2023年7月25日火曜日

痛風 歩くと悪化

生活習慣病の予防、そして改善に“歩く”ことが、

良い影響をもたらす、と言われていますが、

痛風改善にも効果的です。


歩くということは、ゆったりとした有酸素運動ですからね。

体力的にキツイ無酸素運動と違って、

ほとんど尿酸値を上げてしまうこともありません。


そして、体の中に筋肉量では、もっとも多いといってもいいのが

太腿の筋肉です。

習慣として歩くことは、ふともも や ふくらはぎ 

の筋肉が自然についてきます。


体の筋肉の量は、悲しいことに年々、落ちてきます。

私も昔は、筋肉隆々だったのに、今となっては、

誰もそのことを信じちゃくれません。

ホラ吹きだと思われています。


で、年齢を重ねるにつれて、少しは意識しないと

筋肉は落ちていく一方だ、ということ。

筋肉がないとなぜ望ましくないのかというと、

代謝に関係してくるのです。

つまり・・

筋肉は熱量を消費しますから、筋肉が少ないと

一日に使うカロリーが少ない。


そのわりには、食事量というのは、

そんなに減りませんので、結局、

あまったエネルギーは体の内部に蓄えられます。

つまり、肥満・・内臓脂肪。

これが良くない。


内臓脂肪は、あんまりありがたくないホルモンのような物質を

分泌するので、それが原因で

尿酸値が上昇することがわかっています。

まあ、逆に言えば、太っている人が肥満を解消して、

内臓脂肪を減らすことに成功すれば、尿酸値は下がる、

ということです。


で・・歩きましょう、となるのですが。


ところで、注意点というか、ちょっと気になることがあります。


それは、痛風発作が発症して、そして時期が過ぎて、

痛みや腫れが治まった頃のことです。


痛風発作の最中は痛くて歩けないので(足の場合)、

ああ、歩けるようになったら、どんなにいいだろう、なんて

思ったりします。

そして、こんな痛い目には、もう遭いたくないので、

なんとか痛風体質を改善しよう、と固く決心したりします。

目がメラメラと燃えている頃です。


ところが。

足の痛みが治まって、せっせと歩き出すと、数日後には、

せっかく治まって終息したハズの痛風発作が

再発することがあるのです。


どうして?

なんで?

もう、痛風発作は治まったハズでしょ!?


これは、長らくマトモに歩いていなかった足が、急に歩き出して

足への刺激もありますが、足の血行が良くなって

“熱” を持ったということです。


ねつ?


なんのこと?


筋肉には、たくさんの毛細血管が流れているので、

脚の場合ですと、歩くことによって

多くの血液の巡りが良くなるということです。

血液は、あたたかいので、筋肉もあたたまります。

冷えていた体内の関節もあたたまり、結晶化した尿酸が

まだ残っている場合は、痛風発作が再発したりするんです。


じゃあ「もう、歩くな」ってこと?

歩くと、痛風発作が再発するってこと?


再発するかどうかは、個々の状態により違うので、

なんともいえませんが、再発リスクがあるとしても、

『歩いたほうが良い』です。


痛風発作は誰でも嫌ですが、それを心配して歩かなくなって

筋肉や関節を冷やすより、歩くことによって

温めたほうがいいです。


もし、それによって、痛風発作が再発してしまったら、

まだ大掃除(関節にたまった尿酸結晶の)が残っていたんだ、

ということです。


この時期に再発する、ということは、

体内に尿酸結晶が残っている、ということなので、

遠かれ遅かれ、再発することは間違いないです。


体が痛風発作の腫れと痛みをともなう発熱で、

関節にたまった尿酸結晶を溶かそうとするなら、それが

カラダにとって必要だからなのでしょう。


痛いのは、もうコリゴリですが、

尿酸結晶をためたままにしているより良い、と考えて、

やっぱり、歩いたほうが良いです。


もっとも、一番大切なのは、

食生活とか、もろもろのことに気をつけて、

尿酸値が上がらないように、そして

体内に尿酸結晶をためないようにすることなのですけどね。


痛風 ビール プリン体カット

 痛風になりやすい体質の人、つまり痛風体質の人が

「ビールを飲んでもいいのか、良くないか?」


あるいは、

「プリン体ゼロのビール、もしくは プリン体オフのビール。

さらにいうと、

プリン体カットのビールなら、飲んでも良いのか、どうか?」


で。

正解は・・・

そんなもの、ありません。


飲むか、飲まないか、自分で決めればいいだけのことです。


んなことは、わかってるよ!

飲んでも痛風発作が出ないかどうか、聞いてるんだろ!?


プリン体がカットであろうが、オフであろうが、

ゼロであろうが、あまり関係ありません。

そりゃ、プリン体が少ないほうが尿酸の原料が少ないので、

多いよりはマシですけど、気にするほど関連はありません。


尿酸は代謝のときにできる、細胞が核を吐き出すときにできる

いわば「老廃物」です。

その、老廃物である尿酸が体内で生成されるのが

80パーセント。

ビールを含む、食事から生成される尿酸が20パーセントです。

つまり、体内で生産される尿酸が大半を占める、ということ。


なんで、ビールを飲めば尿酸値が上がるのかというと、

ビールに限らずですが、アルコール飲料が体内に入ってくると、

肝臓がアルコールの分解を始めます。

そのとき、大量の尿酸が作り出されるのです。

つまり、ビールを飲めば飲むほど、尿酸が血液中に溢れる、

ということです。


ついでにいうと、ビールには利尿作用があって、

体内が水分不足になりますので、

血液中の尿酸濃度が高まってしまい、

さらに尿酸値が上がります。


ですので。

尿酸値を上げたくなければ、ビールは

キッパリやめるのがいいです。


ですが!

人間はロボットじゃありません。


体に良いことは全て実践して、体に悪いことは全て止める!


・・・そんな人、いますか?

(いや、捜せば いるかもしれませんが・・)


特に夏場。

仕事が終わった後の一杯。

これが人生の楽しみのひとつ!


・・・そんなふうに考えている人に、ビールをやめましょう、

とか言えますか?


ですが、ビールを飲んだために

痛風発作が頻発するような事態は、

なるべく避けたいものです。


そこで、落としどころとなってくるのですが・・

「飲む本数(量)を減らす」

「飲まない日(休肝日)を作る」

・・などに落ち着いてきます。


人生、長く生きて、長く楽しむためには、

浴びるように飲むような飲み方はやめて、

細く長く・・飲み続ける、というほうが(体のためには)

良いように思います。


ところで、プリン体オフのビールって、おいしいのですか?

私は一度も飲んだことがないので、よくわからないのですが・・

最近のことですから、ある程度は

おいしく作ってあるのでしょうけど、

どうなんでしょうねえ?


カフェイン抜きのコーヒーとか、

ニコチン抜きのタバコのようなもので、

そんなもの、おいしいようには思えないのですが・・・

私なら、飲むなら、普通のビールを飲みますけどね。


で。

まとめると、

ビールは体内で肝臓が分解するときに、

たくさんの尿酸を作り出すので、尿酸値を上げてしまいます。


ビールが尿酸値を上げてしまう原因は、

ビールにプリン体が多く含まれるせい「だけ」ではないので、

プリン体カットのビール(プリン体ゼロのビール)を飲んでも

あまり意味はありません。

プリン体オフのビールなら、

尿酸値が上がらないわけではありません。


でも、痛風のために

大好きなビールを断腸の思いで断酒するよりも、

量や飲む日数を減らしてでも、

人生を楽しむほうが良いような気もします。


どっちにしろ、どうするか決めるのは自分です。


2023年7月3日月曜日

痛風発作 湿布薬

痛風発作の痛みは、

他人には理解不能な強烈な痛みです。


ですが、毎回同じように痛いわけではなく、

微妙に痛みの度合いは違ったりします。

他の人の場合はどうなのかはわかりませんが、

私の場合は、以下のような感じです。


○じっとしていても痛い

○じっとしていたら痛くないが、歩くと痛い

○じっとしていても歩いても痛くないが、腫れている


この「じっとしていても痛い」状態のときは、

痛風発作が発症して数日、痛みの出始めからピークまで。


この「じっとしていたら痛くないが、

歩くと痛い」状態のときは、

いわゆる極期を過ぎて、回復期へ向かう頃。

もう、痛みの山は越えた、という感じ。


この「じっとしていても歩いても痛くないが、

腫れている」状態のときは、

回復期、つまり治りかけのときです。


痛風発作がいったん起こってしまうと、毎日、

症状が変わってきます。

治りかけの頃に無理をすると、再発もありますので、

おとなしくしておいたほうがいいです。

でも、仕事とかあって、なかなか そうもいきませんが。


痛風発作の痛みは、基本的に炎症ですから、

患部は冷やすほうがいいです。

氷や保冷剤でもいいですが、冷湿布とかも効果的です。


ただ、冷湿布の場合は、

経皮吸収型鎮痛消炎剤ってヤツですから、

貼り付けた皮膚から薬効成分が

体内に吸収されることになります。

ですので、薬を飲んでいると、ほぼ同じことになりますので、

いつまでも貼り続けないほうが良いかもしれませんね。

私は、ある程度、痛みが治まったら、

もう貼るのを止めることにしています。


ですが、ただ単に氷などで患部を冷やした場合と比べて、

鎮痛消炎剤の冷湿布の効果は抜群です。

段違いに、腫れや痛みの度合いは違ってきます。


いくら冷湿布が

皮膚から薬効成分が吸収されてしまうといっても、

痛風発作の場合は一年中痛いわけじゃないですから、

本当に痛いときは、冷湿布を貼ってでも

痛みを緩和させたほうが良いように思います。


痛風発作 ロキソニンの効果は抜群

普段、ほとんどクスリは飲まない私ですが、

それには理由があるんです。


理由 → クスリがキライだから。


なんじゃ、そりゃ。

薬の好きな人は、そりゃあ 少ないでしょうよ。


ですが、自分があまり薬好きじゃないからといって、

薬の存在そのものを否定しているわけでもなく、

特に痛風発作の激痛のときに、

痛み止めの薬がなければ、全く歩けないこともあります。


私が痛風発作で苦しんでいるときの飲むのは、

ロキソニン錠(60mg)。

ボルタレンなどと同様、非ステロイド抗炎症薬です。

ついでにいうと、ロキソニン錠には

「ロキソプロフェン錠(60mg)」という後発薬(ジェネリック)

が存在しますが、内容は同じものだそうです。

(正確には、主成分が同じですが、混ぜている副成分が多少違う)


で・・

この薬がおススメだから飲んでいるわけでもなく、

近所の病院がコレを飲みなさい、と処方してくださるので、

何も考えずに、ずっとこればかり飲んでいます。


こればかり、なんて書き方をすると、

この薬を飲みまくっているイメージがありますが、

いえいえ、よっぽどの痛みじゃないと飲まないです。

限界を超えるまでは痛みは我慢します。


でも、たくさん歩かなきゃならない、とか、

重い荷物を持って歩かなきゃならない、

なんて日があるので、そういうときは仕方なく、

この薬を飲むのです。

足が痛くて、とてもじゃないけど歩けませんから。


効果抜群ですよ、この薬。


飲んで、たった15分間くらいで、

あれだけ痛かった痛風発作の痛みが

嘘のように和らいでいきます。


これは、普段、私があまり薬を飲まないので、

たまに飲むと効果倍増ってこと?

いえいえ、そんなことはないでしょう。

この、ロキソニンという薬のチカラなのでしょう。


すごいです・・・が。

これ、逆に大丈夫なの?

と思ってしまいます。


いえ、足が痛いので、足の痛みを抑えようとして

痛み止めの薬を飲んで、その結果、

痛みが大幅に和らいで・・

なんの不満も文句もないのですけどね。


あまりにも効きすぎて、逆に心配になってしまいます。


本当は神経が少し麻痺する成分が入っていて、

痛いことには何らかわりがなくて、

ただ痛みを感じなくなっているだけじゃないのか、

って思ったりして。

まあ、いやなら、飲まなきゃいいだけなんですけどね。


でも、あまりにも効果抜群すぎて、

ちょっと気になったもので。


というわけで、ロキソニンの効果は強力です。


お風呂上り だるい 疲れる

もしかしたら、誰でもそうなのかもしれませんが、

私は(仕事などで)強いストレスを受けると、

体の調子が悪くなるときがあります。

体質的に、ストレスに弱いのかも。


ストレスというのは、現代社会に切っても切れない存在ですが、

もちろん、痛風にも悪影響。

まだ全てを解明されたわけでもない、

痛風になる要因の一つと考えられているくらいです。


で。

強いストレスを受けると、具体的にどうなるのか。

どういう症状か?


私の場合、お風呂上りに、とても疲れる・・

というか、だるい感じ。

しんどい、というか。


朝は元気で、昼間も元気なのですが、

夕方も夜も元気なのですが、

風呂に入ると、お風呂をあがってから(入っている間は平気)

30分後くらいから、だんだんと体がだるく感じるのです。

なんとなく、気分が悪い。

でも、吐きそう・・って感じじゃない。


眠ると、治ります。

夜中に苦しくて目が覚めたりすることはありません。

朝になったら、すっかり元気になっています。


あれれ?

いったい、あれは何だったんだろう。


毎日、そうなるわけではなく、

全然なんともない日もあります。

っていうか、なんともない日の方が多いですが。


でも、ときどきなるのです。

お風呂上りが気分悪い、疲れる、だるい・・みたいな。


これは、なんなのか?

もしかしたら、何か、大きな病気の兆候?


・・というわけで、心配なので、

長年、体を診てもらっている鍼灸(しんきゅう)院の先生に

相談してみました。


すると、以下のような診断でした。


人間は、交感神経と副交感神経が

交互に優位になるようになっている。

交感神経とは、活動的。

副交感神経は、どちらかというと、休養。


人間は昼間は交感神経が優位になっていて、

夜になってくると休むので、

副交感神経が優位になるのが通常の状態。


ところが。

強いストレスや重篤な心配事があったりすると、

夜になっても、副交感神経が優位にならずに、

交感神経が優位になったりすることがある。


いわば、自律神経のバランスが少し崩れている、

ってところでしょうか。


大丈夫、それほど心配することはない、と思いますが、

どうしても心配だったら、病院に行って

診察してもらってきてはどうですか?


・・・てな、ことでした。


う~ん・・病院ですか。

病院ねえ。


私の場合、痛風なので尿酸値が高く、おまけに血圧も少し高め。

病院に行ったら、即、検査しましょうってなりますからね。

検査、検査、検査・・

ああっ、あなた、尿酸値高いですよ、痛風ですよ、

薬飲まなきゃ、ああっ!? 

血圧も高いじゃありませんか、ダメじゃないですか、

今までナニをシテいたんですか、

クスリ飲まなきゃ・・あ、そうそう。

クスリ増えましたから、胃薬も出しておきましょうね。

キチンと飲むのですよ? 

なくなったら、また来院してください。

クスリ、出しますから。

バンバン出しますから。じゃんじゃん、飲めよ、

おい、こら、聞いてるのか、おまえ。


・・・・ってことになるでしょうね。

あっというまに、食卓には 薬が山のように。

マチガイなく。


しかし、なんで、病院ってところは、あんなに

クスリばかり出すんでしょうね?

東洋医学とか、免疫力とか、自然治癒力とかは無視ですか?

って、そりゃあ、病院は、検査と薬が商売ですから。

まあ、しょうがないのかも。


話が それました。


で。

結局は、病院には行かず、様子をみることに。


副交感神経を優位にする薬は、今の現代医学では皆無で、

唯一といっていい方法が、鍼灸治療だそうです。


ふ~ん・・・そうですか。


でも、強いストレスの件ですが、

自分でも思い当たる節はあるんです。

さいきん、仕事とかでもいろいろあって

(まあ、誰だって、色々あるでしょうが)

ちょっと参っていたしね。


なるべくストレスをためないで、

発散することに注力しようかと思います。

こんなにストレスが多いから、

痛風になったりするのかもしれませんね。