2022年9月28日水曜日

コルヒチンカバーで痛風発作を防ぐ

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◆ フェブリクで痛風発作

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痛風で尿酸値が高いと、

フェブリクやフェブタズ(フェブリクのジェネリック)

を飲んで尿酸値を下げる・・という薬物療法が一般的です。


●尿酸値 7.0mg/dl以上~8.0mg/dl で、

生活習慣の改善(食事・運動など)


●尿酸値 8.0mg/dl以上~9.0mg/dl で、

薬物治療を検討する


●尿酸値 9.0mg/dl以上 で、

即、薬物治療を開始


・・・と、こんな感じになります。


で、フェブリク(フェブキソスタット)、

ザイロリックなどの

尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)を飲むのはいいですが、

それらの薬を飲むような人は、長年、

尿酸値がずっと高かったので、

体内に結晶化した尿酸がたくさん蓄積している、

と考えられます。


そこへ、尿酸値を下げることに関しては効果絶大な

フェブリク錠の投入。


効果てきめんで尿酸値は大きく下がって、

あっという間に、尿酸値 6.0mg/dl以下に!


あな、嬉しや!


・・・と喜んでいると、飲み始めて半年もたたずに

痛風発作に見舞われることになります

(出ない場合もありますが、たいていは

出るケースが多いです)。


なんで!?

尿酸値が、こんなに下がったのになんで!?


・・・と思いますが、尿酸値が高いときだけではなく、

急に下がったときも痛風発作が起こるので。


もちろん、体内に尿酸結晶がたくさん溜まっている人のみ、

に起こる体の現象ですが。


痛風発作が嫌だから、痛いのはイヤだから

フェブリクやザイロリックを飲んでいるのに、

痛風発作が発症するなんて、本末転倒。


そんなの、聞いてないよ!?


これは体が起こす現象

(フェブリクを飲んでいるのに痛風発作)

なので、仕方がないといえばそうなのですが、

この「フェブリクを飲んでいるときに起こる痛風発作」を

防ぐ方法があります。


それが、いわゆる「コルヒチンカバー」。


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◇ 痛風 コルヒチンカバーとは!?

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「コルヒチンカバー」というのは、フェブリクなどの

尿酸値を下げる薬を飲みながらも

痛風発作を起こさせない方法。


フェブリクを飲み続けながらも、

尿酸値の変動(っていうか、下がる)で

痛風発作が起こらないように、

同時に、コルヒチンを毎日1錠ずつ飲み続ける、

という手法です。


コルヒチン(colchicine)は

痛風発作を封じ込める作用がある、

強力な薬ですが、きつい薬ですので、

副作用もあるので要注意です。


コルヒチンには、

胃腸障害などの副作用も報告されていますが、

整腸剤と一緒にコルヒチンを飲むと副作用を減らせる、

という裏技も。


でもね。

この「コルヒチンカバー」という方法は

良い方法だ、とは考えられていないようです。

古い手法、というか。


たしかにコルヒチンを飲み続ける

「コルヒチンカバー」の効果は

大きいでしょう。

痛風発作は起こらないでしょう。


けど、よほど注意しないと、毎日1錠ずつでも

何日も何日も継続してコルヒチンを飲むと・・・

あっという間に

1ヶ月で約30錠。

3ヶ月で約90錠・・と、たちまちのうちに

100錠近いコルヒチンを飲むことになってしまうのです。


自分でも知らないうちに、気がつかないうちに

(錠剤の)量を飲んでしまっている、というのが怖いです。


効果絶大・・ともいえる、コルヒチンカバーですが、

コルヒチンの長期使用、常用は、副作用が心配なので要注意。

いくら効果は大きくても、副作用も強力でしたら、

怖くて飲めません。


コルヒチンと違って、

フェブリクの方は毎日飲む薬ですが、従来の痛風の薬よりは

効果が大きく、副作用は少ない、と考えられています。


ですが、

コルヒチンの大量摂取、長期常用は、できれば

止めておいたほうが良いと思います。