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◆ フェブリク やめたら
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この場合の「痛風治療」というのは、いわゆる投薬治療、
つまり、尿酸値を下げる薬を飲むことでしょう。
痛風改善の基本は「生活習慣の改善」などと言いますが、
現実には、痛風は生まれつきの体質による要因が
非常に大きく、尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)を飲むのが
一般的に「痛風の治療」と、されています。
尿酸値を下げる薬、というのは、
フェブリク錠(ジェネリック→フェブタズ) や
ザイロリック錠のこと。
従来から広く飲まれているザイロリックに比べて、
フェブリクの場合、1日1回1錠だけで良いのですが、
それでもね。
毎日、飲み続けなければならないので、
負担と言えば負担です。
めんどくさい、というか。
飲み忘れたりしているうちに、おっくうになってしまったり。
っていうか、最大の理由は、やっぱり副作用でしょう。
フェブリクの場合、尿酸値を下げる効果は
絶大と言われていますが、薬ですからね、
副作用があります。
効果は大きく、副作用が少なめになるよう、
40年ぶりに開発、発売されたフェブリク錠ですら、
個人差があるとはいえ、やっぱり副作用があります。
具体的には、
「だるい、眠い、いらいらする、微熱がある・・」とか。
これはね。
要するに、痛風の薬には、副作用として
肝機能が低下気味の傾向があって、
その肝機能低下の現象です。
これが、けっこう、しんどい。
慣れれば、どうってことがないのかもしれませんが、
あまり楽しいことじゃありません。
だからね。
やめてしまう人がいるんですよ。
フェブリクを。
尿酸値は 下がったし、もう、いいかな、と。
元々、尿酸値が高かった人(尿酸値 7.0mg/dl以上)が、
大きく尿酸値が下がりました、と。
フェブリクを飲み続けるのは面倒だし、薬代は高いし、
国内版には、まだフェブリクのジェネリックは ないし、
副作用で眠いし
(夕食後のフェブリク服用に切り替えれば、
仕事への支障は少ないです)
ええい、もう、いいや。
やめちゃえ。
ところがね。
尿酸値が めでたく下がりました・・・というのは、
実は、フェブリク効果、フェブリクのおかげなんで。
フェブリク錠は尿酸値を下げる効果の大きな新薬ですが、
残念なことに「効果は飲んでいる間だけ」なんです。
逆に言えば
「飲み続けている限りは尿酸値は下がったまま」
なのですが、あまり実感がないのか、ついつい、
服用をやめてしまったりね。
で・・
みるみるうちに、尿酸値は元の水準に。
元々、尿酸値は高い体質(痛風体質)だったわけですから、
そりゃあ、尿酸値も高くなりますよ。
尿酸値が高くなったから、といって
すぐに痛風発作が出るとは限りませんが、
低くなっていた尿酸値が急に高くなると、
この・・なんていうか、エレベーターみたいというか、
要するに、体内の「尿酸のバランス」が崩れるのです。
尿酸値の急変は痛風発作を誘発するケースが多いです。
で、痛風発作が出てしまう。
ああ、だめだ。
やっぱり、薬を飲まなきゃ。
フェブリクは続けなきゃ。
・・・と思うのですが、いったん、
薬をやめてますからね。
これがまた、前の病院には行きにくい。
行けば、医師の先生が、
まるで 鬼の首でも取ったかのように、
「ほ~ら。
だから、言ったでしょう?
フェブリクを飲み続けなきゃ駄目ですって」
・・・と、それみたことか、
みたいな顔されて言われるのは、
なんか、いや~な気分ですし。
そんなときはね。
病院を変えれば いいだけの話なんですよ。
何も律儀に 以前と同じ病院に行く必要は ないです。
病院は他に いくらでも ありますから。