痛風には運動療法が効果的とされていますが、
これは、まあ、痛風だけに限らず、
生活習慣病全般に言えることです。
「生活習慣病」と一くくりにしてしまうと、
まるで“生活習慣がデタラメ”な人ばかりがなる病気のように
聞こえてしまいますが、実情は
遺伝などの要素も大きかったりします。
そして、これも痛風のみならず、
生活習慣病全般に言えることです。
さて、長年、痛風で苦しんでいる私ですが、
去年の年初から、一念発起・・というほどでもないですが、
なんとか痛風を改善してやろう、と思い、
ほぼ毎日のようにウォーキングを実践してきました。
ウォーキングと言えば聞こえがいいですが、
何のことはない、ただ「歩く」だけです。
なんで、ウォーキングなのか。
数ある運動の中で、なぜウォーキングなのか。
これは激しい運動、特に
息を止めて行う短距離走のような無酸素運動、つまり
強度の強い運動は、かえって尿酸が増えて、
尿酸値を上げてしまうそうです。
よって、運動強度のゆるい、いわゆる有酸素運動が
痛風には望ましい、とされています。
でもね。
実際、一年以上にわたって
ウオーキングを継続してみた感想ですが。
こんなヌルイ運動をいくら続けても、体重は落ちないです。
教科書通りの、推奨されている運動は
たしかに尿酸は増えないかもしれませんが、
体重も落ちません。
体重を落とさないと、なぜ良くないのか。
それは内臓脂肪と大いに関連があり、
内臓脂肪があることによって、
あまり望ましくないホルモンのようなものが
分泌されて、尿酸値があがるから、と考えられています。
そのためには、やはり体重を落とさないと。
体重を落とすのには、食事量を落とすか、
運動するか、のどちらか。
あるいは、その両方。
食事量を落とすのは、難しいですよ。
そりゃ、短期的にはデキますよ。
数ヶ月とか。
でも、食べるという行為が生存に直結している以上、
節食というのは中々難しいです。
世の中に、ダイエット教材が溢れているのも、
それだけ減量という行為が困難だから。
私は、この痛風改善に推奨、とされているウォーキングのような
ユルイ運動を一年以上続けてみましたが、
体重を落とすためには、もっと強度の強い運動をしたほうが
良いのではないか、と考え始めています。
そりゃ、短期的には尿酸は増えるかもしれません。
でも、それなら、太って内臓脂肪を蓄えているほうが
痛風的には良いのか。
ある程度の体重を落とし、内臓脂肪を減らすまでは
食事と運動との両輪で実践していったほうが
良いような気もするのです。
この一年以上続けてみたウォーキングの効果は、
正直なところ、さっぱりわかりませんが、
効果がある、といわれているので、効果があったのでしょう。
実感は全くありません。
運動が痛風改善に必要だというのは理解できますし、
納得ですが、今後、私はもう少し強度の強い、
すくなくとも体重が落ちるような運動に切り替えようかと
考えたりもしています。
ただ、歩いているだけでは、退屈ですしね。