2022年4月27日水曜日

痛風のサプリメント アンセリン

 痛風ときいて、

どのようなイメージを持つでしょうか?

中年の男性のかかる病気、贅沢病の一種

というイメージを抱く人は多いです。


しかし、痛風に罹患する人は低年齢化してきています。

30代の男性の間で発作を起こす人が急増しているのです。

その結果、痛風に悩まされている男性は

予備軍まで含めると900万人程度います。

この数は成人男性の4人に1人の割合なのです。

決して対岸の火事とは言えません。


痛風は突然発症して、足の親指の付け根を中心として、

とんでもない激痛が襲ってくる病気です。

かからずに済むのであればかからない方が

いいに決まっていますので、

生活習慣が乱れている人は

特に早めの対策を意識することが重要です。


痛風はなぜ起きるかというと、

血中に尿酸が異常に増えることが原因です。

尿酸が血中に過剰に増えると

結晶になってしまい、関節に溜まります。

そうすると白血球が異物と認識して攻撃を仕掛け、

関節に炎症を起こし、激痛を引き起こすわけです。


つまり痛風対策をするためには、

いかに尿酸値を高くしないようにするかが

ポイントになるわけです。

尿酸値が高くなってしまうのは、

まずプリン体を摂取することです。

プリン体はどの食べ物でも多少なりとも

含まれている成分です。

しかしその中でも、ビールや魚卵、

鶏肉のレバーなどに多く含まれています。


このような食材を頻繁に食べていると、

どうしても尿酸値が高くなり、

痛風を引き起こすリスクが高まります。

ビールや魚卵、鶏レバーのような

プリン体の高い食べ物をよく食す人は、

少し控えた方がいいでしょう。


そして痛風のリスクが高まるのは、

尿酸値が7.0㎎/dl以上になった場合です。

尿酸値は血液検査の中に含まれているでしょうから、

健康診断を受けたときなどに確認してみてください。

7.0㎎/dlを超えているのであれば、

いつ発作が起きてもおかしくありません。

該当する人は、尿酸値をとにかく下げることが

優先されます。


そこで現在注目されている成分として、

アンセリンがあります。

アンセリンはアミノ酸の一種で

マグロやカツオ、鶏の筋肉組織に多く含まれ、

パワーの源になる成分とみられています。

プリン体を摂取すると分解の過程の中で尿酸ができます。

アンセリンを摂取すると、プリン体を

エネルギー代謝の再利用するように促してくれます。

その結果、分解されることがなく、

尿酸が生まれにくくなります。

一方、アンセリンには尿酸の排出を

スムーズにする働きがあると考えられています。

この2つの作用によって尿酸値を低くし、

痛風発作発症のリスクを低減できるのではないか

と注目されています。


このアンセリンを配合したサプリメントは、

いくつかのメーカーから販売されています。

従来のサプリを見てみると、

鶏のムネ肉由来のエキスから精製して

アンセリンを抽出していました。

鶏のムネ肉であれば、比較的簡単に入手できるので

サプリにしやすかったからです。

しかし鶏のムネ肉には問題もあって、

抽出された成分には、

アンセリンと似ているけれども

異なる成分がどうしても含まれやすかったのです。

このため、高純度のサプリが開発できる摂取しても

尿酸値を低減する効果は限定的でした。


しかし最近になって販売されている

アンセリンのサプリメントには、

従来の弱点を克服した商品も出てきています。

その理由は原材料にあって、マグロやカツオを使って

アンセリンを抽出する方法が確立されたからです。


マグロやカツオを使って生成すれば、

より高純度のアンセリンを抽出できます。

このため、より高い尿酸値低下の効果が

期待できるわけです。

痛風が気になって

アンセリンのサプリを摂取しようと思っているのであれば、

原材料として何が使われているかをチェックしてください。

メーカーのホームページや商品ラベルの成分表で

確認できます。