2022年4月13日水曜日

尿酸値を下げる食事 ?

尿酸値が血液検査の結果高めといわれた人は、

食生活の見直しをすべきです。

特に尿酸値が7.0㎎/dl以上の人は、

高尿酸血症という病気です。


今は特に問題なくても、痛風という

足の親指の付け根などに発症する

激しい痛みを発症する可能性が極めて高いです。


高尿酸血症になっている人は、

いつ痛風発作が起こったとしても

おかしくないという状況にあると思ってください。

高尿酸血症にかかっている人は、

尿酸値を下げるための食事を

いつも心がけるようにしましょう。


尿酸値を下げる食事で心がけるべきことは、

野菜を積極的に摂取することです。

尿酸値を下げるためには、とにかく

尿酸を体外に排出しないことには始まりません。

尿酸は通常尿に混ざって排出されます。


ところが、

高尿酸血症や痛風の方の尿を見てみると

強酸性になっているケースが多いです。

強酸性の尿の場合、尿酸が溶けださないので

量は出ていても思ったように

尿酸を排出できない傾向が見られます。


尿酸はアルカリ性の尿に対して

溶けだしやすくなる性質があるので、

アルカリ性に変える働きのある食べ物を

とる必要があります。


野菜は体をアルカリ性に変える性質があるので、

積極的に摂取すべきです。

最近ではカットされた状態や

煮物などで販売されている野菜もスーパーで見られます。

自分で料理するのは苦手という人は、

このような加工されている野菜食品を購入して、

できるだけ多くの野菜を摂取してください。


痛風患者を見てみると、いわゆる肥満体の人が多いです。

もし肥満体型で高尿酸血症や尿酸値が高めの人がいれば、

ダイエットをしてください。

暴飲暴食をしていると、尿酸の生成が活発になります。

その結果 高尿酸血症や肥満のリスクを高めてしまいます。

「腹八分目」という言葉が古くから日本にはありますが、

この腹八分目を心がけてください。


量が少なくて不満というのであれば、

意識してゆっくりと食べることです。

そうすると満腹中枢が刺激されて、

過剰にものを食べなくなります。

ちなみにダイエットのためには、

適度な運動をする習慣を取り入れることも効果的です。


先ほども紹介したように、

尿として尿酸を排出する必要があります。

そこで尿の量を増やす必要があって、そのためには

意識してこまめに水分を摂取することも大事です。

高尿酸血症や痛風の患者の場合、

1日2リットルを飲むように心がけましょう。

2リットルというと、

大型のペットボトル以上の量になります。

飲みきれないと思う人もいるかもしれませんが、

事あるごとにコップ1杯の水を飲むようにすれば、

結構クリアできる量です。

朝起きたときに1杯、食事のときに1杯、

眠る前に1杯とこまめに摂取すれば、

2リットル毎日飲み続けることも十分可能です。


尿酸値を下げる食事として、

果物がしばしば紹介されています。

メロンやバナナ、そしてグレープフルーツなどは

尿をアルカリ性に変える性質があります。

このため、果物を摂取することも

尿酸値を下げるためには有効です。

しかしあまり過剰に食べるのはやめてください。

果物には果糖という糖分の一種が含まれています。

果糖を過剰に摂取してしまうと、逆に

尿酸の生成を盛んにしてしまうといわれています。

ほどほどの量を摂取するように調整してください。


最後に尿酸値を下げるためには、

アルコールを過度に摂取するのはやめてください。

どの種類であっても、アルコールは

肝臓に運ばれ無毒化するときに

尿酸の生成を盛んにしてしまいます。

ただし禁酒ほどの厳しいハードルを

設定する必要はありません。

目安としては、1日にあたりビールは

中ビンで1本、ウィスキーは1杯、

日本酒1合、焼酎は1杯前後で

抑えておくように心がけてください。

ビールはアルコールの中でもプリン体が多いので、

できれば ほかのアルコールを飲むといいです。