痛風の運動療法、という言葉もあるくらいで、
痛風は運動していれば改善する!
これは・・・ホントか嘘か!?
え~と。
嘘のようでもあり、ホントでもあります。
なんですか、そのハギレの悪い言い方は。
厳密にいうと、激しい運動をすれば尿酸値が上がります。
ええっ!?
じゃあ、運動は体に悪いの??
痛風に良くないの?
体に良いか悪いかはわかりませんが、
いわゆる無酸素運動は、尿酸値を上げます。
メカニズムは、こうです。
尿酸というのは、体内の細胞が代謝のときに出す老廃物です。
細胞の核が壊れるたびに尿酸を出すのですよ。
で・・細胞というのは、
無酸素の状態だと壊れやすくなるのです。
だから、無酸素運動では、
体内に取り込む酸素が激減するため、
細胞が壊れやすくなり、尿酸が多く作られて、
結果として、尿酸値が上がってしまうわけです。
ふ~ん。
じゃあ、無酸素運動って、どんなものがあるの?
端的にいうと、100メートルダッシュとか。
ウエイトリフティングとか。
相撲とか。
息を止めて一気に・・・そうですね、瞬発力系の運動が
無酸素運動ですね。
では、逆に痛風改善に望ましいとされているのは、その逆です。
つまり、有酸素運動。
ゆっくりとした散歩とか、軽いサイクリングとか。
息を吸いながら、ラクにできる運動、もしくはスポーツ。
それなら、酸素を体内に取り込みながらの運動ですので、
尿酸値を上げることはないです。
あの、ワタシ、痛風なんですけど、
ボクシングとサッカーとボディビルをするのが
趣味なんですけど。
え~と。
まあ、その・・そういう人は・・・あはは。
あはは、じゃないでしょう?
やっちゃダメなの!?
やっては駄目ということはないですが、それらの無酸素運動は
尿酸値を上げやすい、ということです。
運動にはストレス解消効果もあるので、
激しい運動なら全て却下する、というのも
どうかとは思いますが、なるべく
尿酸値を上げない、ゆったりとした有酸素運動のほうが
痛風発作のリスクを上げずに済みます。