2025年9月2日火曜日

痛風 ランナー

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● ランナーは痛風に良いか?

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ランナーとは“走る人”の総称ですが、

普通、レースに出るとかマラソンに出場するとか、

本格的に走る人のことをいいます。

 

ところが、痛風は今や、国民病になりつつある存在なので、

そういうランナーの中に

痛風の人がいても不思議じゃないです。

 

マラソンとか、長距離走とか・・ランナーは

痛風に良くないの?

 

教科書通りの考え方ですと、ランナーは痛風に良くない、

ということになりますが、走ることには

メリットも多いので、好きで走るくらいは

いいのではないでしょうか。

 

まず、ランナーは、たいてい足にフィットした、

ピッタリとした靴を履きます。

 

ぶかぶかの脱げそうなシューズは履いて走るランナーなど、

あまり見たことがありません。

 

 

この、キツイ靴、締め付けるようなサイズの靴は

足に刺激を与えるので、あまり望ましくありません。

痛風発作を誘発することがないとも言えません。

 

それから、走るということ。

これは足を地面に打ちつける連続動作から構成されます。

 

つまり・・体重がかかるのですよ。

足の親指の付け根の関節とかね。

 

これらが負荷となって痛風発作の誘引する場合も

あるかもしれません。

 

それから・・

最大の原因ですが、痛風の場合、

ゆっくりとした楽な

呼吸のできる有酸素運動は推奨されているのですが、

激しい運動、息を止めてダッシュするなどの

無酸素運動は奨励されていません。

 

なんで無酸素運動はダメなの?

 

体内に酸素不足になると、細胞の破壊、というか

新陳代謝が促進されて、そのときに

細胞の核が吐き出されたときにプリン体が作られるのです。

 

ですので、体内が酸素不足になるほどプリン体が増えて、

結果として、尿酸が増える、ということ。

 

でもね。

それらは表面的なことであって。

ランナー、走ることのメリットが痛風対策として

語られることはあまりありません。

 

 

走る・・・まず、気分がすっきりするでしょう?

ストレスの解消になるととも、

ストレスになる成分が筋肉に移動して、

その筋肉を動かすことで

熱として発散されるのです。

 

だから、スポーツの後、爽快な気分になるのです。

 

たかがストレスと思うかもしれませんが、

強いストレスは尿酸値を上げますしね。

バカになりません。

 

それから、ランナーは体を動かすので

カロリーを消費します。

肥満になりにくいし、痩せていても、脚には

シッカリと筋肉がついています。

 

この筋肉が多いと、消費する熱量も高いので、

じっとしていても熱量を使ったりするので、いわゆる

太りにくい体になります。

 

さらに筋肉が多いことで、

筋肉は動かすたびに熱を持つので、

筋肉を流れる毛細血管の血液が温められて、

あたたかい血液が全身を巡り血流が良くなります。

 

まあ、これは別にランナー、マラソンなどでなくても、

普通の運動でも同じことなんですけどね。

 

 

それから、ランナーは痩せているでしょう。

肥満は内臓脂肪を増やしますが、内臓脂肪は

尿酸値を上げるホルモンのような物質を分泌するので、

ランナーなら、内臓脂肪とは無縁ですしね。

 

 

走ること、運動には多くのメリットがあるのです。

 

 

激しい運動はさけて、

ゆったりとした有酸素運動をしましょう、

なんて痛風の本には書いてありますが、

昔は中高年が罹病する痛風だったのですが、

近年は若年化が進んでいて、

若い人でも痛風になる時代です。

 

人生の体力の全盛期の人たちが、ゆったりとした

有酸素運動なんで、いいのか、どうか。

物足らないんじゃないですかね?

若い頃に運動しなきゃ、

スポーツなんて、いつ するんですか。

 

 

いわゆる、

今でも語られている痛風改善法、痛風対処法ってのは、

古い時代のものが多いです。

昭和の頃とあまり変わっていません、みたいな。

 

今は、20代、30代の人の痛風の人が増えていますし、

高校生・中学生でも

尿酸値が高いことを気にしている時代なのですから、

古い痛風の本の書いてあるようなことは、

話半分に聞いておいたほうがいいかもしれません。