サウナは痛風に良いのか、悪いのか・・・といえば、
どちらともいえません。
どうしても、どっちかに決めろ、といわれるのなら、
「サウナは痛風に悪い」という方に一票です。
でも、本当は悪いだなんて、あまり思っちゃいません。
サウナが体に悪いのならば、
あんなに日本全国にサウナがあるわけがありません。
銭湯にだってサウナを併設しているところもあります。
サウナには、疲労回復、ストレス解消、発汗による減量効果、
血流改善、肩こり解消など、さまざまな効果が期待できます。
でも、尿酸値の高い人(痛風や高尿酸血症)の人が
サウナに入っても大丈夫なの?
サウナは、いわば、かなり高温の熱気浴です。
つまり、大量の発汗を伴う、ということ。
まあ、この大量に汗をかく、ということが、
さっぱりして良い気分になるわけですが・・
残念ながらは、汗に含まれる尿酸は(ほぼ)ゼロですので、
いくら汗をかいたところで、尿酸は
汗からはハイセツされません。
尿酸が排泄されるのは、大部分が尿です。
(便からも少し)
ということは、いくら汗をかいても、
尿酸値は下がらない、ということ。
それどころか
大量の発汗により、体内が水分不足になり、
血液中の尿酸濃度が高まってしまい、
逆に尿酸値が上がってしまう、という結果になります。
でもね。
汗による、水分不足が原因なら、水を飲めば良いのでは?
サウナで汗をかいたら、すぐ室外に出て、
ごくごく水を飲んで、またサウナの部屋に入ったら?
それを延々と繰り返したら?
それならいいかもしれないですけど、
そんなことをしている人は、いないでしょう。
あまり見たことがありません。
サウナは汗をかきに来るところ、
みたいなイメージもありますしね。
それから、変な話ですが、
サウナは根性比べみたいな空気があって(ウチの地域だけ?)
他の人よりも一分でも長く、サウナの中で
がんばろう・・・みたいな雰囲気があるのです。
相手より先に自分がサウナ室から出てしまうと、
「負けた」みたいな。
まあ、どうでもいいですけどね、そんなことは。
あと、長期にわたって痛風の人は、
腎機能が少し低下気味で、
高血圧を併発している場合もあるので、
ちょっと注意が必要です。
どんな注意?
本当は、ね。
サウナなどの高温の風呂に入ると、血管が拡張して
血流が増えて、(一時的ですが)血圧が下がるのですよ。
ですから、サウナは高血圧に良い、と考えガチですが、
サウナうんぬん、よりも温度の差がイカンのです。
つまり、寒い部屋から(めちゃくちゃに)暑い部屋へ入る。
暑い部屋にいて、暑いからといって、
冷たい水を浴びたりする。
また、暑い部屋へ入る。
そして、室外(暑くない)へ移動する。
これって、心臓にスゴイ負担がかかるのです。
痛風以前の問題です。
そりゃあ、若い人は問題ないでしょう。
問題は、中高年以降です。
昔ほど、血管に
柔軟性がなくなってきている可能性もありますから、
あえて、無理することはないです。
サウナは入るなら、徐々に体を温度に慣らしてから。
急激な室温、体温の変化は要注意です。
痛風だから・・というのは、
水分補給さえシッカリしていれば、
特に心配はないですが、サウナで根性を見せなくても
他で頑張れよ、と (私←)。