2022年2月8日火曜日

クエン酸 尿酸

痛風の原因とされているのが、尿酸です。

尿酸は、プリン体という食べ物などに含まれる

物質を代謝するときに残る、老廃物の一種です。


通常、尿酸は血中の中に一定量溶けて、

いずれは尿として排出されます。

尿酸ができても一定のペースで排出されるので、

本来は一定の量に保たれています。


ところが中には、尿酸が体内に

異常に多く産生してしまって、

溜まってしまう体質の人がいます。


主な原因として、アルコールを過剰摂取するとか、

動物性脂肪やたんぱく質の多い食事ばかり

食べているという食生活の乱れの他にも、

運動不足や精神的なストレスが関係している

といわれています。


食生活の乱れと運動不足が要因として

掲げられていることから、肥満体型の人は

痛風に罹患するリスクが高いと考えられています。


尿酸が体内に溜まると、結晶化して、

関節に沈着してしまいます。


白血球は、この結晶化した尿酸を

ウィルスのような異物と認識してしまって、

攻撃を仕掛けます。

その結果として炎症を引き起こし、痛風発作が起きるわけで。


ある日突然、今まで経験したことのない激痛が襲ってくる

といいますから、生活習慣が乱れている人は

特に注意しないといけません。


痛風対策するためには、上で紹介したように

過剰に尿酸が産生することが原因なので、

いかに尿酸を少なくできるかにかかっています。

尿酸は尿として排出されることが多いので、

尿の量を増やすことが何よりも求められます。


そのためには、水分を意識してこまめに摂取することが大事。

1日の目標摂取量は2リットルです。

2リットルというと、かなり水を飲まないといけない

というイメージがあるかもしれません。

しかし1日に何度もコップ1杯の水を飲んでいれば、

決して乗り越えられないハードルではありません。

ただし水分を摂取して尿量を増やしても、

うまく尿酸を排出できない人もいます。


特に痛風患者には多いのですが、強酸性の尿だと

尿酸が尿に溶けだしてくれないからです。


この場合、強酸性から中和して、

弱酸性やアルカリ性の尿に変えないとうまく尿は

排出できません。

そこで注目されているのが、クエン酸です。


クエン酸はもともと酸性ですが、

体内に入るとアルカリ性に変化するので、

体内に摂取すれば酸性と中和作用を起こします。


このため、強酸性の尿だった人も中和が進み、

弱酸性やアルカリ性の尿に改善することも可能です。

そうすれば、尿酸の排出もスムーズになって、

尿酸値の減少に一役買ってくれます。


痛風で医者にかかった時に治療の一環として、

ウラリットという薬の処方されることが多いです。

このウラリットは、クエン酸ナトリウムなどが主成分の医薬品。

このことだけを見ても、クエン酸が

いかに尿酸低下に効果のある成分かがわかります。


さらにクエン酸には、乳酸を分解する効果があります。

乳酸が体内に溜まると疲労感が出てきます。

そこで疲労回復やスタミナ強化のために、

サプリメントとして販売されるケースも増えてきています。


痛風にかからないようにしたい、過去に痛風発作を起こして、

二度とあの激痛を経験したくないと思っているのであれば、

クエン酸の配合されているサプリメントを摂取してみる

のはいかがですか?


クエン酸の配合されているサプリメントは、

ドラッグストアなどでも販売されています。

水と一緒にどこでも手軽に摂取できるので、

手軽に始められる痛風対策のひとつです。


そしてサプリメントのラベルには、

1日の目安になる摂取量が書かれているので、

こちらの用量を守って摂取することをお勧めします。

たくさん一度に摂取しても、

余分なクエン酸はそのまま排出されます。

たくさん摂取すれば、より早く効果が出る

と思っている人も多いようですが、

そういうものでもないので、

過剰摂取には注意してください。