「ワインを毎日飲むと痛風になる」
→ 必ずしも正しくないです。
ビールなどのアルコール飲料は、
プリン体が多く含まれているとか、
含まれていないとかに関わらず、
体内で分解されるときに
尿酸が生成されるので、飲めば飲むほど
尿酸が増えます。
特にビールは、利尿作用もありますので、
体内が水分不足になり、
血液中の尿酸濃度が高まります。
さらに腎臓に乳酸が溜まりやすくなり、
尿酸の体外の排泄するチカラが弱くなります。
さらに、さらに・・アルコール飲料は
とてもおいしく、食が進み、
ついつい食べ過ぎがちになります。
ああ、これじゃあ、尿酸値が
ドンドン上がってしまうよぉ!
ですが、ワインは別なのです。
いえ、ワインだってアルコール飲料なので、
飲めば同様に尿酸値を上げますが、
ワインにはポリフェノールが
豊富に含まれているので、
その抗酸化作用で相殺されて、
ほとんど尿酸値を上げずに済むそうです。
・・といっても、少量なら、
という話ですけどね。
飲みすぎはダメよ、と。
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● 痛風発作の時、プリン体ゼロビール飲んでもよいか
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プリン体0ビールは健康に良いイメージがありますが、
普通のビール同様、
尿酸値を上げることになるのは同じです。
でもね。
1日の仕事が頑張れるのは、
仕事が終わった後の一杯、ビールがあるから頑張れるのだ、
という人もいるくらいなので、
痛風だからビールを飲んじゃダメ、と決めつけるのも
良し悪しかもしれませんね。
ただ、どんなにビールが好きでも
痛風発作の最中は、飲まないほうがいいです。
痛風発作の痛みを 飲んで忘れよう!
気持ちは わかりますが、
もっと忘れられなくなってしまいますので、
少なくとも痛みと腫れが治まるまで、
飲むのは我慢した方が自分のためです。
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● ビールと上手に付き合う
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痛風の原因の一つに「ストレス」があります。
現代はストレス社会なので、
強いストレスを受ける機会も多いですが、
なかなか、やっかいですよね。
強いストレスを受けると、簡単に言うと、
体が身構えます。
つまり、緊張します。
交感神経優位というのですが、体内の血管が収縮します。
すると、内臓、特に腎臓への血流も悪くなり、
尿酸を排出するチカラも低下します。
で・・血中尿酸濃度も高くなり、尿酸値が上がる
・・というワケなのですが。
そんなこと言ったって、世の中、ストレスだらけ、
ですからね。
食生活の欧米化とかもあるでしょうが、
痛風の人は年々増加する一方です。
さて。
1日、一生懸命働いて、やれやれ・・
自宅に帰ってきたぞ。
さあ、ビールでストレス解消を、という人も
いるでしょう。
なのに、これを取られてしまったら。
ビールは尿酸値を上げるから、といって
飲酒を取り上げられてしまったら。
逆に、この「ビールを飲めない」ということが
ストレスになるかもね。
この、兼ね合いは非常に難しいです。
自分で決めるしかないことです。
ビールを飲む量を減らす、
飲む日と飲まない日を作る、
など自分でルールを決めて実行するしかないかも。
冬場は ともかく、夏はやっぱり
ビールの季節です。
で、今年の夏からは
「ビールの季節」はやめて、
「お茶の季節」にするとか。
一日の仕事が終わったら、
水だけ飲むとか。
でもね。
ビールをやめたら、痛風発作は出ないかというと、
たとえ、ビールをやめても、
「痛風発作が出る人は出る」のですよ。
ビールだけが痛風の原因じゃないですからね。
え?
どうせ、出るなら、ビールを飲む?