2022年5月19日木曜日

痛風の初期症状? 

痛風の症状といえば

何といっても耐え難い激痛。


発作的に痛みが走ったかと思うとどんどん強くなり、

24時間後くらいのにピークに達します。

そのときの痛みたるや実際に経験したことがない人には

とても理解できないだろうと思えるほどです。

しかも、この想像しただけでも身がすくむ思いになる

猛烈な痛みが数日間も続きます。

短い場合には2~3日程度で済むのですが、

長引く場合には2週間程度に及ぶことも。


このように、ある日突然

症状が発症するイメージが強い痛風ですが、

実際には初期症状と呼ばれる段階があります。

突然の痛みもじつは少しずつ

体内で進行していた異変の結果として起こるものなのです。


痛風の初期症状の代表格はやはり痛み。

耐え難いほどの痛みではないものの、

かなり気になる痛みが続きます。

長時間続くのが特徴で、それが収まると

何事もなかったかのように痛みが引きます。

痛みとともに熱感が伴うのも特徴として挙げられるでしょう。


それから動作、とくに立ち上がった際に

痛みや違和感が生じることもあります。

痛風の症状の実に70パーセントは

足の指の付け根に生じますから、

動作によってこの部分に負荷がかかると

痛みを感じるようになるのです。


そのほかは腫れや変形なども

注意しておきたい初期症状です。

一方の靴だけうまく入らなくなる、

足指だけが妙に腫れている場合に

痛風の疑いを持った方がよいでしょう。


理想としてはこうした初期症状が見られる前に

痛風のリスクを察知しておきたいところ。

それだけに尿酸値の検査は重要です。

尿酸が慢性的に高い状態が長期間続くことが

痛風の原因となるのです。


尿酸値の正常値は7.0mg/dlです。

なお、男女差が設けられていることもあり、

女性の方が低めに設定されていることもありますが、

基本的には男女間の格差はほとんどありません。

この正常値を過ぎると

尿酸が結晶化していくリスクが高くなるのです。

なお、尿酸血が9.0mg/dl以上の人の約90パーセントが

痛風へと進行していくと言われています。


尿酸値が高い状態を高尿酸血症と言います。

この期間が長ければ長いほど

痛風のリスクがどんどん高まっていくことになります。

あるデータによると高尿酸血症から痛風まで

進行していくまで期間は平均で10~15年程度。

突然発症するイメージに対して実際には

じつに長い期間をかけて

症状が進行していくことがわかります。


厄介なのは高尿酸血症の段階では

自覚症状が伴わないことが多いこと。

そのため知らず知らずのうちに症状が進行し、

ある日痛風の症状が急に発症することも多いのです。


また検査で尿酸が高めと診断された場合でも

ついつい適切な対策を行わずに放置してしまい、

痛風の症状が現われてからあわてて対策をはじめる人も

少なくありません。

そのようなことがないよう、肥満気味の人や

お酒が好きな人は、日ごろから

初期症状の有無と尿酸値の状態を確認して

痛風の備えを行っておく必要があるのです。


怖いですね、痛風、高尿酸血症。

この高尿酸血症には、自覚症状がないのが特徴です。

できれば、年に一回でもいいから、血液検査などで

自分の尿酸値の数値はチェックしておきたいですね。