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◆ 痛風 寿命
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「痛風になったら長生きできない?」→
いや、そんなことはないです。
痛風になる体質の人は、血液中の尿酸が多めなので。
「尿酸」と言えば、痛風の要因となるものなので、
良くないイメージがありますが、実は
血液中に なくてはならない成分で
「尿酸には “抗酸化作用がある”」のです。
尿酸は血管の若さを保つ成分であり、
老化を防ぐ働きがある、と考えられています。
尿酸は、
人間の体に無くてはならない成分だ、ってこと。
逆に、血液中の尿酸が少なすぎると、
パーキンソン病などにも なりやすい、
と考えられているので「尿酸=悪」ではありません。
というわけで、昔から
痛風になる体質の人は「長寿の体質」なのです。
ところが。
世間一般での認識は「痛風=早死」なんですよね。
このギャップは、どこから来るのか。
ただ、血液中の尿酸が少し多めで、ときたま
痛風発作を起こす・・・程度ならばいいのですが、
痛風を長年、患っていると
「合併症」を起こしやすいのですよ。
そして、腎臓、心臓などに負担がかかりやすく、
糖尿病、高血圧、脳梗塞などのリスクが
高くなってしまいます。
このような視点からだけ見て、保険会社などでは
「痛風の人は保険に入らせない」
保険会社もあるようです。
入れても、掛け金を割高にしたりね。
「アンタ、痛風なんでしょ? 早く死ぬんでしょ」
って言われているみたいで、気分悪いですね。
そんな、クソみたいな保険会社には
蹴りを入れてやりましょう。
でも、本当はね。
痛風だから早く死ぬわけじゃないんですよ。
私の知り合いで、80歳を超えていますが、
その人、痛風ですが、
ピンピンしている人もいるんです。
まだまだ死にませんよ、この人は。
まあ、今の時代、80歳程度じゃ、全然
長生き、とは言えないのかもしれませんが。
で・・
この、痛風なのに80歳超えの人は、
なんで、こんなに元気なのか、健康なのか。
まあ、見かけが健康でも中身がどうかは
他人からは、わかりませんが、
どうみても元気そうに見えるので・・
それは、なんでか。
薬を飲んでいるだけ、だそうです。
痛風対策としては。
この薬というのは、尿酸値を下げる薬。
今の時代はフェブリクがありますが、
この人の時代には
ザイロリックしかなかったので。
ザイロリックのおかげで
元気だとか、健康だとか、
そういうのは関係ないでしょうけど、
とにかく、尿酸値だけは低いのだそうで。
尿酸値が高くなってしまう体質なのにね。
まあ、それが薬の力、威力なんでしょ。
ザイロリックが体に良い、とか
そういう意味じゃないです。
薬なんか、飲まなくてもいいなら、
そのほうがいいでしょ。
お金もかかりますし、毎日、
飲み続けるのは面倒ですし。
病院に行く暇も時間もないですし。
ただ、この人の場合、
ザイロリックを飲み続けたことで
尿酸値はずっと低い水準のままだったので、
「痛風による合併症は、起こさなかった」
・・・というだけ、のことです。
だから、80歳超えても
車を運転してる。
仕事している。
杖無しで自分の足で歩いてる。
毎日、楽しそうにしている。
奥様の方が、早くに逝ってしまったので、
ちょっと寂しいですけど、当人は
まだまだ くたばりそうにないです。
100歳まで、生きそうな勢いです。
痛風の薬(尿酸値を下げる薬)といえば、
副作用ばかりが脚光を浴びて、
ザイロリックは体に悪い、
痛風の薬は飲んではいけない、などと
言われ続けていますが、
薬のおかげで、痛風の合併症も起こさずに
元気で長生きしている人もいる、という話。