痛風と高血圧は、一見、関係なさそうですが、
微妙に関連があります。
っていうか、痛風(高尿酸血症)の合併症として、
高血圧が併発すると考えられています。
ですが。
そもそも、高血圧とは何か?
血圧が高い症状のことを高血圧というのですが、
血圧は血管の状態と密接な関係があります。
つまり、血管の柔軟性が失われてくると、
血液が全身に巡りにくくなってくるのです。
で、脳などに血液が行き届かないと都合が悪いので、
体はそれを補うため、血管に強めの圧力をかけます。
そうすることで、やっと全身にうまく血液が巡るのです。
この、血管の状態ですが、若いときは誰しも
血管に柔軟性がありますが、年をとるにつれて、
しだいにそれが失われてきます。
つまり、年齢の経過ともに
「高血圧になってくる」ということです。
そして、それが自然の摂理なのです。
現代医学では、血圧が高めになってくると、すぐに降圧剤で
血圧を下げよう下げようとしますが、
無理に血圧を下げると、
体内のバランスが崩れて不調になったり、
高い血圧をかけることによって脳などに
血液が充分に流れていたものが うまくいかなくなって、
頭がぼんやりしたり不快になったり・・などの
現象が起こったりすることもあります。
下げればよい、というものでもないと思います。
高血圧でも元気で長生きしている人は、
たくさんいますからね。
医師は思うところがあって、高血圧の患者さんに
降圧剤を処方しているのでしょう。
それは、それとして、高血圧の降圧剤の副作用で
「痛風」になることがあるのです。
だから、どうなのだ?
という感じがするかもしれませんが、
私の知っている狭い範囲ですが、
医師は副作用の説明については、
こちらが聞かない限り説明をしてくれないので、
知っておいた方が良いと思います。
降圧剤にもいろいろあるようですが、
やっかいなのは「利尿薬」です。
利尿薬というものは、腎臓にダイレクトに作用して、
水分やナトリウムの排泄を促進させます。
どういうことなのか?
つまり、血液量が減るのですよ、利尿薬を服用すると。
で、血液が減った分、血圧は下がります。
ですが、この利尿薬の副作用で、
「痛風、高尿酸血症、糖尿病、頻尿・・」などに
なってしまうことがあるそうです。
良かれと思って服用しているのに、医師の指示通りに
薬を飲んでいるのに、他の病気になってしまったのでは、
たまったものではありませんね。
薬が病状の改善を助けてくれることは多々ありますが、
副作用のことは、医師から
事前にキチンと説明を受けておいたほうが
良いと思います。
一番、理想的というか、
できそうで出来ないものの一つに生活習慣の改善があります。
●塩分の摂り過ぎに注意する
●禁煙する
●ぐっすり眠る
●軽い運動をする
あと、血圧測定の直前に「深呼吸」をすると、
少し血圧が下がります。
まあ、検査のときだけ数値が下がっても
仕方ないかもしれませんが。
それから、自宅に血圧計がある方で、
自宅ではそれほど高くないのに、
病院で看護師さんに測定してもらうと、なぜか
高めの数値が出る・・という場合もあります。
綺麗な看護師さんだったりしたら、
緊張したりするんでしょうかね??