2022年5月7日土曜日

アンセリンの過剰摂取

マグロやカツオは、長距離を

高速で泳げる能力を持っています。

疲れ知らずで泳ぎ続けるのはなぜか、

研究を行ったところ、

筋肉中に含まれるアンセリンが

関係していることがわかりました。


アンセリンには

さまざまな健康・美容効果があるのではないか

ということで、研究が行われています。

魚からアンセリンを抽出して行った研究結果によると、

抗疲労作用のあることがわかっています。

このため、マグロやカツオな長時間連続して

泳いでも疲れが残りにくいわけです。


その他、

近年になって注目されている能力に、

尿酸値を降下させる作用があります。


アンセリンには、HPRTという

再利用酵素の量を増やす効果があります。

プリン体が体内で産生すると分解され、

その副産物として尿酸が産まれます。

尿酸が過剰に体内に溜まると、

痛風という足の関節をはじめとして

起きる激痛の原因となります。


HPRTには、プリン体を再合成する作用があるので

尿酸の産生量を減少させます。

その他にも、LDHという乳酸の代謝を

促す酵素の量も増やします。

乳酸が体内から除去されると、

尿酸の排泄機能が向上します。

尿酸を生み出しにくくし、排出を促すことで

尿酸値を低下させ、

痛風発作のリスクを低減できます。


最近ではアンセリンの配合されている

サプリメントも販売されていて、

痛風対策をする人たちの間で注目されています。


このアンセリンは、スポーツ用サプリメントや

健康食品として販売されています。

ただし特定保健用食品としての許可例はありません。

このため、どの程度の摂取をすればいいのか

に関する明確な基準は設けられていません。


しかしアンセリンは、マグロやカツオ、渡り鳥の

骨格筋の中に多く含まれている成分です。

私たち人間の骨格筋の中に、

マグロやカツオほどではないものの、

含まれている成分でもあります。


自分たちの体内に含まれ、マグロやカツオのような食事で

普通に出される食料から抽出される成分なので、

摂取しても基本的に問題ないと考えられています。


ただし、特に過剰摂取をすると

何らかの健康被害が起きる可能性も否定はできません。

アンセリンに関して、まだ研究途上の段階なので

詳しい情報がはっきりとしていないからです。


特にサプリメントのような、

成分を凝縮しているようなものの場合、

ちょっと多めに摂取をしただけで

過剰摂取につながる恐れもあります。


そこで各メーカーで1日の目安摂取量を

それぞれ規定しているようです。

この目安摂取量を超えない範囲で、

毎日摂取するように心がけるのが良いと思います。

よく多めに摂取すれば、その分

大きな効果が期待できるのではないかと

思う人もいるかもしれませんが、

そうではありません。


市販されている成分の中には

過剰摂取するとかえって健康を害する成分

もあることを覚えておいてください。

ただしあくまでも過剰摂取した場合のリスクなので、

守られた摂取量の範囲内で摂取すれば、

問題の起きる可能性は限りなく

ゼロに近いようです。


ただ、妊娠中や授乳中の女性の場合、

胎児への影響ということも念頭に入れる必要があります。

まだ十分な科学的なデータがない

という指摘する声もあって、

100%絶対に安全という保証はありません。

妊娠中や授乳中の女性がアンセリン配合の

サプリメントを摂取する場合には、

念のため主治医に相談をするのがいいかもしれませんね。


摂取しても問題ないか、もし摂取しても

問題ないといわれたのであれば、

用法に関して注意すべきことはないか、

アドバイスを受けましょう。

その他にもどの商品を購入するかも、

慎重に比較するのが良いと思われます。

不純物が混ざっていないかどうか、

どのような製造過程で作られたサプリなのかを

注視してください。

安全性が十分確保されている商品と

思われるものを購入して、

安心して摂取できるように心がけるのが

良いかもしれませんね。