アンセリンとはイミダゾールペプチドの一種で、
β-アラニンとメチルヒスチジンが結合している成分です。
イミダゾールペプチドはほかにも、
カルノシンがそうです。
アンセリンは動物の筋肉組織に含まれている成分です。
私たち人間の筋肉にも含まれています。
しかし人間の筋肉の中には、アンセリンよりも
カルノシンが多く含まれています。
豚や牛、馬などもカルノシンの方が
割合としては多いです。
それがうさぎやヒツジなどになると
アンセリンの割合が大きくなって、
筋肉中に含まれる量はほぼ一緒になります。
そして鶏を含めた鳥類になると、
カルノシンの2~3倍のアンセリンが
筋肉中に含まれます。
さらにカツオやマグロの大型回遊魚の魚類では、
筋肉中に含まれるイミダゾールペプチドの大半が
アンセリンとなります。
アンセリンには、疲労物質と呼ばれる乳酸の分解を
スムーズにする働きがあります。
このため疲労が蓄積しにくく、いつまでも
運動し続けることができます。
疲労回復効果にも優れています。
このため、カツオやマグロのような
長距離を移動する回遊魚には多く含まれているわけです。
私たち人間がアンセリンを摂取しても、
抗疲労作用が期待できます。
激しい運動をした後の体のダメージや
酸素消費の高い脳を保護するための効果が
期待されています。
その他にも、抗酸化作用に優れているので
老化を防ぐ作用もあります。
さらに、体内で生成される老廃物である尿酸が
体内に溜まり過ぎないようにする働きもあります。
尿酸が過剰に溜まってしまうと、
激痛をもたらす痛風の発作が起こります。
痛風予防や対策で、アンセリンは注目されているのです。
アンセリンは動物由来の成分です。
このため、アンセリンを含む食料となると
魚や肉ということになります。
先ほども紹介したように、特に
アンセリンを多く含む食品は、
マグロやカツオ、シャケといった魚が代表的です。
肉で摂取したいと思うのであれば、
鶏肉にアンセリンが多く含まれています。
ただし毎日アンセリンを摂取して、
抗疲労作用や抗酸化作用、尿酸値を
抑制する効果を期待するのであれば、
以上の食品を大量に食べないといけません。
これは栄養バランスの側面から見ても、
料理を楽しむという側面から見ても
厳しいものがあります。
カツオとマグロ、シャケ、鶏肉のローテーションで
食事をしていては、さすがに飽きてしまいます。
しかもカツオなどはプリン体を多く含みます。
痛風対策でアンセリンを摂取する人にとって、
その効果が半減してしまいます。
というのも尿酸が生成されるのは、
プリン体を分解するときだからです。
つまりプリン体を多く含む食材を食べ続けることは、
尿酸を生み出すリスクを高めてしまいます。
痛風の治療を受けたことのある人は、
プリン体を多く含む食品の食べ過ぎに注意すること
といわれたことがあるはずです。
そこで、もし毎日継続してアンセリンを摂取したい
と思っているのであれば、
サプリメントを活用することです。
サプリメントであれば、
凝縮してアンセリンを配合しているので
効率よく摂取できます。
しかも、水やおさゆがあればどこでも
簡単に摂取できるところも魅力です。
スーツのポケットなどに簡単に入る
コンパクトなサイズをしているので、
旅行や出張するときにも携帯できます。
ドラッグストアや通販サイトで販売されているので、
どのような商品があるのか
一度チェックしてみるのはいかがですか?
サプリメントを摂取するときには、
それぞれの商品に目標摂取量が
決められていると思います。
もともと私たちが食べる食品に含まれている成分なので、
副作用のリスクはありません。
しかし過剰摂取をすると
何らかの問題が出てくる可能性も否定できないので、
適量摂取を心がけるようにしてください。