2022年5月9日月曜日

痛風と原因 

痛風の原因は、尿酸という物質が

体内に蓄積される事によって引き起こされます。


尿酸は体の中の老廃物で、体内で最終的に残る

ごみのようなイメージです。

体内で全くゼロにはならず、通常は

一定量を保たれて体内に存在しています。

体内ではサイクルが出来あがっており、

尿酸が作られる生産と体外に排出するサイクルが

一定に保たれて、バランスを取っています。

この尿酸が多く作られるようになってしまうと

バランスが崩れ、体内に尿酸が

多く蓄積されるようになります。

これが痛風の原因となります。


尿酸はプリン体という物質により生じます。

プリン体が燃えてエネルギーとなった時の燃えかすが

尿酸というイメージです。

プリン体が燃えるのは体が何かの活動をしている時なので、

プリン体を多く摂り、毎日の活動をしていると

尿酸が溜まっていきます。

通常の生活なら尿酸は体外に排出されますが、

特に中高年の男性の方の体内では

尿酸の排出が追い付かない状況になっています。


中高年の男性の方は体力に衰えが見え始めており、

体の機能も低下し始めています。

尿酸を排出するスピードも遅くなっているため、

生産される尿酸を処理できないという状況に

なりやすくなっています。

それに加えて、中高年の男性の多くの方が好むのが

ビールです。

ビールを仕事終わりに毎日飲んでいるという方も

多いですが、ビールはプリン体が多く含まれている

代表的な飲み物です。

これを毎日飲んでいると、

プリン体が体内に大量に摂り込まれ、

それに伴い尿酸も多く生産されるようになります。

尿酸の排出機能が弱っているため、

体内に尿酸が蓄積されていってしまいます。


こうして蓄積されていく尿酸は

体の様々な部位に沈着という現象を起こすようになります。

また、尿酸が沢山集まって結晶になります。

沈着する部位は様々な所がありますが、

多く沈着しやすいのが関節です。

関節で沈着した尿酸の結晶は

一定量が蓄積されると遊離という減少を起こし、

炎症が起こるようになります。

痛風になると膝や足などの関節に強い痛みを伴ったり、

腫れてくる事が多くありますが、

こうした事が原因となっています。


最初のうちの初期段階では痛みも少しですが、

初期症状後は痛みが大きくなります。

これは体内で尿酸が引き起こした炎症が進行し、

症状が拡大しているためです。

痛風は一度起こると治らないと言われています。

これは関節や関節の軟骨が尿酸でダメージを受け、

そのダメージが治らないため、

慢性的に続く事になるためです。

また、膝や足の関節だけでなく、

尿酸は他の部位に溜まる事もあります。


他にも溜まりやすい部位としては

腎臓が挙げられますに尿酸が溜まると

腎臓病を引き起こします。

こちらも非常に重い病気で、

寿命を縮めてしまうほどの症状を伴う病気です。


痛風の原因となっている尿酸は

このように体内で様々な悪影響を引き起こしてしまいます。

こうした原因を知っておくと、

プリン体や尿酸を体内に溜めない事が大切だと理解でき、

毎日の生活の中でも気を付ける事ができるようになります。