風が当たってもいたい、などと表現される痛風は、
いったん発症すると、とんでもない痛みが起こります。
身動きが取れなくなるくらいの激痛に見舞われます。
プラスして、発症すると患部が腫れてきます。
痛みとともに、患部の所に熱を帯びるので、
きついだけでなく不快感も伴います。
ところで痛風を発症している人を見てみると、
足の親指の所に痛みや腫れを引き起こすケースが多いです。
理論上は、どの関節でも痛風の発作が起きても
おかしくないのですが、足で
り患するケースが大半です。
なぜかというと、いくつか理由があります。
まずは、尿酸の結晶の特性が関係しています。
尿酸が過剰に溜まって結晶化することによって、
痛風の痛みや腫れが起こります。
尿酸の結晶は、ほかの物質と比較すると重量があります。
このため、重力の関係で下の方に沈む傾向があって、
足の関節で痛みを感じるケースが多くなるわけです。
地球に重力があって、私たちは二足歩行をしています。
このため、痛風は足で起きるのが、いわば
運命的に決まっているといえます。
痛風を発症した時には、
何が起きたかわからないと思います。
ありえない痛み、急に襲ってくる痛みで
事態をなかなか飲み込めないはずです。
そこでまずは痛んでいるのが足の親指かどうか、
そして、赤黒く腫れあがっていないかどうかを
確認してください。
指をどこかに強くぶつけた自覚がないのであれば、
痛風の可能性が大です。
その場合には、まず安静にすることが大事です。
そして横になった時に、足元に
クッションや座布団でも何でも構わないので
足を高くできるようにセットしてください。
そうすることで、尿酸の結晶が上の方に移動してくれます。
その上で、足の親指など腫れあがっている個所を
アイシングすることです。
このようにしばらくしていると、
痛みはだいぶ治まってきます。
そして動けるようになったところで、早めに病院に行って
診察と治療を受けるようにしてください。
痛風にかかってしまった場合には、とにかく
しっかりと治療することが大事です。
治療をおろそかにしてしまうと、今後も
繰り返し発症する可能性が出てきます。
しかも発作を繰り返していく中で、
痛みの起きる箇所が引っ越すこともあります。
通常は足の関節の中でうろうろと
腫れや痛みの起きる箇所が変わります。
かかとやくるぶし、膝といったところで痛みが出てきます。
しかし中にはもっと上の関節の方
で腫れや痛みを感じるケースも報告されています。
ひじや肩の所が腫れて、強烈な痛みを
引き起こすケースもありますので注意してください。
痛風対策は決して軽視しないことです。
痛風発作に腫れと痛みはつきものですが、
早く治まってほしいですね。
痛風発作は年々、酷くなる場合もありますので、
早めに対処するのが望ましいです。