養殖が困難と言われていたクロマグロですが、なんと、
近畿大学水産研究所では、クロマグロの養殖に成功しています。
う~ん・・すごいね。
なんで、これが凄いことなのか?
クロマグロというのは、大型魚で回遊魚なのです。
つまり、大海を泳ぐ魚、ということ。
泳ぎながら、エラから海水を大量に取り込み、
その海水の中に溶け込んでいる酸素を
取り込むことによって、呼吸しているのです。
ということは、泳ぐのを止めたら、死ぬ・・ということ。
そんな魚を養殖するってのは、
よほど広い水槽がなければダメだと思うし、
魚に大海を彷彿させるような設備がないと。
近年、乱獲のせいで海洋資源が減る一方で、
絶滅危惧種に指定されるまでなってしまったクロマグロですが、
この際、養殖でも何でもいいから、次の世代でも
寿司、トロなどが食べられるようになっていて欲しいものです。
で・・そんなことより、アンセリンで尿酸値が下がるのか、
という話です。
そもそも、
「アンセリン」というサプリメントは、
どういうものなのでしょうか?
マグロやカツオなどの高速回遊魚は、
がんがん泳いでも痛風にならないことから注目されて、
長年、さまざまな研究をされてきました。
これらの魚には、
β-アラニンと1-メチルヒスチジンという名前の、
2つ繋がった構造のアミノ酸があることがわかってきました。
おおざっぱな説明でしたが、これらが「アンセリン」です。
痛風でプリン体が気になる人に好んで購入されていますが、
期待できる効果は尿酸値が下がること。
でも、いわゆる
痛風の薬(フェブリクなどの尿酸降下薬)のように
劇的な効果があるわけでもないのです。
実際、大ぜいの人がアンセリンを飲んで尿酸値が下がった、
と報告されていますが、その数値は「少し」です。
たとえば・・・
尿酸値 7.4mg/dlの人が、尿酸値 6.9mg/dlになったとか。
(個人差あり。必ず、そうなるわけではありません)
その程度です。
フェブリクなら、
尿酸値 10.5mg/dlの人が、尿酸値 6.0mg/dlになったとか、
普通に聞く話ですらかね。
あくまで、アンセリンは薬ではなく、
健康食品である、ということです。
アンセリンだけ飲んでいれば痛風対策は万全なわけではなく、
やはり基本は生活習慣の改善です。
この場合の、生活習慣というのは、
食事や運動などさまざまな面から、良くない自分の習慣を
改善していくことを意味します。
痛風は一朝一夕には改善しませんが、
地道な節制、継続した努力が必要です。
アンセリンは、その一助になってくれるかもしれませんね。