痛風の人にとっては、マラソンは
望ましくない運動です・・・って、
アレはダメ、コレは するなって、これ以上、
私から何を取り上げるつもりですか?
痛風のために、人生の限りある時間の中で、
どんどん選択肢を狭くされているようで
気が滅入ってきそうですね。
・・・なんていうと、
マラソン大好きな人間のように聞こえますが、
実は今の私には、とうてい
マラソンする体力なんか、ないです。
っていうか、たぶん、
近所のコンビニまでも走れません。
マラソンというのは、通常、
42.195キロメートルを走りきる
陸上競技のことを差しますが、一般的には
ある程度の長距離を走ることを狭義の意味で、
マラソンと呼んだりもします。
で、これの何が駄目なのか?
マラソンとか、ジョギングって
健康に良いイメージがあるでしょう?
体に良いのでは ないの?
痛風体質の人
(生まれつき、体内で尿酸を作り過ぎる体質、
もしくは 尿酸を体外に排泄するチカラの弱い体質の人)
にとっては、激しい運動は
さらなる尿酸を大量に作り出すことになるので、
あまり芳しくないと考えられています。
ウォーキングなどの、ゆっくりとした有酸素運動が良い
と言われているのですが・・
でもね。
マラソンでも しようと思うような屈強な人が、
ウォーキングのような
ヌルイ 運動ともいえないような運動をして
喜ぶと思いますか?
まったく、もう・・
あれをするな。これをするな、ばかりです。
たしかに足へのダメージはありますね。
これは長距離走に限らず、登山とかでも同じですが、
足首、アキレス腱、くるぶし、足の親指の付け根の関節・・
これらは体重がかかる箇所であり、
同時に痛風発作の起こりやすい箇所でもあるのです。
普段以上の長い距離を歩いて足を酷使した、
その明朝に痛風発作が出る、
というのも聞いたことがあります・・っていうか、
私もそういう苦い経験があります。
ちょっと、たくさん歩いたくらいで頑張れよ、私の足。
と、叫びたくなります。
もちろん、たくさん歩いたり走ったりしても、
体内の関節に尿酸が結晶化して沈着していなかったら、
いくら痛風体質の人でも痛風発作が発症したりはしません。
体内に たまっているモノがあるから、
足の酷使が刺激となり、
結果として痛風発作が出たりするんです。
私は選手じゃありませんでしたが、
昔から走るのが好きだったので、
毎日のように走っていました。
でも、これは、どうやら痛風発作の対策としては、
あまり良くなかったようで。
前述の足の酷使、ダメージというのもありますが、
激しい運動による発汗で、脱水症状になりやすい、
ということ。
もちろん、走行中にも水分補給とかするのが、
今の世の中ではセオリーかも
しれませんが、私は昭和の人間ですので、
走っている間は水を飲んだりしませんでした。
ペットボトルに水をいれて、腰にでもぶら下げて走るのが
体のためには良い方法なのかもしれませんね。
発汗がなぜ駄目なのかというと、いえ、
ダメなことはないのですが・・
発汗により、血中濃度が高くなり、
どの程度なのかは わかりませんが、
尿酸値が上がると考えられます。
それから、痛風体質の人は、なるべく
体外に尿酸を排泄したいのですが、
尿酸は汗からは、ほとんど排泄されないということです。
大半が尿に溶けて、尿と一緒に排泄されます。
(便からも少し排泄されますが)
ですので、発汗はいいのですが、
充分な水分補給をしないと、トイレの回数が減ったりすると、
必然的に尿酸を排泄する回数も減ります。
よって、体内に尿酸が増えて、尿酸値が上がってしまう、
ということ。
それと、まあ、ジョギングもそうですが、
マラソンなど“走ること”は健康に良い、
体に良いと考えられていますが、
走り終わった後、どうしていますか?
つまり、何を飲んでいますか?
一番、おいしいのは、
走り終わった後のビール・・という人も
結構、多いのではないでしょうか。
気持ちは、ものすご~く、よくわかるのですが、
これは肝臓にとって最悪の飲み方なので、
可能ならば、止めた方がカラダのためには良いです。
人生の楽しみのコレまでも、取ってしまうのか!?
・・と いわれてしまえば、もう何も言えないのですが。