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◆ 痛風 ロキソニンのデメリット
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ロキソニンというのは、消炎鎮痛薬。
つまり、痛み止めの薬ですね。
歯痛、頭痛、生理痛から痛風発作まで、幅広く、
痛み止めとして使用されています。
ちなみに、ロキソプロフェンというのは、
ロキソニン錠の後発薬(ジェネリック医薬品)です。
数年前まで、病院の処方箋がなければ入手できなかった
処方薬だったのですが、今では解禁されていて、
一般の薬局などでも市販されています。
(ロキソニンSなど)
で、ロキソニンのデメリット。
ロキソニンのマイナス面としては、「副作用がある」
ということです。
どんな薬にも副作用はつきものですが、どの程度なのか、
ということですね。
ロキソニンはね。
長期使用していると、高血圧になる可能性があります。
なんでか。
ロキソニンには血管を収縮させる作用があるので、
一時的に血液の通り道が狭くなってしまいます。
狭い通り道であろうが なかろうが、血液は
酸素と栄養分を乗せて運んでくれるので、
体の隅々まで送り届けなければならないので。
狭くなってしまった道を通り抜けるためには、
強い圧力で押し出さねばならない。
で・・
心臓のポンプは、血液を体の隅々まで送り届けるために、
強い力で血液を押し出すわけです。
これが、つまり、「血圧」ということ。
より強い力で押し出さねば、体のいたるところの細胞に
血液が送られなくなると困るので、高い血圧、
つまり、高血圧にしてでも血液を強く送り出すのです。
でも、これは
ロキソニンによる一時的な高血圧なので、
長期使用でない限り、そんなに心配いらないと思います。
それから、有名な副作用が胃腸障害。
胃のムカムカ感。
吐き気。
下痢。
ロキソニンで血便というケースは、
あまり、聞きませんが、
大量に飲むと胃に穴があく
(いわゆる、胃潰瘍) 可能性もあります。
一度に10錠飲んだ、とかね。
1回で10錠も飲んだ、バカじゃなかろうか、
と思うかもしれませんが、
いえ、気持ちはわかりますよ。
痛風発作なんて、本当に痛いですから。
1錠飲んだだけでは効かないくらいですから。
でも、胃のためには大量に飲んじゃ駄目。
あと、ロキソニンは
腎臓への血液の流れも減少させます。
腎臓は血液から尿を作る臓器ですので、
腎臓への血液供給が減ってしまうと、
作られる尿も減少。
痛風の場合、尿酸をできるだけ排出したいのですが、
尿酸の排泄の大半は尿です。
(便もありますが、少ないです)
痛風なら、できるだけ水を飲みましょう、
トイレ(尿の排せつ)の回数を増やしましょう、
というのは、そこなんです。
ところが、腎臓への血液が減少していると、
尿酸の排泄にも影響がある、ということ。
じゃあ。
ロキソニンなんか、飲まない方がいいのか。
私は痛風なので、痛風発作のときしか、
ロキソニンを飲んだことはないのですが、
もし、世の中にロキソニンがなかったら、
激痛・苦痛は、どれほど大きかったことか。
ロキソニンが無ければ、仕事にも行けない日が
何日あったことか。
痛み止めに限らず、薬には副作用があって、
体には良くないことは充分、わかっています。
でも、ロキソニンのおかげで
痛みや腫れが緩和されて、少しは楽になったことが
何度もあって、幾度と無く助けられています。
何事もそうですが、メリットとデメリット、
良い面も悪い面もあって、一概に
ロキソニンが良くない、とか
言い切れるものではないと思います。
ただね。
飲み方には気をつけた方がいいです。
病院で処方してもらうと、
「朝昼夕 1回1錠 毎食後」などと書いてありますが、
つまり、1日3錠まで、ということですよね。
痛風発作の痛みは、あまりにも激烈なので、
ロキソニンを飲んでも痛みが完全に消えることは、
まず、ないです。
痛みが緩和、和らぐ程度です。
要するに、ロキソニンを飲んでも、まだ痛い。
だから、みんな、飲む量を増やすのですよ。
けど、そのロキソニンの飲み方は、
胃に良くない、ということ。
「毎食後」というのは、胃に何か食べ物の入った状態で
胃腸障害の発現を防ぐための飲み方ですから。
これは守ったほうがいいですね。
でも、都合よく、食後に痛くなってくれればいいですが、
痛みというのは、待ったなしで来る場合も多いです。
そのときは、牛乳を飲むとか、ヨーグルトを食べるとか、
蛋白質系の食べ物、飲み物で胃に膜を張ってから
ロキソニンを飲むと、多少はマシです。
胃が守られますからね。
あと、よく聞くのが、長期に
ロキソニンを飲み続けている。
それほど痛くなくても、
予防的にロキソニンを飲み続けている。
痛くなると嫌だから、痛くならないように
毎日かかさず、ロキソニンを飲む、という方法。
これはね。
なるべく、止めた方がいいです。
ずっと飲み続けていると、体に体性ができて、
ここ、というときに、もう薬が効かなくなる、
とか言いますし。
本当に痛いときだけ、飲む。
ある程度、痛みが我慢できる程度になったら、
もう飲まない。
私は、そういう飲み方をすることにしています。
これがベストなのか、どうなのかは、わかりませんが。