなくて、

「飲んでいる間だけ」尿酸値を下げてくれる薬なんです。


がっかりする人もいるかもしれませんが、逆に考えれば、

「飲み続けている限りは」

尿酸値がずっと低い水準で安定できます。


痛風発作に苦しめられる人生とも、

さようなら、です。


ああ、自分の足で普通に歩けるって、

なんて素晴らしいの!


で・・・

痛風の薬を飲まない方法を選択する人の場合、

一番初めにすることは、やはり「生活習慣の改善」。


主に食生活の改善と禁酒ですね。

ビールに限らず、お酒関係は、

体内のアルコール分解の際に尿酸を生成しますので、

尿酸値が上がります。


それから、運動。

(無酸素運動は尿酸値を上げる、と言われているので、

ゆったりとした有酸素運動が、お勧め)


そして、ストレスをためないように。

(強いストレスは尿酸値を上げるので)


あ、そうそう。

食事は、プリン体の多い食品を控えめにして、

甘いもの(砂糖や果糖)も尿酸値を上げます。


肉や魚は食べちゃ駄目・・なんてことはなくて

(タンパク質不足は、怖いです)

食べてもいいけど、

それ以上に「野菜・海藻」も食べる。


ところがねえ・・

野菜が嫌いな人って、結構、多いんですよ。


野菜が苦手な人は、ドレッシングをかけてもいいから、食べる。

生野菜が嫌いなら、焼いたりした野菜でもいいから、食べる。

それも、無理なら、ベジタブルカレーでもいいから、食べる。


いや、どれもダメだ・・・という人は、う~ん・・どうしよう。


あ、そうそう。

それも駄目なら、野菜ジュースでもいいから、飲む。


えっ!?

野菜ジュースも苦手?

あの、独特のニオイがダメって?


ええと・・どうしよう。


そういう人には「クエン酸カリウム」を飲む、

という方法もあります。


クエン酸?

カリウム?


なに、それ。


「クエン酸カリウム」は、尿をアルカリ性に傾ける効果がある、

と考えられているのですが、「酸性尿の改善」対策ですね。


この酸性尿というのは何か、というと、

尿酸は「水に溶けにくい」という性質があるのに、

大半の尿酸の排泄は「尿に溶けて尿と一緒に排泄」されることに

頼っているわけです。


「水に溶けにくい」のに、

「尿と一緒に・・・」って、尿だって「水」でしょ!?


つまり、あまり溶けにくい尿酸が「少しだけ」溶けて

尿と一緒に体外に排出される、ということ。


もっと、尿酸が尿に溶けてくれたら、

どばあっ!

と、尿酸が排出できるのに・・・


ところがね。

現実には、尿から尿酸が排泄されにくくなっているのです。


原因は、古来、日本は和食でしたが、ここ数十年、

日本人の食生活が劇的に改善し、

おいしい欧米食にシフトしつつあるから。


つまり、欧米食といえば、聞こえがいいですが、要するに

「肉食」になってきてるってこと。

おいしい料理には、必ず肉が 多少なり とも入っているでしょ?


痛風だから肉を食べちゃいけない、なんてことはないのですが、

肉や魚を多く食べて、野菜や海藻を少なく食べていると、

「尿が酸性尿」に傾くのですよ。


野菜や海藻を多く食べましょう、というのは、

そこなんです。


●野菜・海藻→アルカリ尿に傾ける

●肉・魚→酸性尿に傾ける


痛風だから・・ということはないのですが、

ほら、たいていの人は肉が好きじゃないですか。


肉より野菜が好き、という人もいるでしょうけど、

少ないんじゃないか、と。


そこで「クエン酸カリウム」の出番。

クエン酸カリウムは、

尿のアルカリ度を高めてくれる作用がある、ってこと。


ただね。

「クエン酸カリウム」さえ飲んでいれば、痛風対策は万全って

わけでもないです。


たしかに酸性尿は改善する可能性が高いですが、

だからといって、ばんばん肉を食べまくって

ビールを飲みまくって、

いや、クエン酸カリウムを飲んでいるから大丈夫、

というわけでもないです。


でも、日本人は、一昔前のように

あまり粗末な食事を食べなくなりましたから(飽食の時代)

油断していると、すぐに酸性尿になってしまうかもね。


っていうか、アルカリ尿の人のほうが少ないかも。


普通の人(?)なら、尿が酸性でもアルカリ性でも

そんなに気にしなくてもいいのかもしれませんが、

痛風の人は、できるだけ・・それも、少しでも多く、

体内の尿酸を体外に排出して、血液中の尿酸を減らして

尿酸値を下げたいですからね!