2024年12月10日火曜日

痛風 食べ過ぎても大丈夫

痛風の大敵は、肥満です。


なぜか?


肥満は内臓脂肪の増加につながり、

それによって、尿酸値が上がるからです。


ですので、日々、体重が増えていかないよう留意するのが

望ましいのです。


ところが、世の中、

おいしいものがあり過ぎて困ってしまいます。

あれもおいしい。

これもおいしい。

ああ、どうしましょう。

ついつい、食べ過ぎてしまいます。


食べ過ぎても運動すれば大丈夫?


いえいえ。

痛風体質の人には、激しい運動は推奨されておらず

(かえって、尿酸を増加させてしまいます)、

結果として、運動とはいえ、ゆったりとした

有酸素運動(ウォーキングなど)が中心となってしまいます。

ゆったりとした有酸素運動では、

なかなか、体重は減っていかないです。


特にこれからの季節は、忘年会・新年会などが多い季節。

飲み食いの機会が多い方もおられるでしょう。


ついつい、食べ過ぎてしまい、

翌日の体重計の乗って蒼くなる・・


どうしましょう。


え?

体重計に乗らなかったら良い?


いえ、そういう問題ではなくて。


「食べる=生きる」という本能に基づく行動である以上、

おいしいものが目の前に出されると、

ついつい食べてしまう。

食べ過ぎてしまうのが、普通です。

痛風体質であろうが、なかろうが、関係ありません。


ですが、食べ過ぎが痛風に良いワケありません。


なのに、食べ過ぎてしまったら?

ついつい食べ過ぎてしまったら、

どうしたらいいのでしょうか?


大丈夫です。

食べ過ぎても。


食べ過ぎか、食べ過ぎでないか、

それは一日の摂取総カロリーで考えると良いです。


つまり、一日は朝昼夕の三食の合計、と考えます。


仮に昼食を食べ過ぎてしまったら、その次の夕食を

軽くすませて、帳尻合わせをするのです。


では、夕食を食べ過ぎてしまったら?


たいていの人は、朝昼よりも、

夕食にウエイトを置きますよね。


そんな場合は、「夕食・翌朝の朝食・翌日の昼食」を

一日のセットと考えましょう。

夕食を食べ過ぎたら、

次の日の朝食と翌日の昼食を軽く済ますのです。


結果として、胃腸を休ませることにもなります。


年末年始は、

食事の機会も仕事の一環の人も多いでしょうから、

臨機応変に対応していきましょう。


痛風と高血圧の微妙な関係とは!?

痛風と高血圧は、一見、関係なさそうですが、

微妙に関連があります。

っていうか、痛風(高尿酸血症)の合併症として、

高血圧が併発すると考えられています。


ですが。

そもそも、高血圧とは何か?


血圧が高い症状のことを高血圧というのですが、

血圧は血管の状態と密接な関係があります。

つまり、血管の柔軟性が失われてくると、

血液が全身に巡りにくくなってくるのです。


で、脳などに血液が行き届かないと都合が悪いので、

体はそれを補うため、血管に強めの圧力をかけます。

そうすることで、やっと全身にうまく血液が巡るのです。


この、血管の状態ですが、若いときは誰しも

血管に柔軟性がありますが、年をとるにつれて、

しだいにそれが失われてきます。

つまり、年齢の経過ともに

「高血圧になってくる」ということです。

そして、それが自然の摂理なのです。


現代医学では、血圧が高めになってくると、すぐに降圧剤で

血圧を下げよう下げようとしますが、

無理に血圧を下げると、

体内のバランスが崩れて不調になったり、

高い血圧をかけることによって脳などに

血液が充分に流れていたものが うまくいかなくなって、

頭がぼんやりしたり不快になったり・・などの

現象が起こったりすることもあります。


下げればよい、というものでもないと思います。

高血圧でも元気で長生きしている人は、

たくさんいますからね。


医師は思うところがあって、高血圧の患者さんに

降圧剤を処方しているのでしょう。

それは、それとして、高血圧の降圧剤の副作用で

「痛風」になることがあるのです。


だから、どうなのだ? 

という感じがするかもしれませんが、

私の知っている狭い範囲ですが、

医師は副作用の説明については、

こちらが聞かない限り説明をしてくれないので、

知っておいた方が良いと思います。


降圧剤にもいろいろあるようですが、

やっかいなのは「利尿薬」です。


利尿薬というものは、腎臓にダイレクトに作用して、

水分やナトリウムの排泄を促進させます。

どういうことなのか?

つまり、血液量が減るのですよ、利尿薬を服用すると。

で、血液が減った分、血圧は下がります。


ですが、この利尿薬の副作用で、

「痛風、高尿酸血症、糖尿病、頻尿・・」などに

なってしまうことがあるそうです。


良かれと思って服用しているのに、医師の指示通りに

薬を飲んでいるのに、他の病気になってしまったのでは、

たまったものではありませんね。


薬が病状の改善を助けてくれることは多々ありますが、

副作用のことは、医師から

事前にキチンと説明を受けておいたほうが

良いと思います。


一番、理想的というか、

できそうで出来ないものの一つに生活習慣の改善があります。


●塩分の摂り過ぎに注意する

●禁煙する

●ぐっすり眠る

●軽い運動をする


あと、血圧測定の直前に「深呼吸」をすると、

少し血圧が下がります。

まあ、検査のときだけ数値が下がっても

仕方ないかもしれませんが。


それから、自宅に血圧計がある方で、

自宅ではそれほど高くないのに、

病院で看護師さんに測定してもらうと、なぜか

高めの数値が出る・・という場合もあります。

綺麗な看護師さんだったりしたら、

緊張したりするんでしょうかね??


痛風 メタボ

医学的にメタボ(メタボリックシンドローム)といえば、

内臓脂肪の蓄積により、

高血圧、高血糖などになっている状態のことをいうのですが、

一般的には

「メタボ=肥満」と考えられているような気がします。


さて、痛風に肥満は関係あるでしょうか?


肥満というか、内臓脂肪の増加は、尿酸値を上昇させます。

内臓脂肪を減少させることできたら、尿酸値は下がります。


痛風の原因は、

食生活、運動不足、ストレス過多、遺伝、そして肥満など。

「肥満」と書きましたが、要は食べ過ぎや飲み過ぎですね。


これは自分で気をつけるしか、どうにもなりません。


(お酒やビールなどのアルコール)の飲み過ぎは、

わかりやすいです。


前後不覚になるほど泥酔したら、翌朝、頭がガンガンします。

気持ち悪くて、吐きそうになります。

「ああ、あんなに飲むんじゃなかった」と自分で反省できます。

わかりやすいです。


でも、まあ・・・それでも「酒飲み」は夜になったら、

忘れて、また飲むんですけどね。


ところが、「食べ過ぎ」はどうでしょう?

「酒の飲み過ぎ」ほど、体にダメージを感じません。


これは常日頃、いつも食べ過ぎてくると、

「満腹中枢」というものがマヒしてくるそうです。

満腹になっても、あまり満腹を感じなくなるそうです。

胃袋も次第に、微妙に大きくなるそうです。

逆に食べないと、胃袋は小さくなってきて、

あまり食べれなくなります。


ですが、食べ過ぎは痛風に限らず、

生活習慣病予防にも良くありません。


で・・いつも食べ過ぎ気味で、

「満腹中枢」が麻痺しているかもしれなくて、

自分が食べ過ぎなのかどうかもわからなかったら、

どう判断するのでしょうか?


尾籠(びろう)な話で恐縮ですが、

朝のトイレ。

大便です。

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●前日、たくさん食べる→あまり出ない(便秘気味)


●前日、あまり食べない→たくさん出る(快便)

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前日たくさん食べたら、翌朝、たくさん出るように思いますが、

実は逆なのです。

たくさん食べると、内臓は消化と吸収に目いっぱいになり、

排泄にあまりエネルギーを使えなくなります。

むしろ、少なめに食べた方が、良く出ます。

下品な話でスミマセン。


それから、朝起きた途端に「げっぷ」が出たら、

食べ過ぎています。

胃酸過多か、胃が悪いか、みたいな感じです。


そういうときは、胃薬もいいですが、

朝食を抜くといいです。

胃を休めることができます。


日常、朝を抜くと良くない、三食きちんと食べるように、

と言われていて、その通りなのですが、

ケースバイケースです。


常に大量に胃に食物が入り続けていると、さすがの胃も

まいってしまいます。


自分の胃も少しは いたわってあげましょうね。


痛風は贅沢病です。理由はコチラ↓

痛風は贅沢病です・・なんて言ったら、

すごい反発をくらいそうですね。


何言ってんだ!

なにもゼイタクなんかしてないぞっ!?

・・・って。


ですが、そういう意味ではないんです。


そもそも、人類の歴史は「飢え死に」との戦いでした。

人間はいつも腹をすかせて、食べ物を求めていました。


食べ物が豊富にありすぎて、明日食べるものにも困らない、

お金さえあれば、パンくらいならコンビ二でもスーパーでも

いくらでも売ってる。


・・・こんなふうになってきたのは、

ほんの・・100年くらい。

本当に豊かになってきたのは、ここ50年くらい。


今でも日本でも、ごく稀に飢え死にする人はいますが、

新聞に載るでしょう。

もう、珍しくなってきているのですよ、飢え死には。

自殺はアチコチであっても、飢え死には滅多にありません。

飽食の時代ですからね。


日本の歴史は、何十年、何百年・・いや、何千年、何万年、

ず~っと、ずっと、飢え死にの歴史なんです。

いつもロクに食べ物がなかったのです。


そりゃ、一部の特権階級の人、よく時代劇に出てくるような

悪代官や悪大名、豪族などはお腹一杯食べれたかもしれません。

でも、庶民はいつも食べ物がなく、やせ細っていました。

農作物を作るといっても、

現在のような卓越した技術はないですしね。


食べたくても食べれない。

食べるものがない。

太りたくても太れない。

がりがりの骨と皮だけの体。


そんな時代、誰も痛風なんかなりません。

日本に痛風なんか、なかったのです。

お腹いっぱい、ご飯を食べられませんでしたから。


何も、毎日、

ビフテキ食べてキャビア食べて高級ワインを飲むのだけが、

贅沢じゃないんです。


カップラーメンでも牛丼でも、お腹一杯食べられたら、

それはある意味、贅沢なんです。


いつも周囲には食べ物が溢れています。

そんな時代。

すばらしい時代ですが、別の意味で受難の時代です。


飢え死にしなくて、ありがたい時代ですが、

痛風体質の人にはロクなことがありません。


栄養失調になるくらい、食事摂取を制限すれば、

いくら持って生まれた体質ですら、痛風には

ならないように思います。

が・・ちょっと実現不可能ですしね。


痛風 アスピリンには注意する

「アスピリン」というのは、

非ステロイド性抗炎症薬です。


一般的には、その成分を含有する医薬品として、

痛み止め、解熱剤などとして知られています。

バファリンとかが有名です。


で。

痛風には、アスピリンはどうなのか?

痛風発作のときに、痛み止めとして使用すべきなのか。


アスピリンは、少量の服用で尿酸値を上昇させます。

また、アスピリンは、多量の服用で尿酸値を低下させます。


おお、アスピリンをたくさん飲めば、尿酸値下がるの!?

じゃあ、さっそく薬局へ行って、大量に購入してこよう!

・・・・なんてことは、しない方が良いです。


薬に関しては、まず、お医者に相談すべきで、

お医者が処方してくださった薬だけを飲むべきです。


というのも、もし、他の薬も服用していたら、

飲み合わせとか、それによる副作用とかもありますから。


たとえば、抗血液凝固薬で有名なワルファリンとの併用では、

出血リスクがあったりしますしね。


それから、アスピリンは

痛み止め・解熱剤として知られていますが、

痛風発作中に多量に服用すると、これもよくないです。

というのは、尿酸値が下がってしまうことにより、

さらに痛風発作が悪化します。


尿酸値が下がるのに、痛風発作が悪化?


痛風発作は、急激な尿酸値の変動が良くないのです。

急に大きく上がっても。

急に大きく下がっても。

尿酸値が大きく変動することで、痛風発作が誘発されます。


もっとも、長年、尿酸値が高いままで、

体内の関節に尿酸結晶がたまっているから、

発作が出るのですけどね。


体内の沈着がなければ、尿酸値が変動しても

痛風発作は発症しないと思いますよ。

関節に沈着した尿酸結晶がないのですから。