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◆ 先発医薬品と後発医薬品 違い
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ザイロリックというのは、
痛風の薬、痛風発作の方ではなくて、
尿酸降下薬、つまり
尿酸値を下げる薬のことです。
で・・
「ザイロリックはジェネリックの方が良いのか」
それとも、
「ザイロリックは先発薬の方が良いのか」
それは・・もう、人それぞれ考え方が違いますから、
好き好きですよ。
最終的に、どうするか決めるのは自分(患者側)ですが。
ただ、知っておいた方がいいこともあります。
先発医薬品(新薬)と
後発医薬品(ジェネリック医薬品)では、
一般的に先発医薬品は薬価が高く、後発医薬品は
薬価が安めです。
財布に優しい後発薬(ジェネリック)の方を選択する人が
多いのかもしれませんが、実は
先発薬と後発薬は全く同じものじゃありません。
先発薬とジェネリック(後発薬)は、
先発薬の特許が切れただけで
全く同一のもの、特許が切れた分、安くなっている、
と思っている人も多いと思いますが、実は違うのです。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)とは、
主成分だけ同じで、副成分は違うもの(製造原価が安い)
を混ぜている場合が多いようで。
つまり、先発医薬品と後発医薬品は、
効果は「ほぼ」同じ。
副作用も「ほぼ」同じ、と。
完全に一致する、
同一商品(医薬品)では、ない、ということ。
まあ、効果が ほぼ同じなら、グッと安いジェネリックを
選ぶのが一般的かもしれませんね。
病院によっては、後発医薬品(ジェネリック医薬品)を
あまり信用していなくて、ウチは先発医薬品しか出さない、
という先生もおられるようです。
でも、まあ・・・ねえ。
人によっては、そんなの綺麗事だ、っていう人もいますし。
つまり、仮に
先発医薬品を100錠、処方するのと、
後発医薬品(ジェネリック医薬品)を100錠処方するのとでは、
薬価が全然違うので、安いジェネリックばかり処方していたら、
薬価の単価が下がるので、企業でいうところの「売上」が
下がってしまう、と。
病院も、ある意味、商売というか、
経営が成り立たないと、やっていけませんからね。
それに、ジェネリックを扱うようになると、
先発医薬品と後発医薬品(ジェネリック)の2種類、
在庫を置かねばならない。
倍の在庫を置かねばならない。
(仕入れ増加による、経営資源の圧迫)
・・・・と、まあ、そんなことを言う人もいますが、
病院経営の裏事情なんか、他人には わかりませんので、
ジェネリックは扱わない、先発薬しか処方しない、
というのは、医師の先生の考え方、というか、
医薬品に対するキチンとした考えがあってのこと、
だと思います。
けど、まあ・・・ねえ。
そんな立派な考え方が、少しでも安い薬を求めている、
患者さんに通用するのか、どうか。
1回1回の薬価では、そんなに差は出なくても、
毎日飲む薬ですから。
1年2年と経つうちに、少しずつの薬価の差が、
大きな金額の差になるでしょうしね。
あの、病院はジェネリックを出してくれない。
他の病院へ行こうっと。
・・・なんてね。
患者さんが、その病院から
ドンドン離れていきそうな気もします。
さて、話はザイロリックに戻って。
薬価が高くても、先発医薬品がいい、という人は、
そうすればいいですし、効果もほとんど同じなら、
圧倒的に安いジェネリックがいいや、
と考えるのも好き好きです。
自分が決めれば良いだけのこと。
今さらながらですが、
ザイロリックというのは、痛風の薬、
尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)で
アロプリノール系の尿酸生成抑制薬です。
つまり、体内で尿酸が過剰に生成するのを
抑制する薬。
尿酸値 7.0mg/dl以上になってしまうと、
もう、尿酸は血液中に溶けなくなるので、
当初は自覚症状はなくても、結晶化して
関節などに沈着して、やがて痛風発作の遠因となります。
で・・
死ぬほど痛い、痛風発作が、ある日、突然、
やってくる・・・というわけで。
このザイロリックを毎日、飲み続けることによって、
個人差はありますが、尿酸値を
低い水準に維持することができます。
まあ、今の時代は
ザイロリックよりも新薬のフェブリクが主流だと
思いますが、昔から飲み続けている人は
ザイロリックが飲みなれていて良い、という人も
いるかもしれませんしね。
しかしながら、はじめて痛風発作が発症して、
病院に行って処方されるならば、
フェブリクが一般的です。
病院にもよりますが、ザイロリックを
あらたに処方されることは少ないんじゃないでしょうか。