血液検査を受けた人は、
尿酸値の項目に注意してみてください。
尿酸値がもし7.0㎎/dl以上になっていると、
高尿酸血症という病気と診断されます。
高尿酸血症になると、
いつ痛風の発作が起きたとしても
おかしくないと思ってください。
よく痛風は、万力やペンチを使って
親指を渾身の力で挟まれるような痛みと表現されます。
我慢できない痛みで、
身動きの取れなくなる人もいるくらいなので、
かからずに済むのであればかかりたくない所です。
また7.0㎎/dl未満でも、
限りなくその数字に近い人は、
そのままの生活を続けていると
いずれ高尿酸血症を発症する可能性があります。
そのことを頭の中に入れて、
尿酸値を下げる対策を早めに始めることです。
尿酸値を下げるためには、
体から尿酸を排出することが何よりも大事です。
尿酸は尿に溶けて排出されることが多いです。
ということは、尿を増やすために
飲み物をなるべく多く摂取した方がいいわけです。
ただしどのような種類の飲み物でも
いいというわけではありません。
尿酸値を下げる飲み物もあれば、
逆に尿酸値を上げる恐れのある飲み物もあります。
尿酸値を下げるために飲むのであれば、
ノンカロリー飲料を
なるべく摂取するように心がけることです。
具体的には、お茶や水といった飲み物です。
この中でも特にお茶はお勧めの飲み物といえます。
お茶には利尿作用があるので、
尿の排出がスムーズになるので
尿酸値も早めに下げられる可能性もあります。
ただし尿がただ出ていればいい
という話でもありません。
尿に尿酸が溶けださないと意味がないわけです。
尿が強酸性になっていると、
なかなか尿が溶けださなくなるので
尿がたくさん出ても尿酸値はあまり下がりません。
そこで尿をアルカリ性に変える必要があります。
アルカリ性になれば、尿酸も
尿の中に溶けやすくなるからです。
そこで飲み水の中に、アルカリ性に
変化できるものを混ぜて飲む方法があります。
クエン酸や重曹、レモン汁、黒酢などを
溶かして飲むとアルカリ性の尿に変身でき、
尿酸の排出もスムーズになります。
またコーヒーも尿酸値を下げるという意味では
効果の期待できる飲み物といえます。
コーヒーにも利尿作用があるので、
尿の量を増やすのには適しています。
ただしコーヒーの場合注意したいのは、
カフェインが多く含まれている点です。
コーヒーを日頃から大量に摂取していると、
カフェインの影響を
より強く受けてしまう恐れが出てきます。
カフェインは眠気覚ましに効果がある一方で、
過剰に摂取すると今度は
睡眠障害を引き起こす可能性があります。
その部分にも注意をして適量を
摂取するように心がけましょう。
また尿酸値を上げてしまう恐れのある飲み物も、
私たちの手の届く範囲にあることも
注意しないといけません。
特にサイダーやジュースなどの清涼飲料水は
尿酸値を上げる恐れがあるので、
高尿酸血症やその予備軍の人は
なるべく摂取しない方がいい飲み物といえます。
なぜ清涼飲料水を飲むと尿酸値が
上がってしまうかというと、ショ糖や果糖などの
糖分が多く含まれているからです。
ショ糖や果糖を大量に摂取すると、
肝臓が分解するときに
大きな負担がかかってしまいます。
肝臓では尿酸の分解も手掛けていますので、
結局 ショ糖や果糖を摂取することで
尿酸の分解に
手が回らなくなってしまう恐れがあるわけです。
その結果、尿酸値を上昇してしまう恐れがあります。
その他にもアルコールは、高尿酸血症の人は
なるべく摂取しない方がいい飲み物です。
中でもビールはプリン体を多く含んでいるので、
気をつけるようにしましょう。
プリン体が体内に入ると分解されて、
その副産物として尿酸ができるからです。
またアルコールを飲むと
つまみをたくさん食べてしまうので、その意味でも
尿酸値を低くするのには向いていないといえます。