痛風とストレッチ (柔軟体操) が何の関係があるのか、
と思うかもしれませんが。
まあ、短い話ですので、よかったら聞いてください。
関節というのは、腱と腱と接合されています。
で、ストレッチというのは、この腱を伸ばすのです。
それで、ですね。
痛風体質の人、というのは、この関節や腱に
いわゆる“ゴミ”のようなものがたまりやすいのです。
まあ、尿酸結晶とか。
そういうものです。
で、特に腰や下肢のストレッチをすることにより、
股関節などが柔らかくなり、それにより、
血流が良くなるのです。
血流が良くなるというのは、
血液やリンパ液の流れが良くなる、
ということです。
ところが。
今まで、ストレッチなんか、
しなかった人、したことのない人が
突然、ストレッチのような柔軟体操を始めるとしますね。
すると、ストレッチをはじめて・・
最初の3か月以内に、
体のどこが痛くなる場合が多いようなのです。
膝、とか。
腰、とか。
で・・。
ああ、これはダメだ。
体に良くないんだ。
で、ストレッチをやめてしまう人が多いらしいです。
自分には合わないだ、と。
体なんか、柔らかくなっても、しょうがない、と。
ちがうのですよ。
そうじゃないんです。
たとえば・・綺麗な川がある、とします。
一見、表面上は綺麗に見えますが、実は川底には
ゴミや、いろんなものがいっぱい沈んでいます。
それを川に入って、じゃぶじゃぶと歩いてみましょう。
どうなります?
川の水はかきまぜられて・・そう。
シャッフルされたみたいになって、濁りはじめます。
つまり、沈んでいたゴミが浮かび上がって、
綺麗に思えた上澄みの水と混ざってしまうのです。
今まで、そんなことはしたことがなかったのに、
急にストレッチを始めると、ちょうどそんな感じになります。
体が柔らかくなるのはいいのですが、
血液やリンパの流れが良くなり、血流が改善されます。
で・・体の関節や腱に沈着していた“ゴミ”のようなものが、
シャッフルされてしまうのです。
混濁した“ゴミ”は、血液にのって、
内臓へと入ります。
で、それを綺麗にする係は、肝臓や腎臓。
いわゆる “肝腎 (旧字体、現在は肝心)” な内臓が、
これらを掃除します。
カナメとなる内臓がフル回転する反作用で、
体が「だるくなったり」するのです。
この「体がだるい」現象を体験して、
ああ、ストレッチは体に良くないや、もうやめてしまおう。
と、止めてしまう人がとても多いそうです。
確かに、短期的には「体がだるくなったり」
「体のどこか
(膝、腰など。人によって、さまざま) が痛くなったり」
するかもしれません。
ですが、5年後、10年後のことを考えてみましょう。
血流が改善されれば、手足などの末端にも
血が巡りやすくなります。
尿酸結晶は体内の関節の、比較的
冷たい箇所に沈着しやすいので、
手足の冷えは望ましくありません。
毎日、ストレッチをする、などというのは、
めんどうくさいと思うかもしれませんが、
10年後の自分のため、できることから始めてみる、
というのは いかがでしょうか。