痛風サプリメントと言えば、「アンセリン」が有名ですが、
このアンセリン、原材料はマグロやカツオなどの回遊魚なのです。
回遊魚?
ほら、太平洋とか、ああいう大海をぐるぐる回り、泳ぎ続ける魚のことです。
大型魚です。
ところが・・
近年、いろいろ事情が変わってきて、たとえば、クロマグロ。
どんどん数が減ってきて、絶滅寸前なのだとか。
えっ・・アンセリンが絶滅!?
いえ、絶滅寸前なのは、クロマグロの方ね。
なんで絶滅しそうかというと、原因は人間。
つまり、乱獲ですね。
日本人は、昔から寿司のネタなどでマグロは大好物でしたが、
こんなおいしいものが世の中にあるのか・・とばかりに
世界中の人がマグロを食べ始めたのが原因かもしれません。
う~ん・・そんなに食い尽くすまで食べなくてもいいのになあ。
しかも、この、クロマグロ。
大型魚ということもありますが、養殖が非常に困難らしいですね。
つまり、大海を回遊するのと同等の条件で、飼育・養殖が難しい、
というわけで。
だったら、いわゆる稚魚、すなわち未成魚のことですが、
せめてこれだけでも獲らないようにするとか。
キャッチ&リリースじゃないですけど、捕まえても逃がすとか。
何か方法があるような気もしますが、
日本人だけがルールを守っても、ルールを丸で守らない国も
ありますからねえ。
密漁とか、バンバンされてしまいそうです。
さて、その年々、資源量が減りつつあるクロマグロですが、
なんで、このクロマグロが痛風と関係あるのか?
クロマグロって・・・もしかして、痛風になるの!?
いえいえ、そんなバカな。
マグロやカツオなどの大型の回遊魚は、なんで泳ぎ続けても疲れないのか?
そのことを研究した人がいて、疲労回復物質があるのではないか、
マグロの筋肉の中に含まれているのではないか、
と長年、研究データを積み重ねてきたのです。
そうこうしているうちに、マグロの筋肉に含まれるアミノ酸が
実は、尿酸値を下げる効果も見込めるのではないか、
という研究成果を得たのです。
人間の場合、体内の分解力というか、
「プリン体---尿酸」にまでしか分解できませんが、
マグロの場合、
「プリン体---尿酸---アミノ酸」にまでも分解できるのです。
人間の方が高等動物のハズですのに、なんか皮肉な話ですね。
で、この高い分解能力を誇るマグロの筋肉に含まれるアミノ酸を
人間が摂り入れることによって、尿酸値が高めで悩んでいる人に
効果が期待できるのではないか、と。
その研究によって、マグロの筋肉から抽出したアミノ酸を精製して
飲みやすくサプリメントにしたものが「アンセリン」なのです。
アンセリンは、いわば健康補助食品で
薬剤のような劇的に尿酸値を下げる効果は見込めないかもしれませんが、
実際に尿酸値が下がったという報告もありますで、
試してみる価値はあると思うのです。
それにしても・・
クロマグロが絶滅してしまったら、アンセリンも発売中止になるのでしょうかね?
あ、マグロじゃなくても、カツオもあるから大丈夫かも。