通風 (×通風→痛風) は
アルコールが好きな人がなりやすい病気と言われています。
患者の90パーセントが男性と言われていますが、
その理由のひとつも
アルコールにあるのではないでしょうか。
毎日晩酌を楽しみにしている人、
連日のように飲み歩いている人は要注意、
やはりアルコールの摂取量を減らさないと
いけないのでしょう。
ただ、アルコールが痛風の原因になるかどうかは
お酒の種類によって異なるとよく言われています。
わたしはビールが好きなのですが
どうやらビールは痛風にはよくないようです。
では痛風によくないお酒とはどんなお酒なのでしょうか。
まずアルコールがどうして痛風によくない
と言われているのか知っておきましょう。
早く知れば知るほど適切な対策を
早く行うことができるはずです。
お酒が痛風の原因になると言われる原因は2つあります。
ひとつはプリン体が体内で代謝される過程で
尿酸を生み出してしまうことです。
つまりプリン体の摂取量が多くなればなるほど
尿酸の量も多くなってしまうというわけです。
もうひとつの原因は
アルコールそのものが代謝の過程で
尿酸を作り出してしまうこと。
そのためよくお酒を飲む人であればあるほど
尿酸が作られやすい環境にあるというわけです。
こうしたアルコールとの関係を知った上で
痛風になりやすいお酒と
なりにくいお酒について見てみると、やはり大事なのは
プリン体がどれぐらい含まれているか。
この点こそ、焼酎が痛風に悩まされている
お酒好きの人に適している大きな理由でもあります。
アルコール飲料の中でプリン体の含有量が多い
と言われているのがビール。
具体的な含有量は製品ごとに異なってきますが、
100ミリリットルあたりにつき
5~7ミリグラム程度が含まれています。
一方、発泡酒は3ミリグラム前後。
ビールが好きな人は発泡酒に
切り替えた方がよいことになります。
また、もっともプリン体の含有量が多いお酒
と言われているのが紹興酒。
平均でも10ミリグラムを超える高い数値となっています。
これらに対して含有量がグッと少ないのが蒸留酒です。
多めのブランデーでも
100ミリリットルにつき0.4ミリグラム。
焼酎はアルコール度25パーセントでゼロ~0.03程度。
ほとんど気にしないで済む数字となります。
こうして見ても焼酎は
痛風対策に非常に優れたお酒と言えます。
お酒が好きな人、どうしても禁酒が出来ない人は
ビールから焼酎へと切り替えるとよいでしょう。
ただし、アルコールと痛風の関係の
ふたつ目のポイントとして挙げたように、
アルコールの摂取そのものが尿酸を増やす原因となります。
ですから焼酎を飲んでいるからといって
必ずしも痛風を避けられるわけでも、
必ず改善できるというわけでもないのです。
理想としては完全な禁酒を目指したいところで、
それがどうしても難しい場合には
焼酎を含めた蒸留酒を心がける、というのが
お酒好きのための痛風対策となるでしょう。
もともと焼酎が好きな人は、くれぐれも
油断しないよう心がける必要があります。
お酒は、本当に好きな人は、やめられませんからね。
お酒を飲むことで一日が終わった(仕事が終わった)という
感じですから。
とにかく、飲み過ぎないこと、飲酒量を
少量におさえておくことが肝心かもしれませんね。