2022年5月6日金曜日

田七人参と痛風

痛風発作は、足の親指の付け根をはじめとして、

関節に急性の炎症を引き起こします。

この時に激痛を伴うのが特徴です。

大人が痛みの余り、ほかのことが

何もできなくなるくらいの激しい痛みが現れます。


痛みの感じる箇所を確認してみると、

赤く腫れあがっていて、

熱を持っているのも特徴です。

贅沢病と一昔前までは言われていましたが、

最近では生活習慣病の一種とみられています。

中高年男性の間で罹患する人が多いですが、

20代のような若年層でも

痛風発作にかかる人が増えています。


痛風がなぜ発症するかというと、

尿酸が体内で過剰に作られることが原因です。

通常は血中に溶けて運搬され、

腎臓でろ過され尿の中に混ざって排出されます。

ところが尿酸が過剰に溜まると、

血液の中に溶けきらなくなってしまって、

尿酸が結晶化します。

こうして結晶化した尿酸は関節に沈着して、

関節炎を引き起こします。

その結果、激しい痛みを引き起こすわけです。


つまり痛風対策をするためには、

いかに尿酸を溜めないようにするかがポイント。

血液検査の項目の中に、尿酸値があります。

近頃血液検査を受けた人は、

尿酸値をチェックしてください。

尿酸値が7.0㎎/dl以上になっている人は

高尿酸血症で、痛風がいつ起きても

おかしくない状況です。

7.0㎎/dl近くの人も、生活習慣を見直すなどの

早めの対策が必要です。

今では痛風対策として、

いろいろな健康食品が紹介されています。

その中の一つに、田七人参があります。


田七人参とは、中国で

太古の時代から重宝されてきた生薬の一つです。

中国南部で栽培されていて、

高麗人参の近縁の植物といわれています。

田七人参の主成分として、サポニンがあります。

高麗人参と比べると、

7倍ものサポニンが含まれているのです。

サポニンには、中性脂肪や

コレステロールの値を下げる効果があって、

ドロドロ血液からサラサラ血液に変える性質があります。

そしてこのサポニンには、

尿酸値を下げる働きも期待されています。


そもそも尿酸がなぜ体内で生成されるかというと、

プリン体が関係しています。

プリン体を分解する過程の中で、尿酸は産み出されます。

つまり尿酸値を高くしないようにするためには、

まず尿酸を産生させない環境を作る必要があります。


サポニンには肝臓に働きかけをして、

肝臓内のプリン体を減少する効果があります。

プリン体自体が少なくなれば、

尿酸の産生量も少なくなります。

そして尿酸値を下げる方法として、

尿酸を体外に排出することも大事です。

尿酸は、尿として体外に排出されます。


この尿を作り出す機能を持った腎機能に対しても、

サポニンは働きかける効果があります。

腎機能の働きを促進して、尿酸を

より効率的に排出する効果も期待されています。

このように、尿酸を作り出しにくくすることと

尿酸の排出をスムーズにする両面の効果があるので、

田七人参は痛風に対して効果が期待できるわけです。


プラスして田七人参には、消腫効果もあるといわれています。

痛風の発作は、急性の関節炎が原因として引き起こされます。

つまり消腫効果のある田七人参を摂取すれば、

炎症の症状が緩和されるわけです。


不幸にも痛風の発作が起きたとしても、

田七人参を摂取すれば、

痛みの緩和される可能性も期待できるわけです。


さらに田七人参には、フラボノイドも含まれています。

フラボノイドには、利尿作用があります。

尿酸を排出するためには、

尿をどんどん排泄する必要があります。

田七人参のフラボノイドによって、

尿がどんどん排泄され、その分

効率的に尿酸値の減少効果も期待できるわけです。

さらにミネラルやアミノ酸も豊富に配合されているので、

栄養価の高い食物といえます。