2023年1月1日日曜日

痛風 運動

 痛風の運動療法、という言葉もあるくらいで、

痛風は運動していれば改善する!


これは・・・ホントか嘘か!?


え~と。

嘘のようでもあり、ホントでもあります。


なんですか、そのハギレの悪い言い方は。

厳密にいうと、激しい運動をすれば尿酸値が上がります。


ええっ!?

じゃあ、運動は体に悪いの??

痛風に良くないの?


体に良いか悪いかはわかりませんが、

いわゆる無酸素運動は、尿酸値を上げます。


メカニズムは、こうです。


尿酸というのは、体内の細胞が代謝のときに出す老廃物です。

細胞の核が壊れるたびに尿酸を出すのですよ。


で・・細胞というのは、

無酸素の状態だと壊れやすくなるのです。

だから、無酸素運動では、

体内に取り込む酸素が激減するため、

細胞が壊れやすくなり、尿酸が多く作られて、

結果として、尿酸値が上がってしまうわけです。


ふ~ん。

じゃあ、無酸素運動って、どんなものがあるの?


端的にいうと、100メートルダッシュとか。

ウエイトリフティングとか。

相撲とか。

息を止めて一気に・・・そうですね、瞬発力系の運動が

無酸素運動ですね。


では、逆に痛風改善に望ましいとされているのは、その逆です。

つまり、有酸素運動。


ゆっくりとした散歩とか、軽いサイクリングとか。

息を吸いながら、ラクにできる運動、もしくはスポーツ。

それなら、酸素を体内に取り込みながらの運動ですので、

尿酸値を上げることはないです。


あの、ワタシ、痛風なんですけど、

ボクシングとサッカーとボディビルをするのが

趣味なんですけど。


え~と。

まあ、その・・そういう人は・・・あはは。


あはは、じゃないでしょう?

やっちゃダメなの!?


やっては駄目ということはないですが、それらの無酸素運動は

尿酸値を上げやすい、ということです。


運動にはストレス解消効果もあるので、

激しい運動なら全て却下する、というのも

どうかとは思いますが、なるべく

尿酸値を上げない、ゆったりとした有酸素運動のほうが

痛風発作のリスクを上げずに済みます。