常日頃、飲まれることが多いコーヒーですが、
痛風の発症リスクを抑制する効果が期待できる
ということで注目を集めています。
カナダにある
ブリティッシュコロンビア大学のグループが
男性医療従事者を対象に、実に
12年間もの追跡調査を行った結果です。
その結果、コーヒーを毎日4杯以上飲む人は、
一切コーヒーを飲まない人と比較して
40%も痛風の発症リスクを下げるというのです。
コーヒーというと、カフェインが
何か関係しているのではないかと思う人もいるでしょう。
しかし紅茶などの
同じくカフェインを多く含む飲み物を摂取しても
発症リスクに影響を与えなかったことや
ノンカフェインのコーヒーでも
痛風の発症リスクを軽減できたことから
あまり関係性はないものとみられています。
むしろ、コーヒーの中に含まれる
フェノールクロロゲン酸と呼ばれる
抗酸化作用を持っている物質が
関係しているのではないかといいます。
その他にもコーヒーに含まれる成分の中には、
血液中の尿酸値や
インスリンを下げる効果のあるものも
含まれているといわれています。
このような物質が相乗効果を発揮することで、
痛風に発症リスクを抑制しているのではないか
とみられています。
ちなみに
ブリティッシュコロンビア大学の研究は、
男性のみを対象にした研究でした。
しかし女性と痛風の関係性に関する調査も
進められていて、ボストン大学と
ハーバード・メディカルスクールの共同研究では
9万人の女性看護師の
食習慣と健康状態に関する調査を実施しています。
その結果、女性に関してもコーヒーを
日常的に飲む人の方が
痛風の発症リスクが低くなることがわかっています。
この研究は、実に26年間にもわたって
追跡調査をした結果なので、
信ぴょう性は高いと考えられます。
コーヒーを飲むときに皆さんは、
どのような飲み方をしているでしょうか?
痛風対策という観点で見ると、
コーヒー牛乳で飲むのが
おすすめのようです。
なぜコーヒー牛乳がいいかというと、牛乳にも
痛風対策の一定の効果が期待できるからです。
牛乳には良質のたんぱく質が含まれていますが、
このたんぱく質には、痛風発作を引き起こす
尿酸の排泄を促進する作用があるからです。
コーヒー牛乳を定期的に飲むことで、
尿酸値を下げて痛風発作のリスクを
下げていくことができるかもしれません。