2021年12月24日金曜日

コルヒチンを処方してくれない

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◆ コルヒチン 痛風発作

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コルヒチンというのは、痛風の薬ですが、

痛風に“しか”効かない、という稀有な薬剤です。


たとえば、

ロキソニンやボルタレンなどの痛み止めの薬(消炎鎮痛薬)は、

一般的に、歯痛・頭痛・生理痛(もちろん、痛風発作にも)など

幅広く使用されている、痛み止めです。


なのに、コルヒチンという薬は痛風にしか効かない、

さらに痛風発作にしか、効かない。


さらにさらに細分化されていて、痛風発作が起こりそうな寸前

(痛風の予兆、痛風の前兆)、もしくは

痛風発作が発症した直後に“しか”効かない。


痛風発作が本格的に起こってしまうと、

腫れて激痛が強くなってくると、

もう、手遅れ、というか、いくらコルヒチンを飲んでも

効果はないのです。

変わった薬ですね。


ところで、このコルヒチンは市販なんか、

されていません。

つまり、医師の処方箋が必要な薬、というわけで。


入手するなら、

病院で処方してもらうことになるわけですが、

以前はね。

痛風です、と言って病院に行けば、

どこの病院でも処方してもらえました。


ですが!


これも時代の流れなのか、何なのか。

コルヒチンを処方してくれない病院が

増えているらしいのです!


まあ、効果が絶大な代わりに、

胃腸障害とか副作用もあるキツイ薬ですからね。


コルヒチンの処方は時代遅れだ、

と言い放つ医師の先生もいるようなので、

今後、コルヒチンを処方しない病院が

増えてくるかもしれません。


私も実は、どっちかというと、

コルヒチンを飲まない方に賛成です。


痛風発作のたびに、長年、さんざん

コルヒチンを飲んできた私が言うのも何ですが。


コルヒチンはね。

痛風発作を封じ込める効果がありますが、

うまく痛風発作を免れたからといって、

体内に尿酸結晶が

たくさん溜まっていることに変わりはありません。


痛風発作で患部がウズウズする、とか違和感がある、

ということは、今にも痛風発作が起こりそう・・すなわち、

体内に尿酸結晶がたくさんあるわけです。


その場は、コルヒチンのおかげで痛風発作が起こらなくても、

先送りしているだけで、また、いつかは痛風発作が再発する、

ということです。


今、酷い目に遭うか。

先送りにして、後日、酷い目に遭うか。


どっちも嫌ですけどね。


ところで・・

私が昔、痛風発作のたびに

コルヒチンを飲みまくっていた時代と違って、

これからは、コルヒチンの入手が

困難な時代が来るかもしれません。


でもね。

絶対に、今日は痛風発作が出てもらっては困る!

というときがあると思うのですよ。


たとえば・・・ええと、ええと。

親しい友人の結婚式に出席する、その日の朝、とか。

転職の面接がある、大切な、その日、とか。

予約を入れてある、キャンセル不可の旅行の当日、とか。


コルヒチンが痛風発作を先送りするだけ、と

わかっていても、

今日で痛風が出たら絶対、困る!

何が何でも、今日は 出かけなきゃならない!

・・という日があると思うのです。


さらに痛風発作というのは、困ったもので、

強いストレスと大いに関係があり、強いストレスは

尿酸値を押し上げるのですよ。


ここ一番、というような肝心なとき、大事なときに限って、

発症したりするのですよ、痛風発作は。


そんなとき。

今にも

発症しそうになる痛風発作を封じ込めることができる薬は、

この世の中に「コルヒチン」だけ、です。