2024年9月5日木曜日

痛風発作かもしれない・・そんなとき、どうする?

 痛風歴の長い人 (私のような) が、ある日、突然、

何の前ぶれもなしに、体のどこか (特に関節) が痛くなったら。

まず、痛風発作を疑います。

っていうか、これといって、

心当たり (歩き過ぎたとか、コケたとか) がないなら、

痛風の可能性が高いです。


ですが、痛風初期症状だったり、

あまり痛風が出たことのない人の場合。

これは、なんなのか?

足が突然、腫れあがってきて、時間が経つごとに

痛みが増してくる。

そして、それが親指の関節の付け根なら、

そして、それが・・もしかして、左足ならば。

それは十中八九、痛風発作です。


さて、こんなとき、どうしたらいいのか?

どうすべきなのか?


困ったことに、お医者に行こうにも

痛風発作は

「夜」や「明け方」に発症することが多いのです。

病院は閉まっている時間です。


救急車ですか?

いやあ・・考えたこともないですが・・・


さて、こんなとき。

何度も痛風発作が発症している人ならば、

お医者から「コルヒチン」という薬を

もらっていると思います。

それを飲むと・・あら、不思議。

あの強烈な激痛の痛風発作を発症させずに封じこんでしまう、

威力抜群の薬なのです。


私は、この30年近く、痛風発作のたびに

さんざん、このコルヒチンを飲んできましたが・・・

個人的には、この薬は おススメできません。


っていうか、時代は変わって、今では

この薬剤を処方しない病院も多いようなことを

聞いたことがあります。

(副作用がキツイので)


そりゃあ、その場は、

痛風発作が発症せずに済んで助かるでしょう。

でも、痛風発作のたびに、

起こりそうになるたびに、この薬で発作を抑え込んでしまうと

どうなるのか?

毎回、毎回、乗り切れるのか?

そうではありません。

たまりに溜まった尿酸結晶は・・いつかは、大爆発するのです。


痛風発作とは、苦痛の代名詞でもありますが、

その腫れと発熱で、

体内に蓄積した尿酸結晶を溶かす働きがあるのです。

この発作を起こさせない、ということは

本人としては、痛みと苦痛を免れ、とても助かる、

素晴らしいことなのですが、

尿酸結晶は溶ける機会を失い、体内に沈着を続けていきます。


尿酸結晶とは、いったん溜まると、

永遠に体内に、たまりっぱなしなのでしょうか。


そうでもありません。

「尿酸値 6.0mg/dl以下」の状態が

長く (数年レベルで) 続くと、

体内の尿酸が溶けだすことが知られています。

でも、そうじゃない人は、

「尿酸値 6.0mg/dl以下」に中々できない人には、

痛風発作だけがチャンスなのです。


痛くて、辛くて、歩けなくて、泣きそうになりますが、

ここは自業自得。

普段の生活習慣を反省して、見直す機会と割り切って、

激痛に耐えましょう。

とは、いっても、

この痛風発作の激痛はハンパじゃありません。


なにか、対策は?

痛風発作のときの、対策のようなものは、ないの?


まず、血行を良くしない。

血流を良くしない、ことです。

えっ?

血行、血流を良くすることは

健康の秘訣なのでは?

たしかにそうですが、それは通常のときの話。


痛風発作の患部では、

関節に沈着した尿酸結晶が剥がれたとき、

それを異物と認めた白血球が攻撃するのです。

そのとき、その攻撃のとき、痛風の痛みの元ともいえる、

物質ができるのです。


つまり・・白血球は血液に乗って運ばれますから、

血液がなるべく、痛い関節、患部に行かないように

する方が、痛み的にはラクです。

具体的には、立っていたり、座っていたりしていると、

血液は「下」へ「下」へと行きます。


ですので、寝ている方が良いです。

それも、できたら、痛い方の足の下に座布団でも敷いて、

足を高くすること。

できれば、心臓の位置よりも高くすること。

これは、少しでも血液の流れを痛い足に行かせないように

するためです。


それから、水分、水を多く飲むこと。

足が痛くて、トレイにも行きにくい状態ではありますが、

尿酸は (大半が) 尿と一緒に排泄されるので、

なるべく、多くの尿を排泄した方がいいです。


そして、患部を冷やす。

氷でも、保冷剤でもいいですから。


温めるのが良いのか、冷やすのが良いのか、

迷うかもしれませんが、正解は「冷やすこと」です。

前述のように、温めると血行が良くなってしまい、

さらに激痛が悪化します。

同様の理由から、「お風呂」も血流が良くなりますので、

痛風発作時は、やめた方が良いです。


それから、患部のマッサージとかは、

してはいけません。

痛みが緩和されることなどないからです。

私は発作時に、揉んだことは一度もないので、

どんな羽目に陥るのか、経験はないのですが、

むしろ、酷くなるのかもしれません。

筋肉痛などとは、痛みの性質が違うのです。


それから、絶対にダメなのは、

ビールなどのアルコール飲料。

それらは、尿酸値を上げる働きがあるので、

さらに痛風が悪化します。

飲みたくても、せめて、

痛みと腫れが治まるまでは我慢してください。

ビールを飲めば、痛みが忘れられる・・とかいうことは

ありませんので。


あと、「痛み止め」ですね。

どうしても我慢できないとき (痛みが強すぎて眠れないレベル)、

私は「ロキソニン60mg」を飲みます。

(ロキソプロフェンは、ロキソニンのジェネリック)


結構、キツイ薬のように思うので、

「我慢できない痛み」→「なんとか我慢できる痛み」

になったら、(私の場合は) 服用は止めます。

長期での服用は、あまり したくないので。

薬に関しては、お医者の処方に従った方が無難です。


翌日は、可能ならば、

お仕事は 休んでください。

っていうか、たいていは 歩けないと思います。

ピークは、最初の1日~3日目くらいだろうし。


でもね。

本当は。

松葉づえをついてでも、痛み止めを飲んででも、

歩いて、血行を良くした方が「本当は」早く治るのです。

尿酸結晶が、腫れによる発熱で、

それだけ早く溶けますからね。


でも。

それを実行すると、苦痛の大きさもハンパじゃないので、

お勧めは できません。


そのことをわかっていても、知っていても、

私は安静にする方を取ります。