痛風の原因は尿酸という物質で、
尿酸が結晶を作り体の関節に沈着する事で症状が発症します。
体内の尿酸の量を尿酸値と呼び、
7.0mg/dlという基準値が設けられています。
この基準値を上回る量の尿酸が体内に存在していると
痛風やその他の病気を引き起こす可能性が高くなるため、
早急に対策をしていく必要があります。
尿酸値を下げるには体内で新しく作られる尿酸の量を抑える方法と、
作られた尿酸を体外に排出しやすくする方法があります。
この二つの方法のうち、尿酸を体外に排出しやすくするものとして
最近、話題になっているのが黒酢にんにくです。
黒酢にんにくは黒酢の中ににんにくを浸け込んで熟成させたもので、
サプリメントなどで市販されています。
黒酢にはクエン酸という成分が豊富に含まれており、
尿をアルカリ性に保ってくれる作用があります。
尿がアルカリ性になると尿酸も排出されやすくなり、
尿酸値低下に効果的です。
また、にんにくも尿酸値の低下に効果のある食材です。
にんにくは生のままではあまり尿酸値低下に効果がありませんが、
加熱をするとアホエンという成分を多く生じます。
アホエンはあまり聞いた事がない方も多いかもしれませんが、
さまざまな健康に良い効果を持っている成分です。
コレステロール値の低下やがん予防、
血液をさらさらにする効果などがあります。
このうちの血液をさらさらにする役割が
尿酸値の低下に効果が高いとされています。
血液がさらさらになる事で、
血液中に含まれる尿酸もスムーズに流れやすくなります。
血液の流れが悪いと尿酸やその他の老廃物なども
体内に留まりやすくなりますが、さらさらになると
体外に排出されるまでスムーズに流れていきやすくなり
尿酸値の低下に繋がります。
アホエンは加熱しないと生じませんが、
黒酢にんにくに含まれているにんにく成分は
加熱したにんにくの成分が入っているものも多く、
黒酢のクエン酸とにんにくのアホエンによる相乗効果で
尿酸値の低下が期待できます。
黒酢にんにくはにんにくの形のままの状態でのものもありますし、
サプリメントとして成分を濃縮しているものもあります。
にんにくタイプのものは食べごたえもあるため、
食事として楽しみながら健康にも気を使っていく事ができます。
サプリメントタイプの物は手軽さがメリットです。
粒状でさっと飲む事ができるため毎日継続しやすく、
忙しい方でも生活の中に取り入れやすくなっています。
どちらも効果があるため、好みの方を選ぶと良いでしょう。
黒酢にんにくはこのように尿酸値の低下に一定の効果がありますが、
その効果の出方にはもちろん個人差があります。
そのため一定期間様子を見て、自分の体質に合うか
確認しながら続けていきましょう。
また、黒酢にんにくだけを摂り、
あとの生活習慣は全く改善されないという状態だと
効果も薄くなりやすいです。
その他の食生活や睡眠などの生活習慣も合わせて
できる事から改善していく事をお勧めします。