2022年3月30日水曜日

黒酢 クエン酸の含有量

黒酢の中には、クエン酸という成分が含まれています。

黒酢というと、酸っぱいというイメージを

持っている人もいるでしょう。


クエン酸は、この酸味成分でもあります。

このため、レモンや梅干しといった

酸っぱい食べ物の中にもクエン酸は含まれています。

このクエン酸は、生活習慣病の改善やダイエットに対して

効果が期待できるとして、注目されています。


クエン酸は、私たちが活動するときのエネルギーを

作り出す重要な役割があります。

クエン酸サイクルという仕組みがあって、

食物の中に含まれる脂肪分や糖分をエネルギーに変え、

運動する燃料の元にするわけです。


また、私たちは活動すると体に疲れを感じます。

疲れを感じるのは、疲労物質の一つである乳酸が

体内に溜まるからです。

そこでクエン酸が体内にあると、

乳酸をエネルギーに変え乳酸を減らし、

疲労を感じにくくできます。


その他にもクエン酸には、痛風予防の効果もある、

とも考えられているようです。

痛風は、血液検査の中でも尿酸値の高い状態が続くと

発症しやすくなる病気。


この尿酸は、プリン体という物質を分解するときに

発生する老廃物の一種です。

尿酸は尿によって排出されます。

尿酸値を低くするためには、尿で

どんどん尿酸を排出する必要があります。


しかし尿が強酸性になっていると、尿酸も

もともと酸性なので、なかなか溶けてくれません。

クエン酸は体内に入ると、尿をアルカリ性に

変える性質があります。


尿酸はアルカリ性の中では溶けやすくなるので、

尿が出れば出るほどより順調に

尿酸値を低くできるわけです。

よって尿酸が健康診断などで高いといわれた人は、

クエン酸を摂取すべきかもしれません。


ところで、黒酢はどのくらい摂取するのが

ベストなのでしょうか?

クエン酸の1日の摂取目安量は、2g程度と

いわれています。


2gをベースにすると、

黒酢におけるクエン酸の含有量を加味して、

黒酢30mlを1日ごとに摂取するのが好ましいです。

これは大さじ2杯くらいで、食事にすると

酢の物10人前、酢豚4人前、

すし2人前になってしまうので、

これだけの量を毎日食べきるのは

難しいでしょう。


そこで、黒酢を飲む習慣をつけてください。

しかし黒酢はお酢の一種なので、原液そのまま飲むと

さすがに酸っぱいです。

そこで10~25倍程度に薄めて飲むのが

良いように思います。


ちなみに黒酢は食品なので、

(多少は) 過剰に摂取したとしても

深刻な副作用を引き起こすことはありません。

しかし酸が強いので、

過剰に摂取すると胃を荒らす可能性もあります。

お腹の痛みや不快感、下痢などを

引き起こす事例も報告されています。

たくさん一度に摂取したところで、

余分な有効成分はそのまま体外に出されてしまいます。

ですから、上で紹介した30ml1日に摂取という

基本的なルールを忘れないようにしてください。


また、胃に対して負担がかかりますので、

30mlを一度に摂取するのも、

いくら水で薄めてもあまりお勧めできません。

できれば、何度かに分けて30mlを

摂取するように心がけてください。

さらに、黒酢のエキスの配合されたサプリメントも

販売されています。

こちらも1日の目安摂取量がラベルなどに

書かれていると思うので、そのルールを守って

摂取するのが良いのではないでしょうか。


また飲むタイミングに関してですが、

医薬品ではないので食前や食後のような

具体的な規則があるわけではありません。

しかしできることなら、食事をした後に

摂取する習慣をつけてください。


特に空腹状態の時に、

黒酢を摂取するのは避けてください。

なぜなら酸がきついので、

胃の粘膜を直接刺激することになり、

胃に大きな負担を強いることになりかねないからですから。


黒酢を水で薄めただけでは、

酸っぱいので飲みづらいという人はいませんか?

もしそうであれば、例えばはちみつを加えてみるとか、

水の代わりに牛乳などで割ってみると

酸味が まろやかになって飲みやすくなります。