尿酸値が高くなるとそれに伴って
痛風の発症率は高まっていきます。
なるべく高くならない段階で
対策を行っていく必要がありますが、
目安となる値が公表されているので
参考にすると良いかと思います。
アメリカで以前行われた研究では、
6.0~6.9mg/dlでは0.6%、7.0~7.9mg/dLでは2.0%、
8.0~8.9mg/dlでは4.1%、9.0~9.9mg/dlでは19.8%、
10.0mg/dl以上では30.5%という値になっています。
基準値となるのは7.0mg/dlですが、この値を超えると
かなり高い可能性で痛風が起こる事が分かります。
10.0mg/dl以上になると相当に
危険なレベルとなる事が分かります。
このように数字を見ておくと危険度の実感が湧くため、
対策を取ろうという気持ちにさせてくれます。
もう一つ知っておくと良いのは、
自分の現在の尿酸値がどのくらいなのか
という事です。
定期的に企業などで行われる健康診断では
結果が後で書類で貰えますが、
この中にも記載がされています。
これまであまり気にしていなかったという方も、
こうした知識を学ぶ事で
健康のために役立てていく事ができるのです。
尿酸値が基準値の7.0mg/dlに近くないか、
超えていないかを確認しておきましょう。
痛風は一度発症してしまうと
その症状が一旦は治っても再発する恐れがあります。
痛風の原因となる尿酸は体の関節部分にある軟骨に
ダメージを与える事で痛風の症状を発生させますが、
症状が一旦改善はされても、
軟骨へのダメージは残ったままなのです。
軟骨を修復するのは現代医学でも難しいとされており、
痛風は最初の発症をなるべく抑えたい病気なのです。
また、これまでに分かっている情報としては、
肉類や砂糖が多く入っているソフトドリンクを
多く摂取していたり、果糖の摂取量が多い方も
痛風になりやすい事が分かっています。
ポイントはバランスの良い適度な食事という事です。
規則正しく、肉や野菜をバランス良く摂る事を意識していれば
健康体に近づく事ができます。何にでも当てはまる事ですが、
バランスが崩れるような過剰な摂取は良くないため、
そうした食事で思い当たる事があれば
なるべく改善していくようにする事をお勧めします。
いきなりは難しいという方も多いと思うので、まずは
一つずつできる事から改善していくのが良いと思います。
痛風にまだなっていないという方は、
あまり極端に減らすのはつらいと思うので、まずは
3分の2程度に抑えてみるなど、徐々に段階を踏んで
予防をしていくと良いでしょう。
とにかく、尿酸値が高ければ高いほど、
痛風発作のリスクも高まる・・ということですね。
まずは、食生活などの生活習慣の改善からはじめて、
それでも尿酸値が下がらないときは、
痛風の薬(尿酸降下薬)の服用も視野にいれると
よいように思います。