痛風における、痛風結節とは、
どんなものなのでしょうか。
通常、尿酸が結晶化して、尿酸結晶して関節などに
沈着していくのですが・・
尿酸値が高い状態のまま長期間(5年~10年程度)経過すると、
関節だけでなく、皮膚の下にも沈着してしまう状態のことです。
これは個人差があって、誰もができるわけではないようです。
痛風結節ができる箇所としては、
「耳たぶ」が有名です。
ですが、「耳たぶ」だけでなく、
「膝」「ひじ」「足の甲」「手指の関節」
「足の関節」などにもできます。
こ、これって・・
そうです。
そのまま、痛風発作が起こりやすい箇所と、
ほぼ同じですね。
「耳たぶ」に痛風発作が起る、というのは
聞いたことがありませんが。
共通するのは、比較的、内臓から遠い位置にある、
体温の低めの箇所です。
ほら、熱い湯のみを持ってしまったときとか、
慌てて、耳たぶを触ったりするでしょう?
あれは、耳たぶはいつも冷たいからですね。
冷たい箇所に尿酸結晶は、たまりガチなので、
たとえ、わずかでも平常体温は高めの方が望ましいのです。
痛風に限らず、免疫力も体温が高いと上がりますからね。
で。
この痛風結節というのは、痛風発作と違って、
激痛や腫れはありません。
ですので、できてきても
気が付かない人もいるくらいです。
大きくなってくれば、いくらなんでも
わかるでしょうけどね。
でもね。
痛風結節の怖いところは、やはり、だんだん
大きくなっていくことです。
ときには、皮膚を突き破ってしまうことも
あるらしいです。
ひどくなってくると、皮膚の外側へ突き出るばかりでなく、
内部、すなわち、骨や関節を浸食してきます。
つまり・・関節が破壊されたり、変形したりすることも
あるようです。
それから、内臓、特に腎臓への影響も心配です。
腎機能が低下する可能性もあります。
で、この痛風結節。
いったん、できてしまうと、もう絶望的かといえば、
そうでもなく。
これは、すなわち、体内の尿酸結晶と同じですから、
「尿酸値 6.0mg/dl以下」になると、少しずつ、
血中に溶けていきます。
小さくなっていきます。
ですが、「尿酸値 6.0mg/dl以下」になった翌日に、
綺麗さっぱり消えてしまうワケもなく、
長い年月をかけてデキてきたものですから、
やはり、溶けて小さくなるのも、
それなりの時間がかかります。
結局、肝心なのは「尿酸値」を高くならないようにする、
ということになってきます。
なかなか、難しいですけどね・・