中高年の男性の間で生活習慣が乱れると
痛風を発症する人も少なくありません。
最近になって、痛風に罹患する人が幅広くなっています。
中高年だけでなく、20代でも発症する人が増えています。
今後ますます痛風で悩む患者の数は
増える可能性もあります。
そこで現在痛風に関する研究を進める組織として、
痛風財団というものがあります。
痛風財団とは、公益財団法人の一つで、痛風や高尿酸血症
もしくは関連疾病についての研究助成を目的とした組織です。
1984年に痛風研究会という財団法人を立ち上げましたが、
これが母体となっています。
当時の厚生省の認可を受けたうえで作られました。
そして2008年12月に新公益法人制度が施行されたのに伴い、
2009年12月1日から現在の団体名で活動しています。
公益財団法人に移行認定されて、
研究助成財団として活動しています。
痛風に関する研究を行っている人に対して助成を行う、
一般医師や医療関係者を対象として、
痛風やその治療に関する研修会を開催しています。
また痛風の治療の症例数の多いところなどを対象にして、
痛風協力医療機関の推薦を行っています。
風に当たっただけでも痛む、などと言われている
非常に激しい痛みを伴う痛風ですが、
痛風に罹患したとしても
それが直接すぐ死に結びつくことはありません。
このため、り患した患者の中には、
軽視してしまっている人も見られます。
また放置をすると症状がどんどん進行してしまって、
合併症を引き起こし、
それこそ命にかかわるような危険な状態になってしまう
恐れもあるわけです。
ところが
痛風に関して正しい知識を持っている人の割合は
決して高くないといわれています。
痛風財団は、痛風というと
どうしてもほかの病気と比較すると
軽視されがちな現状を改善するために、
日々活動しています。
痛風財団では、少なくてもそれぞれの都道府県に
痛風や高尿酸血症の正しい診療のできる医療機関を
数ヶ所展開できるように努力しています。
そのために、
新しい痛風の原因やメカニズムが発見されたときや
新薬が開発された、
新しい治療法が見つかったというときには
逐一最新の情報を医療機関に提供しています。
一方で痛風の研究を行う人材を育成していくことで、
より質の高い痛風治療が受けられるようにするための
バックアップを図っています。
患者さんの求めに応じて、
痛風協力医療機関の紹介も行っています。