2022年6月24日金曜日

尿酸値と痛風の発症率 

尿酸値が高くなるとそれに伴って

痛風の発症率は高まっていきます。

なるべく高くならない段階で

対策を行っていく必要がありますが、

目安となる値が公表されているので

参考にすると良いかと思います。


アメリカで以前行われた研究では、

6.0~6.9mg/dlでは0.6%、7.0~7.9mg/dLでは2.0%、

8.0~8.9mg/dlでは4.1%、9.0~9.9mg/dlでは19.8%、

10.0mg/dl以上では30.5%という値になっています。


基準値となるのは7.0mg/dlですが、この値を超えると

かなり高い可能性で痛風が起こる事が分かります。

10.0mg/dl以上になると相当に

危険なレベルとなる事が分かります。


このように数字を見ておくと危険度の実感が湧くため、

対策を取ろうという気持ちにさせてくれます。


もう一つ知っておくと良いのは、

自分の現在の尿酸値がどのくらいなのか

という事です。

定期的に企業などで行われる健康診断では

結果が後で書類で貰えますが、

この中にも記載がされています。


これまであまり気にしていなかったという方も、

こうした知識を学ぶ事で

健康のために役立てていく事ができるのです。

尿酸値が基準値の7.0mg/dlに近くないか、

超えていないかを確認しておきましょう。


痛風は一度発症してしまうと

その症状が一旦は治っても再発する恐れがあります。

痛風の原因となる尿酸は体の関節部分にある軟骨に

ダメージを与える事で痛風の症状を発生させますが、

症状が一旦改善はされても、

軟骨へのダメージは残ったままなのです。

軟骨を修復するのは現代医学でも難しいとされており、

痛風は最初の発症をなるべく抑えたい病気なのです。


また、これまでに分かっている情報としては、

肉類や砂糖が多く入っているソフトドリンクを

多く摂取していたり、果糖の摂取量が多い方も

痛風になりやすい事が分かっています。

ポイントはバランスの良い適度な食事という事です。


規則正しく、肉や野菜をバランス良く摂る事を意識していれば

健康体に近づく事ができます。何にでも当てはまる事ですが、

バランスが崩れるような過剰な摂取は良くないため、

そうした食事で思い当たる事があれば

なるべく改善していくようにする事をお勧めします。


いきなりは難しいという方も多いと思うので、まずは

一つずつできる事から改善していくのが良いと思います。

痛風にまだなっていないという方は、

あまり極端に減らすのはつらいと思うので、まずは

3分の2程度に抑えてみるなど、徐々に段階を踏んで

予防をしていくと良いでしょう。


とにかく、尿酸値が高ければ高いほど、

痛風発作のリスクも高まる・・ということですね。

まずは、食生活などの生活習慣の改善からはじめて、

それでも尿酸値が下がらないときは、

痛風の薬(尿酸降下薬)の服用も視野にいれると

よいように思います。