イミダペプチドという
2つのアミノ酸が結合した物質の中の一つに、
アンセリンがあります。
このアンセリンは健康面や美容面で
様々な効果が期待できるとして、
注目を集めています。
すでにアンセリンの配合されたサプリメントも、
いくつか販売されています。
アンセリンが注目されるようになったきっかけは、
回遊魚や渡り鳥の存在です。
回遊魚も渡り鳥も長距離を移動し続ける能力があります。
なぜ長時間の移動でも疲れないのか研究したところ、
筋肉にアンセリンが多く含まれていることがわかりました。
筋肉が活動すると活性酸素が生まれ、
これが疲労感を高めるといわれています。
しかしアンセリンには、この活性酸素の働きを
抑制する強力な抗酸化作用があるので、
疲労回復効果に優れています。
その結果、長距離移動することになっても
疲れることがないわけです。
この活性酸素を抑制する働きは、
アンチエイジング効果も引き出せると期待されています。
この成分を使ったアンチエイジング化粧品も、
数多く販売されています。
これは、いつまでも若く美しくありたい
と願う女性のニーズによるものです。
活性酸素が体内に発生すると、細胞を傷つけます。
その結果、肌の老化がどんどん進んでしまいます。
しかしアンセリンの抗酸化作用を引き出せば、
活性酸素の働きを抑えてくれるので老化が進まず、
いつまでも若々しい姿をキープできるわけです。
生活習慣病という言葉は広く一般にも普及してきました。
生活習慣病の怖い所は、病気にかかっていても
なかなか自覚症状が現れない所です。
高血圧や動脈硬化などは自覚症状が現れにくいので、
なかなか気が付きません。
そのため症状がどんどん進行してしまって、
心筋梗塞や脳梗塞のような
重大な病を発症させてしまいます。
そしてアンセリンには、これら生活習慣病を
予防する効果が期待されています。
メタボという言葉で知られる
メタボリックシンドロームの発症リスクも、
定期的にアンセリンを摂取している人の方が
リスクは低いといわれています。
この生活習慣病の中の一つに、痛風があります。
痛風というと中高年男性のかかる病気
というイメージがあり、
若い人の中には自分とは関係のない問題
と思っている人もいるはずです。
しかし最近になって、
低年齢化が顕著になってきています。
20代や30代の患者も増えてきているというので、
男性にとって決して他人事の病気ではなくなっています。
痛風の患者は予備軍を含めると、
90万人程度に上るのではないかという試算も
出ているくらいです。
痛風は、とにかく関節に激痛が走ります。
発症した時にはうずくまって
しばらく動けなくなる人も少なくありません。
しかし痛風の症状を放置していると、
慢性化してしまって場合によっては、
虚血性心疾患とか脳卒中などを引き起こす可能性もあります。
軽視できない病気なのです。
このアンセリンには、痛風の予防効果も期待されています。
痛風は、プリン体を多く含む食事を
常日頃から行っているのが要因です。
プリン体を摂取すると体内で分解され、尿酸ができます。
尿酸が体内に蓄積されると結晶化して関節に溜まり、
炎症を引き起こします。
そこで、尿酸をいかに増やさないようにするかが
痛風対策では重要なのです。
アンセリンには、プリン体を尿酸に分解するのではなく、
もう一度プリン体にする働きのある酵素の量を増やします。
尿酸を作らせないようにすることで、
これ以上の尿酸値の上昇を防げます。
プラスして、乳酸を代謝する酵素の量を
増やす効果もあります。
乳酸が増えると尿酸をうまく排出できなくなります。
この乳酸をなくすことで、スムーズに
尿酸を排出することができ、
尿酸値を下げられるというわけです。
実験データなどでも、尿酸値を下げる効果と
アンセリンの関係性は立証されています。
そこで痛風の予防や改善効果があるとして、
注目されているわけです。