2022年5月18日水曜日

痛風とワイン 

痛風対策はアルコール摂取量の制限から

はじめる必要があるとよく言います。

男性が患者の90パーセントを占めるといわれる痛風ですが、

その多くがアルコールを日常的にたしなむ人です。

医療の分野では

アルコールが必ずしも痛風の決定的な要因ではない

との意見もあるようですが、やっぱりかなり

大きな原因になっているのではないかとも思います。


アルコールがどうして痛風の原因になるのか

という点については

尿酸との関わりがよく知られています。

簡単に言えばアルコールを摂取すればするほど

体内の尿酸が増えてしまうのです。

これはプリン体という物質によるもので、

これが体内で代謝される過程で

尿酸を生み出してしまうのです。

アルコール飲料には

このプリン体が含まれているものが多く、

これがお酒をたしなむ人が

痛風になりやすい原因とされています。


ただ、アルコール飲料に含まれる

プリン体の含有量は種類によって

かなり違いが見られます。

もっとも要注意と言われているのがビール。

痛風対策にアルコールの制限が

大事と言われるのもビールが

もっとも一般的なアルコール飲料だからです。


ビールには100ミリリットルにつき

4.5~6.8ミリグラム程度のプリン体が含まれています。

なお、もっとも多いのは紹興酒の10ミリグラム強。

これらがどれぐらい多いのかは

尿酸値を正常に保つための目安となる

ビールの摂取量が1日500ミリグラム、

つまり中ビン1本分であることからも窺えます。

お酒を飲みに行った時に

これだけの摂取量で済ませる人は少ないでしょう。

また自宅での晩酌でも

この程度の量なら物足りなく感じてしまう人が

多いのではないでしょうか?


一方、ウイスキーやブランデー、焼酎といった蒸留酒は

プリン体の含有量が極めて少なく、焼酎では

わずか0.03ミリグラム。


お酒がどうしてもやめられないという人は

ビールよりも蒸留酒を飲んだ方がよい

ということになりますが、

これらのお酒は強い上、風味にクセがあります。

ビールに慣れ親しんだ人にとっては

あまりなじめない可能性もあります。

そんな時にお勧めしたいのがワインです。


ワインの100ミリリットルあたりの

プリン体の含有量は約0.4ミリグラム。

ビールに比べて格段に少ない量となっています。

しかも焼酎やブランデーに比べると

ビールが好きな人でも飲みやすく、

さまざまなお店で豊富に種類が取り揃えられている

というメリットがあります。


また、ワインには

体の老化を防ぐポリフェノールも含まれており、

健康対策にも効果が期待できます。

晩酌にも友人や同僚との飲み会にも

ピッタリの選択肢といえるのではないでしょうか。

なお、アルコール飲料そのものも

体内で代謝される際に尿酸が精製されるため、

たとえワインといえども過剰摂取には要注意。

あくまで適量を心がけたうえで

お酒を飲む楽しみと痛風対策を

同時に行っていくようにしましょう。

なお、尿酸値を維持するための

ワインの標準摂取量は1日200ミリリットルです。


う~ん・・・ワイン、1日に200ml(ミリリットル) ですか。

少ないなあ・・

もっと飲みたいですが、これが限度ってことですね。