「生きること」=「食べること」であって、
食べることは非常に重要なことです。
ほら、仕事がない、収入が無い状態のことを
「食べていけない」といったりするでしょう?
「食べること」は自分の生存と直結しているのです。
腹十分目、という言葉はないかもしれませんが、
腹十分目は「満腹」です。
腹十二分目は「食べ過ぎ」です。
それに比べて「腹八分目」とは、
もうちょっと、食べられるんだけどなあ、
食べたいんだけどなあ・・・
まあ、やめておくか。
これが腹八分目です。
え?
そんなこと、わかっているって?
ああ、なるほど。
痛風ってのは足が痛いものなのに
(足だけ、とは限りませんが)
なんで、お腹が、食欲が、腹八分目とかが
「痛風と」関係あるのか、と。
そういうことですね?
腹八分目とは、一言でいうと、
「食べ過ぎるな」ということです。
食べ過ぎると痛風発作が出るとは限りませんが、
食べ過ぎる・・ということは、
食品が大量に体の中に入ってくる、ということ。
食べたモノは食道を通って、まず、胃へ入ってきます。
で・・いろいろあって(はしょります)
肝臓で分解されたときに尿酸が作られます。
食べる量が少なければ、分解される量も少ないので、
作られる尿酸も少なめ、です。
反対に、食べる量が多ければ、分解される量も多いので、
作られる尿酸も多いです。
あとは、もう・・電車道のようなものです。
作られる尿酸が多すぎると、血液中の尿酸濃度が高くなり、
すなわち、尿酸値が高くなりすぎてしまい、
血液中に溶けきれなくなった尿酸が結晶化してしまい、
関節など、体のあちこちに沈着するようになってきて、
年月を経て、痛風発作が発症する、という
お決まりのコースになります。
痛風発作が出ると、楽しくないじゃないですか。
痛いのも歩けなくなるのも、嬉しくないじゃないですか。
だから、食べ過ぎに注意しましょう、ってわけです。
腹八分目を心がけましょう、ってことです。
でも、この「腹八分目」というのが
いかに難しいかは、周知の通りです。
つまり・・
冒頭の「食べるということは、生きること」である以上、
人間の体は生き延びるために
「食べられるときに、できるだけ、食べておこう。
体に(脂肪というカタチでエネルギーを)蓄えておこう」
・・というふうにできているのです。
人類の長い飢餓時代の名残ですね。
飽食の時代の今となっては、
邪魔なだけの体のシステムですが。
まあ、強い意志をもって望むしかないかも、ですね。