2022年3月23日水曜日

痛風に 珈琲?

痛風は明治以前、日本には

なかった病気といわれています。


ところが現在では日本全国に

数十万人の痛風患者がいると。

なぜ近代になって発症する人が増えたのかというと、

食生活の変化と言われています。

食生活が欧米化してきたことで、

動物性たんぱく質の摂取量が増えました。

しかも飲酒量も増加したことで

痛風を発症する人が増えているといいます。


痛風対策をするためには、

散歩やジョギングなどの有酸素運動の習慣を取り入れること、

水分補給を十分行うこと、睡眠時間をなるべく多くとること

などが重要といわれています。

そして最近の研究結果として、珈琲を飲むことも

痛風対策につながるといわれています。


コーヒーが・・・ですか?


珈琲と痛風の関係性については、

アメリカで研究が進められています。

ボストン大学と

ハーバード・メディカルスクールの共同研究で、

9万人の女性の食生活と健康状態に関して

26年間にわたる追跡調査を行いました。


その結果、1日4杯以上珈琲を飲む人は

全く飲まない人と比較して、

痛風に罹患する確率が実に57%も

減少することが分かったのです。


ちなみにこの研究は

女性のみを対象にして行われていますが、

男性を対象にした珈琲と痛風の関係性に関しても

別の学術機関で調査が行われ、

同じような結果が出ているといいます。


1日1杯と全く飲まない人を比較すると、

発症リスクは3%程度しか違いませんでした。

2~4杯以上飲む人と全く飲まない人を比較してみると、

珈琲を飲む人の方が22%も発症リスクが低かったといいます。

1日4杯飲むというとなかなか大変ですが、

2杯以上ならそれほど難しくはないでしょうし、

それなりの痛風抑制効果が期待できるデータと解釈できます。


珈琲を大量に、かつ長期間にわたって飲んでいる人ほど

痛風にかかるリスクが少なくなるといいます。

しかしなぜリスクが低く抑えられるかに関しては、まだ

はっきりとしたことはわかっていません。

仮説として、珈琲には

血中インスリン濃度を下げる効果があります。

この効果が、結果的に痛風のリスク低減に

一定の役割を果たしているのではないかと

考えられています。


痛風は、大きな病気の前兆症状になっている可能性が

高いとも いわれています。

特に中年男性の痛風患者を見てみると、

血圧もコレステロールの値も

いずれも高い傾向があります。


その他にも糖尿病に罹患している人も多く、

しかも 心臓疾患の前兆症状として

痛風を挙げる研究結果も出ています。


痛風といっても、決して侮ってはいけません。

生活習慣が乱れているという自覚のある人は、

具体的な症状が出る前に珈琲を使って

予防対策をしてみるのもいいでしょう。


コーヒーを飲んでいれば

痛風対策はバッチリ・・・というわけでは

ありませんが、今できることを

ひとつずつやっていくのは悪くないことかもしれません。