尿酸値を上げる食べ物と下げる食べ物があります。
前者を摂取しすぎると痛風のリスクが高まり、
後者を摂取するよう心がけると
症状を軽減することができる、というわけです。
痛風になる人は、まず食べること、飲むことが好きで
尿酸を増やしやすい食生活を送っている人が
多いような気がします。
そのため、まず尿酸値を上げる食べ物に注意することが
対策の第一のポイントに。
尿酸値を上げる食べ物にはいろいろなものがあります。
よく注意点として指摘されるのが、
一般に健康によいと考えられている食べ物の中に
尿酸値を上げてしまうものがあること。
尿酸値で注意すべきはプリン体の含有量であって、
ビタミンやミネラルといった栄養素とは別なのです。
そのため、あくまでプリン体の含有量に注意したうえで、
食べ物のチェックを行っていく必要があります。
食べ物に含まれるプリン体の含有量をチェックする上で
注意したいのが全体の摂取量の目安です。
含有量は通常100グラム中に
どの程度含まれているかで記されます。
しかし、実際の摂取量は食品によって異なります。
たとえば痛風の元凶扱いされるビールは
100ミリリットル中の含有量は
5~7ミリグラム程度、食品に比べれば
かなり低い数字ですが、摂取量が多くなるため
尿酸値を上げてしまうのです。
逆に100グラム当たりの含有量が多くても、
それほど摂取しない食べ物なら
それほど神経質に考える必要はない
ということになります。
この点を踏まえつつ
尿酸値を上げる食べ物について見ていきましょう。
筆頭は、鶏のレバーとマイワシの干物。
1人前の摂取量はだいたい80グラム程度ですが、
そこにプリン体が約240~250ミリグラム含まれています。
1日のプリン体の標準摂取量は400ミリグラムですから、
かなり多い量といえます。
レバーは豚、牛も鶏ほどではないものの多いので要注意です。
あと、干物に限らず魚類にもプリン体が多いので
気をつけましょう。
肉よりも健康によいといわれているだけに、
まったく摂らないのではなく
栄養バランスとの兼ね合いが大事です。
それから、あまりなじみのない食べ物では
酒蒸しのあん肝。
居酒屋でお酒のつまみとして食べる人もいるはず。
100グラム中の含有量は約400ミリグラム。
これだけで1日分を満たしてしまいます。
もっとも1人前の量は15グラムほどですが、
お酒の勢いに乗って
たくさん食べ過ぎてしまうと大変なことになります。
ただし、ビタミンやミネラルも
痛風対策では必要です。
これらの栄養分が不足すると尿酸の排出が
スムーズに行かなくなってしまい、
体内に溜め込みやすくなってしまうからです。
尿酸値のコントロールは尿酸の生成量を減らしつつ
排出を増やすことが大事です。
しかも体内で作られるプリン体の8割は、
食事以外の要因と言われていますから、
正常に排出できる環境がとても大事なんです。
ですから栄養バランスの取れた食生活も絶対に欠かせません。
プリン体が少ないからといって同じ食材ばかりを食べるなど、
栄養が偏ってしまう食生活にも気をつけましょう。
いまや、プリン体といえば、痛風じゃない人でも
知っているくらい有名になってしまいましたが、
どういう食品にプリン体が多いのか。
知っているだけで、食べるものを選択するのに
役立つかもしれませんね。