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● 痛風 牛乳はいいの?
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痛風という病気は名前(病名)からして、痛そうな名前で
(実際、猛烈に痛いのですが)、さらに
食事制限というか、食べたいものも飲みたいものもロクに
食べられない、飲めない・・
というマイナスなイメージがあります。
なんで、食べられない飲めない、というと
その食品にプリン体を多く含んでいるため、
食べたり飲んだりすると、
尿酸値が上がってしまう、と考えられているからです。
尿酸値が上昇すると、体内の尿酸が過剰になって、
結晶化して体内の関節などに沈着して、
痛風発作の原因になってしまいますからね。
で・・
尿酸値に気をつけましょう、と。
尿酸値を上げないように注意しましょう、と。
痛風(通風じゃなくて、正しくは痛風なのです)の場合、
食事が重要視されて、節制などを強いられ、
食べられないものばかりが増えていく
ネガティブなイメージがありますが、中にはね。
積極的に摂取して良い、食品もあるのです。
それが「牛乳」なのです。
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★ 痛風 牛乳
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なんで豆乳じゃなくて「牛乳」なのか?
豆乳も健康食品として有名ですけどね。
痛風の人には気になる、プリン体が含有されているのですよ。
ほら、豆乳の原料は大豆ですからね。
その点、「牛乳」にはプリン体は含まれていませんので、
プリン体を気にする人にとっても安心して飲める、
ということで。
でね。
それだけじゃないのですよ。
牛乳にはプリン体が含まれていないから、
おススメ・・という理由じゃなくて、
牛乳には「尿酸を体外に排出する作用がある」
と考えられているのです。
これ、何十年も前から言われていることなんですよ。
日本では、あまり知られていないかもしれませんが、
昔、私には英語が堪能な知人がいて、
痛風で苦しんでいた私のために
アメリカの本を何冊も調べてくれて、
「痛風発作のときには、牛乳をどんどん飲んで、体外に
尿酸を排出するようにした方が良い」
と教えてもらったことがあるのです。
まあ・・そのときは半信半疑でしたが・・
農耕民族を先祖に持つ日本人と違って、
アメリカは主食が肉ですし、体もゴツイですし、
日本以上に痛風大国でしょう。
その痛風大国のアメリカで
「痛風には牛乳が良い」と考えられているそうです。
これはね。
根も葉もない出鱈目ではなく、
牛乳の中に含有されている成分の、
カゼインとラクトアルブミンという
舌を噛みそうな名前のタンパク質があるのです。
このタンパク質が腎臓からの尿酸の排泄を促す働きがある、
と考えられているのです。
つまり?
「牛乳を飲む」→プリン体は含まれていない
「さらに」→尿酸の排出を促進してくれる
・・・・てなわけで、
牛乳は痛風の人には、お勧めなわけであります。
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★ 低脂肪牛乳 痛風
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ただね。
牛乳をばんばん飲むといっても、実際に飲んでみると、
そんなに大量に飲めないんですよ。
お腹がいっぱいになってしまいますからね。
水と違って、牛乳にはカロリーがありますから。
そこで・・というわけじゃないですが、低脂肪牛乳です。
低脂肪牛乳は、普通の牛乳よりも お値段の方も安いめですし、
比較的、低カロリーなので、ごくごく飲めます。
それでいて、牛乳ですから、
プリン体もなくて、さらに尿酸の排出も期待できる、と。
尿酸値の場合、体内で作られる尿酸の生成量とかは
生まれつきの体質などもあって、
低脂肪牛乳さえ飲んでいれば尿酸値が下がる・・
というような
簡単なものではありませんが、
少なくとも、牛乳や低脂肪牛乳は
よくある「痛風の人が食べてはいけない一覧表」などと
無縁の食品です。
牛乳が良いとわかっても、牛乳を飲み続けることで
肥満とまではいかなくても、太ってしまうのではないか、
と危惧する人には、低脂肪牛乳が良いかもしれませんね。