「落とし穴」というものは、普通、
外見上は見えないようになっています。
穴があいているのが見えれば、誰も落ちたりしませんからね。
さて、痛風に良い食事というものがあります。
「痛風に良い食事」という言い方に語弊があるように思うのは、
痛風に良い、というと「痛風が改善する食事」というふうに
聞こえるからです。
あるモノを食べたら、テキメンに痛風が治癒した。
そんな魔法使いのような食事はありません。
一般に、痛風に良い食事というのは、
プリン体の含有量の少ない食品のことを指しています。
低プリン体の食事、というやつですね。
そして、プリン体の少ない食品は、たいてい低カロリー。
これって、ヘルシーですね。
つまり、健康に良い食品ということになります。
具体的にいうと、低プリン体の食事とは、
どういうものでしょうか。
海藻や野菜などのアルカリ性食品、
豆腐などの大豆製品、牛乳、卵、穀類など。
あと、キノコとかコンニャクとか。
ああ、水くさいものばっかり。
味気ないものばっかり。
だいたいね。
おいしいものは、高カロリー高プリン体と考えると
ほぼ間違いないです。
じゃあ、痛風なら、おいしくないものばかりを食べろってこと?
まあ、そういうわけではないでしょうが・・
だから、痛風に良い食事(食品でなく)というと、
いかに低プリン体の素材を使っておいしく調理するか、
ということになってきます。
で、腐心して、低プリン体・低カロリーのお料理を作って
おいしくいただくわけですが・・
ここまでは、いいんです。
ここで、その低プリン体・低カロリーのお食事を
「食べ過ぎ」てしまうと、何もかも水の泡となります。
いくら低プリン体でも、たくさん食べたら、
高プリン体と同じくらい、あるいはそれ以上、
摂取しているのと同じことになってしまうからです。
じゃあ、ほとんどプリン体のない、それでいて
栄養価の高い優良食品。
たとえば、豆腐。
これを毎日、お腹いっぱい食べるとすると・・
豆腐ですら、尿酸値は上がってしまうのです。
というか、これは豆腐のせいではなく、
食べ過ぎによる肥満、そして内臓脂肪の増加が要因となる
尿酸値上昇なのですけどね。
ですので、それほど、低プリン体の食品、というのは
気にしなくても良いと思います。
頭の片隅に入れておく程度で。
むしろ、それよりも食事の総量を気をつける。
つまり、「食べ過ぎに気をつける」ということが
一番大切だと思います。
そして、たぶん、それが一番、難しいんですよ。
困ったことに。