2025年8月1日金曜日

牛乳 痛風

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● 痛風 牛乳はいいの?

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痛風という病気は名前(病名)からして、痛そうな名前で

(実際、猛烈に痛いのですが)、さらに

食事制限というか、食べたいものも飲みたいものもロクに

食べられない、飲めない・・

というマイナスなイメージがあります。

 

なんで、食べられない飲めない、というと

その食品にプリン体を多く含んでいるため、

食べたり飲んだりすると、

尿酸値が上がってしまう、と考えられているからです。

 

尿酸値が上昇すると、体内の尿酸が過剰になって、

結晶化して体内の関節などに沈着して、

痛風発作の原因になってしまいますからね。

 

で・・

尿酸値に気をつけましょう、と。

尿酸値を上げないように注意しましょう、と。

 

痛風(通風じゃなくて、正しくは痛風なのです)の場合、

食事が重要視されて、節制などを強いられ、

食べられないものばかりが増えていく

ネガティブなイメージがありますが、中にはね。

 

積極的に摂取して良い、食品もあるのです。

それが「牛乳」なのです。

 

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★ 痛風 牛乳

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なんで豆乳じゃなくて「牛乳」なのか?

 

豆乳も健康食品として有名ですけどね。

痛風の人には気になる、プリン体が含有されているのですよ。

 

ほら、豆乳の原料は大豆ですからね。

 

その点、「牛乳」にはプリン体は含まれていませんので、

プリン体を気にする人にとっても安心して飲める、

ということで。

 

でね。

それだけじゃないのですよ。

 

牛乳にはプリン体が含まれていないから、

おススメ・・という理由じゃなくて、

牛乳には「尿酸を体外に排出する作用がある」

と考えられているのです。

 

これ、何十年も前から言われていることなんですよ。

 

日本では、あまり知られていないかもしれませんが、

昔、私には英語が堪能な知人がいて、

痛風で苦しんでいた私のために

アメリカの本を何冊も調べてくれて、

「痛風発作のときには、牛乳をどんどん飲んで、体外に

尿酸を排出するようにした方が良い」

と教えてもらったことがあるのです。

 

まあ・・そのときは半信半疑でしたが・・

 

農耕民族を先祖に持つ日本人と違って、

アメリカは主食が肉ですし、体もゴツイですし、

日本以上に痛風大国でしょう。

 

その痛風大国のアメリカで

「痛風には牛乳が良い」と考えられているそうです。

 

これはね。

根も葉もない出鱈目ではなく、

牛乳の中に含有されている成分の、

カゼインとラクトアルブミンという

舌を噛みそうな名前のタンパク質があるのです。

 

このタンパク質が腎臓からの尿酸の排泄を促す働きがある、

と考えられているのです。

 

つまり?

 

「牛乳を飲む」→プリン体は含まれていない

「さらに」→尿酸の排出を促進してくれる

 

・・・・てなわけで、

牛乳は痛風の人には、お勧めなわけであります。

 


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★ 低脂肪牛乳 痛風

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ただね。

牛乳をばんばん飲むといっても、実際に飲んでみると、

そんなに大量に飲めないんですよ。

 

お腹がいっぱいになってしまいますからね。

水と違って、牛乳にはカロリーがありますから。

 

そこで・・というわけじゃないですが、低脂肪牛乳です。


低脂肪牛乳は、普通の牛乳よりも お値段の方も安いめですし、

比較的、低カロリーなので、ごくごく飲めます。

 

それでいて、牛乳ですから、

プリン体もなくて、さらに尿酸の排出も期待できる、と。

 

尿酸値の場合、体内で作られる尿酸の生成量とかは

生まれつきの体質などもあって、

低脂肪牛乳さえ飲んでいれば尿酸値が下がる・・

というような

簡単なものではありませんが、

少なくとも、牛乳や低脂肪牛乳は

よくある「痛風の人が食べてはいけない一覧表」などと

無縁の食品です。

 

牛乳が良いとわかっても、牛乳を飲み続けることで

肥満とまではいかなくても、太ってしまうのではないか、

と危惧する人には、低脂肪牛乳が良いかもしれませんね。